人気のブッセをおうちで作ってみよう
ケーキ屋さんだけでなく、お土産でも見かける「ブッセ」。
最近ではチーズやチョコレートなどいろいろな味のものもよく見かけますね。
今回ご紹介するのは、ひと口サイズのサクふわ生地にミルク風味のバタークリームをサンドしたシンプルなブッセのレシピ。
おやつやプレゼントにもぴったりなので、ぜひお試しください♪
ブッセとは
ブッセという名前の語源は「bouchée=ひと口・少量」というフランス語。
日本ではお菓子のイメージがありますが、フランスではひと口サイズの温かいオードブルのことを指します。
日本で広く知られているビスキュイ生地にクリームなどのフィリングを挟んで楽しむ甘いお菓子とはまるで別物ですよね。
実はお菓子の「ブッセ」は、日本の和菓子屋さんから誕生した日本生まれのスイーツといわれているんですよ。
基本のブッセのレシピ(11個分)
塩気のきいた甘じょっぱいクリームが、ブッセ生地のやさしい甘さを引き立てます。
ブッセ生地を作る
材料
- 卵…1個
- グラニュー糖…25g
- 薄力粉…30g
- 粉砂糖…適量
下準備
- 卵を卵黄と卵白に分け、卵白は冷やしておく。
- 薄力粉をふるっておく。
- 天板にシルパットを敷いておく。
*マカロンガイド付きシルパットがあれば均一なサイズに絞れるのでおすすめ。
- オーブンを170℃に予熱する。
作り方
- ボウルに卵白を入れてハンドミキサーの高速で10秒間混ぜてほぐします。
グラニュー糖の半量を加え、白くモコモコとボリュームが出るまで泡立てます。
- 残りのグラニュー糖を加え、ツノがピンと立つかたさまで泡立てます。
- 卵黄を加え、低速に切り替えて全体をよく混ぜます。
- 薄力粉を加え、ゴムベラでボウルの底からすくうようにして混ぜ合わせます。
*このときグルグルと混ぜてメレンゲの泡がつぶれてしまうと、生地がだれてあまり膨らまなくなるので気をつけましょう。
- 粉っぽさがなくなり、ツヤが出たら丸口金(11mm)をつけた絞り袋に入れます。
- 膨らむとくっつくので、少し隙間をあけて天板に4cm弱の大きさで絞ります。
*直径4cmのセルクルに打ち粉をしてシルパットに印をつけておくと、均一な大きさに絞れます。印よりもひと回り小さめに絞るのがポイントです。
- 茶こしで粉砂糖を2回かけ、170℃のオーブンで10~12分間焼きます。
- クリームを作る間、天板にのせたまま冷ましておきます。
ミルククリームを作る
材料
- 無塩バター…50g
- 粉砂糖…15g
- 塩…ひとつまみ(0.7g)
- コンデンスミルク…30g
- 牛乳…大さじ1(15ml)
下準備
- バターを室温に戻しておく。
作り方
- ボウルにバター・粉砂糖・塩を入れ、ハンドミキサーで白くふわっとするまで混ぜます。
- 練乳と牛乳を加え、ツヤが出るまでよく混ぜ合わせます。
丸口金をつけた絞り袋に入れます。*クリームが緩い場合は、冷蔵庫で少し冷やしましょう。気温の高い夏場などは注意が必要です。
- ブッセ生地を2枚一組にし、片方を裏返して並べます。
裏側にクリームを絞り(1個当たり約9g)、もう1枚を重ねて軽く押さえます。
- 冷蔵庫で30分間~冷やして完成です。
「基本のブッセ」の詳しいレシピページはこちら。
レシピのポイント
「メレンゲをしっかりと泡立てる」「メレンゲの泡をつぶさないように混ぜる」などいろいろ注意点はありますが、ブッセ生地一番のポイントはずばり!焼く前に振りかける粉砂糖です!
焼く前の生地に粉砂糖を2回に分けてかけて焼くことで、表面に「ペルル(真珠)」と呼ばれるツブツブができ、カリッとした食感につながります。
コツは、1回目にかけた粉砂糖が溶けて見えなくなってから2回目の粉砂糖をかけること。
こうすることで粉砂糖と生地の水分がなじんで薄い膜が張るため、きれいなペルルが出ます。
膜により表面が守られ、中がふっくらとしたおいしいブッセ生地に仕上がりますよ♪
手軽にアレンジもできる
ブッセはシンプルなお菓子なので、そのぶんアレンジの幅も広がります。
生地にココアパウダーや抹茶を入れるのもおすすめ。
その際は、薄力粉のうち3gを置き換えましょう。
特にココアパウダーは油分によりメレンゲの泡がつぶれやすいため、手早く作業するとふんわりとした仕上がりになります。
また、中のクリームをチーズ風味にしたり、シンプルにホイップクリームやジャム、ガナッシュをサンドしたりと、好みにあわせたアレンジも可能。
クリームチーズを使ったチーズクリームの作り方はレシピページでご紹介しているので、参考にしてみてください。
卵1個でOK!基本のブッセを作ってみよう
語源の通り、ひと口で食べられる基本のブッセをご紹介しました。
表面はカリッと、中はふんわりとしたシンプルなブッセ生地に、濃厚なミルククリームをたっぷりとサンド。ひとつ食べだすとついつい止まらなくなっちゃいます。
卵1個で手軽に作れるお菓子なので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。