知っていると役に立つ!生クリームの代用品として使える食材
お菓子や料理を作るときに必要な生クリーム。入れるとコクが出て、ワンランク上の高級感ある仕上がりになりますよね。
でもレシピによっては50mlだけ、大さじ1だけ使うというときもあって、「そのために買うのもな」という方も多いのではないでしょうか。
このコラムでは、「ちょっとだけ使いたい」「買い忘れた」なんてときに、生クリームの代用品として使えるアイデアをご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください♪
そもそも生クリームとは
生クリームとは牛乳の乳脂肪を分離し、濃縮して作られたもののこと。添加物が入っておらず、乳脂肪分は18%以上と決まっています。
コクや風味が豊かで、そのぶん値段も高めなのが特徴。
実は乳化剤や安定剤、植物性脂肪を使ったものは種類別上、生クリームとは呼べません。
詳しくは、下記のコラムをご参照ください。
牛乳やコーヒーフレッシュとの違い
クリームは法律で「生乳、牛乳又は特別牛乳から乳脂肪分以外の成分を除去したもの」と定められています。つまり、牛乳から脂肪分を取り出して加工したものが生クリーム。
だから牛乳よりも濃厚でコクがあるんですね。
ポーションミルクとも呼ばれるコーヒーフレッシュは、生クリームと見た目は似ていますがまったくの別物。
原料は牛乳ではなく、植物性油脂から作られています。そのため賞味期限も長く、常温保存も可能です。
泡立てずに使いたい!生クリームの代用アイデア
泡立てず液体のまま使いたいときの生クリームの代用品をご紹介します。
用途によって合う食材は変わるので、ぜひ試してみてください。
牛乳+バター
牛乳とバターを使う方法。これはだいたいどこのおうちにもあるものなので、とてもおすすめ。
牛乳:バター=3~4:1の比率で用意。
牛乳とバターを耐熱容器に入れ、電子レンジで溶かしてよく混ぜ合わせましょう。
生クリームよりあっさりめな仕上がり。
有塩バターを使うと塩気が多くなってしまうため、お菓子作りに使用する際は無塩バターを使ってくださいね。
牛乳の代わりに豆乳を使っても◎
ココナッツミルク
脂肪分が高くてコクのあるココナッツミルクは生クリームの代用にぴったり!
生クリームに比べると、少し風味が独特でとろみがあります。
スイーツに使うより、カレーなどの料理によく合いそう。
コーヒーフレッシュ
生クリームに比べると甘くてミルキーですが、全体の味や風味はうすめ。生クリームを多く使う場合の代用としては向きません。
色味はそっくりなので、ビーフシチューの仕上げなど少量だけ使いたいときにおすすめです。
泡立てて使いたい!生クリームの代用アイデア
ケーキのトッピングなど、泡立てて使いたいときにおすすめの方法です。
どれもこのままだと甘みはないので、砂糖などで調整しましょう。
牛乳+ゼラチン
牛乳の量に対して2.5%のゼラチンを使用(牛乳200mlの場合はゼラチン5g)。
牛乳の一部を電子レンジで温め、ゼラチンを振り入れてしっかりと溶かします。残りの牛乳を加えて氷水に当てながらホイップすれば、生クリームのように絞れるミルクホイップの完成!
ゼラチンを使っているため常温だと溶け、冷蔵庫に入れると固まります。できたらすぐに食べましょう。
コクはなくあっさりしていますが、口どけは生クリームに最も近いです。
豆乳+レモン汁
乳製品を使わないので、乳アレルギーの方でも食べられる手作りクリーム。
よく冷やした無調整豆乳をハンドミキサーでトロミがつくまで泡立てます。レモン汁を加えると一気に固まるので、さらにしっかりと混ぜましょう。
仕上がりはとってもふわふわ!ムースやプリンのトッピングにぴったりです。
跡が残らないので、絞る用途には向きません。
そのまま食べるとレモンの酸味が少し気になります。
水切りヨーグルト+クリームチーズ
ヨーグルトはコーヒーフィルターに入れ、半分の重さになるまでひと晩水切りします。
水切りヨーグルトと同量のクリームチーズを混ぜ合わせれば完成。
デコレーション用に絞れるかたさになり、ご紹介する中では最も扱いやすいクリームです。
ヨーグルトとクリームチーズなので味わいも折り紙付きですが、クリームチーズの塩味が後味として残ります。
豆腐
豆腐は絹ごしを使用。キッチンペーパーに包んで重しをのせ、1時間水切りします。今回は150gの豆腐が110gになるまで水切りしました。
水切りした豆腐を、フードプロセッサーにかけてなめらかにするだけと作り方は簡単!
少し緩めに泡立てたホイップクリーム風の仕上がり。意外にも絞れるかたさがありました。
味は豆腐そのままなので、豆腐の風味を消したい場合は好みでメープルシロップを加えるのがおすすめです。
ココナッツミルク
ココナッツミルクを缶ごと冷蔵庫に入れ、ひと晩冷やします。
表面に固まっている固形分をゴムベラでなめらかになるまで混ぜればOK。
ココナッツミルクの種類にもよりますが、色味は生クリームに似ていません。
固形分だけ使うため、ココナッツの風味がより濃厚に感じられます。
液体分が混ざるとクリームが緩くなってしまうので注意しましょう。
生クリームがなくても慌てずに!家にあるもので代用しよう
生クリームを使うときになって、「足りない」「買い忘れた」なんて場合も大丈夫!
今回のコラムを参考にすれば、いろいろな食材を代用して乗り切れます。
ただし、あくまでいざというときの代用方法です。
生クリームの濃厚なコクにはかなわないので、たっぷりと使うときは生クリームを用意してくださいね。