完熟バナナで作るバナナブレッド
バナナは一年中手に入りやすく、皮をむくだけで手軽に食べられるフルーツ。
気温の高い夏は熟しやすく、うっかりしている間に皮が黒くなってしまったなんてことありますよね。
そんなときはバナナブレッドを焼いてみませんか。
「ブレッド」といっても、通常のパンのように発酵させる必要はありません。
今回は、混ぜて焼くだけととても簡単なバナナブレッドのレシピをご紹介します。
バナナブレッドとは
バナナブレッドとは、つぶしたバナナを加えて作るクイックブレッドの一種。
クイックブレッドは速成パンとも呼ばれ、イーストなどの酵母ではなく、ベーキングソーダ(重曹)やベーキングパウダーなどの膨張剤で膨らませて作るパンのことです。
作る人によって粉の種類が変わったり、油脂の状態(バターを溶かすのか、やわらかくして練るのか、液体油脂を使うのかなど)が違ったりとレシピはさまざま。
バナナブレッドは熟しすぎたバナナをおいしく消費するために作られたのが始まりともいわれていて、どの作り方でも共通しているのが完熟バナナを使うことなんです。
バナナブレッドのレシピ(18cmのパウンドケーキ型1本分)
ご紹介するレシピは溶かしバターと強力粉を使うタイプ。
やや弾力がありつつ、翌日もしっとりと食べられるよう仕上げました。
材料
- 無塩バター…50g
- ブラウンシュガー…90g
- 卵(Mサイズ)…1個
- 強力粉…120g
- ベーキングパウダー…1g
- 重曹…1g
- 塩(岩塩など旨味のあるもの)…1g
- 完熟バナナ…正味120g(1~1.5本分)
- レモン果汁…5g
- くるみ…30g
下準備
- 強力粉・ベーキングパウダー・重曹をあわせておき、ふるう準備をする。
- パウンド型に敷き紙を敷く。
- くるみを軽くいり、1/4~1/5程度の大きさにカットする。
*オーブンを使う場合は150℃で8~10分間ほどロースト。
- オーブンを180℃に予熱する。
作り方
- バナナを実の食感が少し残る程度にフォークで粗くつぶし、レモン果汁を混ぜる。
- 別のボウルにバターを入れ、湯せんで溶かす。
ブラウンシュガー・卵・塩を順に加え、その都度なめらかになるまで泡立て器で混ぜ合わせる。
- あわせておいた粉類をふるい入れ、ゴムべらで切るように混ぜ合わせる。
- 粉気があと少しでなくなりそうになったところで、1のバナナとくるみを入れる。
- ゴムべらをすくって返すように動かし、なめらかになるまで混ぜる。
- 混ざったらすぐに型に流す。
- 予熱が完了したオーブンに入れ、30~35分間ほど焼く。
竹串を刺しても生地がついてこなくなったら焼き上がり。 - オーブンから取り出して冷ます。
- 完成!
レシピのポイント
バナナの香りがたまらない、濃厚でおいしいバナナブレッドを作るポイントをお教えします。
ポイント1.完熟バナナを使用する
バナナブレッドを作る際の最も大事なポイントは、必ず甘く熟した完熟バナナを使うこと!
もし手元にあるバナナを追熟させたい場合は、冷蔵庫には入れず室温に置いておきましょう。できれば房のままがおすすめ。
バナナは熟成を進めるエチレンガスを放出しているため、房のまま保存すると互いのエチレンガスによって熟成が進みやすくなります。
ポイント2.甘さはしっかり加える
完熟バナナの甘さによっては、砂糖を10gほど少なめに調整してもいいですが、減らしすぎるのはNG。
焼きたてでもしっかり甘さを感じるくらい加えると、翌日でも味がぼやけずしっとりさが保たれます。
ブラウンシュガーがない場合は、他の砂糖に変えても構いません。
上白糖やきび砂糖を使う場合は、そのままの分量で。グラニュー糖を使う場合は甘さが控えめに感じられるので、100〜120gほど加えるのがおすすめです。
アレンジするなら
バナナブレッドには、くるみの他にピーカンナッツを組み合わせるのも◎
アメリカでは、レーズンやチョコチップを混ぜ込んだアレンジもポピュラーです。
バナナと相性の良いシナモンパウダーやナツメグパウダーで風味をつけてもおいしいですよ。
違う型を使う場合
今回の分量は、15cmのエンゼル型や丸型、スリムパウンド型でも焼くことができます。
中央に穴が開いている型や細い型は火が通りやすいので、焼き時間を調整しましょう。
25分あたりから様子を見てください。
おやつや朝食にバナナブレッドはいかが?
混ぜて焼くだけで手軽に作れて、翌日もふんわり・もっちりとした食感が続く絶品バナナブレッド。
個人的には、トーストしてバターを添えるのも好きな食べ方です。
ティータイムにはもちろん、朝ごはんやブランチのメニューとしても楽しんでみてはいかがでしょうか。