新食感!映えると話題の生ドーナツを作ろう!
食べると口の中でほどけるやわらかさが特徴の生ドーナツ。普段食べているドーナツとは全く違う、新しい食感のスイーツです。
今回のコラムでは、クリームや仕上げ方を変えて3種類の生ドーナツが作れるレシピをご紹介。
そのまま食べてもクリームをたっぷり入れてもおいしい注目の一品です。
生ドーナツとは
最近よく聞く生ドーナツ。生クリームが入ったドーナツのことではなく、まるで生のようなやわらかくしっとりしたドーナツのことです。
そのやわらかさは、少し力を加えるとクシュッとつぶれそうなほど。
レシピによって多少違いはありますが、高加水のブリオッシュ生地を使用して低温発酵させたり、つなぎにかぼちゃを入れてやわらかな食感になるようにしたり、工夫されているようです。
生ドーナツのレシピ(6個分)
今回のレシピは「ブリオッシュ生地」「高加水」「低温発酵」「かぼちゃ」を意識して作りました。
出来上がりは全部で3種類。各2個ずつ、計6個できます。
- カスタード+グラニュー糖
- いちごクリーム+いちごチョコレート
- クリームなし+グレーズ
ドーナツ生地を作る
材料
- 強力粉…150g
- ドライイースト…1.7g
- きび砂糖…15g
- 塩…2g
- 牛乳…90g
- 卵黄…30g
- かぼちゃ…10g
- 無塩バター…55g
- 揚げ油…適量
下準備
- バターを常温に戻す。
- かぼちゃをラップに包んでレンジで火を通し、細かくほぐす。
作り方
- ボウルに強力粉・塩・きび砂糖・ドライイースト・かぼちゃ・卵黄・牛乳の順に加え、生地がまとまるまでゴムベラで混ぜ、ある程度まとまったら台に出す。
*牛乳と卵黄は冷たいものを使用する。
- 手でこねる。
*水分が多い生地のためベタつくが、手についた生地をスケッパーで落としながらまとめてこねるとよい。
- 10分間くらいこねたら常温に戻したバターを練り込む。
- 生地がなめらかになったら表面が張るように一つにまとめ、ボウルに移す。
乾燥しないようにラップをし、25℃くらいの室温で30分間発酵させた後に12〜18時間くらい冷蔵庫へ入れる。
- 冷蔵庫から取り出し、ラップをしたまま生地温度が約20℃になるまで30分〜1時間常温に置く。
分量外の強力粉で打ち粉をしながら台に取り出す。
- 生地を6等分し、ガス抜きして丸める。
かたく絞った布巾をかぶせ、15分間ベンチタイムを取る。
- ガス抜きをして丸めたらベーキングシートの上に並べ、二次発酵。
発酵機能付きオーブン → 35℃で30分間くらい
暖かい部屋 → かたく絞った布巾をかぶせて40分間くらい
*発酵時間は環境によって変わるので調整してください。
- 190℃に熱した揚げ油で両面がきつね色になるまで揚げる。
*クッキングシートのまま油に入れ、シートはトングなどで除く。
- 油を切って粗熱を取る。
※ホームベーカリーを使う場合の作り方は、レシピページをご覧ください。
クリームとグレーズを作る
カスタードクリーム
材料(作りやすい分量)
- 卵黄…30g
- グラニュー糖(A)…13g
- 薄力粉…7g
- コーンスターチ…3g
- 牛乳…125g
- グラニュー糖(B)…13g
- バニラペースト…1g
- 無塩バター…7g
作り方
- 卵黄をボウルに入れてほぐし、グラニュー糖(A)を加えて混ぜる。
ふるった薄力粉とコーンスターチを加えて混ぜる。
- 鍋に牛乳・グラニュー糖(B)・バニラペーストを入れて沸騰直前まで温め、1に1/3だけ注ぎながら混ぜる。残りを一気に加え、軽く混ぜたらこす。
- 中火〜強火で一気に炊き、ツヤが出て少しサラサラになるまで加熱する。
- 火から下ろしてバターを加え、ラップを敷いたバットに移して空気が入らないようにぴったり包んで急冷する。
- 仕上げる直前に冷蔵庫から取り出し、ゴムベラでなめらかになるようにほぐしてから丸口金をセットした絞り袋に入れる。
いちごクリーム
材料(2個分)
- マスカルポーネ…25g
- グラニュー糖…6g
- 生クリーム…50g
- ストロベリーパウダー…1.5g
- ストロベリージャム…15g
- 食用色素…お好みで
作り方
- 氷に当てたボウルにマスカルポーネ・グラニュー糖・生クリームを入れ、ハンドミキサーでツノがお辞儀するくらいまで泡立てる。
- ストロベリージャムとストロベリーパウダーを入れ、ツノが立つまで泡立てる。
お好みで食用色素で色を付ける(写真は少しだけ入れました)。
グレーズ
ドーナツを仕上げる直前に作りましょう。
材料(2個分)
- 粉糖…50g
- はちみつ…7g
- 牛乳…12g
- レモン果汁…1g
作り方
- 材料を耐熱容器に入れ、沸騰するまでレンジで加熱する。
仕上げる
材料
- グラニュー糖…適量
- ストロベリーチョコ…適量
- フルーツ…お好みで
作り方
- ドーナツが少し温かいうちに2個にグラニュー糖をまぶす。
- 粗熱がとれたドーナツ4個(グラニュー糖をまぶしたもの2個とまぶしていないもの2個)にナイフで切り込みを入れる。
- グラニュー糖付きのドーナツにカスタードクリーム、切り込みを入れた残りのドーナツにいちごクリームを入れる。
- いちごクリームを入れたドーナツに溶かしたストロベリーチョコをスプーンでかける。
- 残った2個のドーナツにグレーズをかける。
- 余ったクリームとフルーツでデコレーションすれば完成。
横置きにして、キャンドルを飾ってもかわいい♪
「生ドーナツ」の詳しいレシピページはこちら。
レシピのポイント
おいしく仕上げるための3つのポイントをチェック!
ポイント1.根気よくこねる
水分量が多い高加水生地なので、かなり手にくっつきます。
スケッパーなどを利用して生地をまとめ、手に付いた生地を落としながらこねましょう。
根気よくこねていると、グルテンの作用でだんだんまとまってきます。
ホームベーカリーなどの機械がある方は使用するのがおすすめ。
ポイント2.発酵のタイミングに気をつける
冷蔵庫へ移すタイミングは、生地が1.5倍くらい膨らんだら。
乾燥すると食感の悪い生地になるので、隙間ができないようにラップをかけて。大きすぎる容器も乾燥の原因になるので、生地が2倍に膨らんでちょうどよい容器に移してくださいね。
冷蔵庫から出した生地を常温に戻すときに室温が低い場合は、オーブンの発酵機能を使ったり、ぬるま湯を張ったボウルに当てたりすると◎
ポイント3.油の温度と揚げ時間に注意
低温で長時間揚げると生地の水分が抜けてしまうので注意!
高温短時間で揚げることで生地がよりしっとりします。
190〜200℃の温度できつね色になるよう素早く揚げましょう。
手間ひまの価値がある♪今がブームの新食感ドーナツ
少し手間はかかりますが、食べたときに苦労が報われる魅力的なドーナツです。
生ドーナツはデコレーションによって味わいや印象が変わるので、アレンジも自由自在!
クリームを入れて冷やして食べるのもおすすめです。
おやつに揚げたてを食べられるのは手作りならでは。いろいろなアレンジでお楽しみください。