おうちにあるもので作れる、クリームチーズ風チーズ!
今回は、牛乳からクリームチーズのようななめらかチーズを作るレシピをご紹介します。
水切りする時間はかかりますが、作業時間は10分間ほど。
おうちにあるものでできるので、作り方を知っておくと牛乳がたくさん余ったときにも大活躍します♪
牛乳で作る、クリームチーズ風なめらかチーズのレシピ
用意するのは牛乳・酢・塩の3つだけ!
お酢の風味はほぼしないので、ご安心ください。
材料(出来上がり量:117g)
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牛乳(成分無調整)…500ml
*今回は種類別「牛乳」、乳脂肪分3.5%以上のものを使用しています - 酢…大さじ2(30ml)
- 塩…約1g
使用する道具
- 鍋
- ボウル(ザルよりひとまわり小さいサイズ)
- ザル
- 温度計
- キッチンペーパー
- ゴムベラ
- スケール
作り方
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鍋に牛乳を入れて中火で加熱し、60~63℃の温度になるまで温めます。
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火を止めたら酢を加え、ゴムベラで全体をゆっくりと10回ほど混ぜます。
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水分とポロポロとした白い塊に分かれてくるので、完全に分離するまで5分間ほど置いておきます。
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ボウルの上にザルを置いてキッチンペーパーを敷き、3を注ぎ入れます。
乾燥しないようにキッチンペーパーを折り畳んで包み、3時間置きます。*ここで出てきた液体(ホエー)は捨てずに取っておきましょう。
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垂れてくる水分を手で優しく絞り、ボウルに出します。
500mlの牛乳で作ると、約100gのチーズが出来上がります。
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チーズの重さの1%の塩を加え、ゴムベラでボウルの底にすり付けるようにしてしっかりと混ぜます。
*塩が少なすぎるとぼやけた味になるので注意!
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4で出たホエーを大さじ1~2加え、なめらかになるまで混ぜます。
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完成。
レシピのポイント
このレシピは、牛乳のカゼインというタンパク質に酸性のものが加わると固まる性質を利用して作っています。
クリームチーズのようにやさしい酸味となめらかなチーズを作るための大切なポイントは「温度」です。
温めた牛乳の温度が40~50℃だと、口どけはなめらかですが、酸味が強い仕上がりに。
逆に温度が70℃以上になると酸味は穏やかになりますが、ボソボソとした食感になります。
適度な酸味となめらかさになる、ちょうどいい温度が約60℃です。
温度計でしっかりと計って作業すると、おいしく仕上がりますよ♪
レモン果汁や低脂肪牛乳でも作れる?
成分無調整牛乳と酢の組み合わせ以外でも作れるのでしょうか?
酢をレモン果汁に、成分無調整牛乳を低脂肪牛乳に変えて、検証してみました。
酢 → レモン果汁の場合
酢の代わりにレモン果汁を使った結果、酢で作ったときと同量のチーズが出来上がりました。
食感は少しやわらかめ。
酢で作ったものに比べるとレモンの風味が感じられるので、お菓子作りにおすすめです。
成分無調整牛乳 → 低脂肪牛乳の場合
乳脂肪分1.8%の低脂肪牛乳でも作ってみました。
乳脂肪分が少ないため、出来上がり量が80gと約20%減。
なめらかさが少なく口当たりも悪く感じたため、成分無調整の牛乳で作るのがおすすめです。
おいしい食べ方
出来上がったチーズはバゲットやベーグルに塗ったり、サラダやピザにトッピングしたりと活用の幅が広く使えます。
もちろんお菓子作りにも◎
レシピページでは、レアチーズケーキの作り方をご紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
「牛乳から作るいちごレアチーズケーキ【クリームチーズ・生クリーム不要】」の詳しいレシピページはこちら。
ホエーの活用方法
ホエーとは、牛乳からカゼインと乳脂肪を取り除いた液体のこと。ホエイや乳清とも呼ばれます。
牛乳からヨーグルトやチーズを作る際に残った水分がホエー。実は市販のプレーンヨーグルトにある上澄みの液体もホエーなんですよ。
ホエーは栄養価が高いので、捨ててしまうのはもったいない!
ぜひお菓子や料理に活用しましょう。
パンやホットケーキに入れると、ふわふわの仕上がりに♪
カレーやスープに入れてもおいしく、特に酸味と相性がいいトマトたっぷりのミネストローネにおすすめです。
お肉を漬け込んでひと晩寝かせるとやわらかくジューシーになるので、唐揚げやパサつきがちな鶏むね肉の仕込みに使っても◎
ホエーは冷蔵庫で保存して3~4日間を目安に使い切りましょう。
余った牛乳消費に◎自家製でなめらかなクリームチーズ風チーズを楽しもう
牛乳で作るクリームチーズ風のチーズは、市販のものよりあっさりとした味わいですが、牛乳だけで作ったとは思えない仕上がりになります。
余ってしまった牛乳の消費にもおすすめ。
ぜひおうちにある牛乳でチャレンジしてみてください。
※コラムタイトル、内容について修正を行いました(2023.06.24)