型抜きクッキーの厚さについて考えてみよう!
型抜きクッキーを作るとき、生地の厚さに迷ったことはありませんか?
レシピで見かける厚さは、5mm・4mm・3mm。
最も作業しやすいのは?
味や食感に違いは出るの?
今回は、クッキー生地の厚さについての疑問を検証します!
型抜きクッキーで検証
同じ材料・分量で作った生地を5mm・4mm・3mmと厚さを変えてのばしたものを焼成。
作業性と焼き上がりの食感に違いは出るのか比べてみました。
作業性
よく冷えたクッキー生地なら、何mmでもきれいに型抜きが可能。
ただ、作業中に生地の温度が上がると(検証時・生地温17℃)、5mmと4mmは手で持っても形が変わりませんが、3mmは曲がってしまうので生地温度に注意が必要です。
作業性をまとめると以下。
5mm
- 厚いので型抜きしやすい
- 初心者さんは安心
4mm
- 5mmより薄いけれども作業性は良い
3mm
- 作業しているうちに生地がやわらかくなりやすい
- 生地がダレると天板への移動の際に形が崩れやすい
- こまめに冷やすなど手際よく作業する必要がある
食感
5mm
- しっかりとしていて食べ応えがある
4mm
- 3mmほど薄くはなく、食べ応えはある
3mm
- サクサクしていて軽く、食べやすい
好みにもよりますが、3mmがサクサクとしていて食べやすく感じます。
cotta内のレシピ投稿でも、型抜きクッキーのレシピは3mmが多いようです。
厚めの食感が好きな方は5mm、厚すぎず薄すぎずが好みの方は4mmがおすすめ。
スタンプクッキー型の模様の付き方に違いは出る?
スタンプクッキー型でも同様に検証してみましたが、5mm・4mm・3mmどれも変わりなくきれいに模様が出て焼けます。
作業性も、生地が冷えていれば特に問題なし。
生地がダレていると、3mmはスタンプを押して薄くなった部分が破れてしまうことがあるのでこの点は要注意!
アイシングクッキーで検証
5mm・4mm・3mmのクッキーに、同量のアイシングを塗って検証。
見た目や食べたときのバランスを確認してみました。
5mm
- クッキーとアイシングを合わせると、厚みがでてボリューム感がある
- 割れにくい
4mm
- クッキーとアイシングのバランスが良い
3mm
- クッキーとアインシングの厚さがほぼ1:1
- クッキーが薄くて軽いぶん、アイシングの甘さを強く感じる
好みにもよりますが、見た目も食感も4mmがちょうどよく感じました。
見た目のボリュームや割れにくさで選ぶなら5mm。
軽い食感やボリュームが出過ぎないものを求める場合は3mmを選ぶとよいと思います。
厚さが変わると焼き時間はどう変わる?
5mmのクッキーがきれいに焼けるのと同じ時間、4mmと3mmのクッキーも焼いてみました。
4mmは周囲が少し濃い色に焼けた程度。
3mmだと全体がこんがり焼けすぎてしまい、味にも若干苦味が出てしまいました。
焼き時間は、下記を目安にするとよいでしょう。
- 3mm…170℃で10~11分間
- 4mm…170℃で12~13分間
- 5mm…170℃で13~14分間
*クッキーの材料やオーブンの性質により時間は変わってきます。ご了承ください。
均一な厚みにのばせるお役立ちアイテム・ルーラー
クッキー生地を均一な厚さにのばすのに欠かせないのが、ルーラー。
長い定規のようなルーラーは、生地の両端に置いてめん棒を転がすだけで均一な厚みにのばすことができる優れものです。
さまざまな素材のものがありますが、中でもアクリルルーラーは軽くてお手入れもとても簡単。
使い終わったら、さっと水拭きするだけでOK。汚れてしまった場合は食器用洗剤で洗えます。
ルーラーの使い方
- 作業台の上にクッキー生地をのせ、ルーラーを両端に置く。
*ルーラーの長さ(40cm)が置ける広めの作業スペースを作ってください。ルーラーがきちんと置けないと均一にのばせない可能性があります。
- クッキー生地の上からめん棒を転がし、ルーラーに当たるまで生地をのばす。
ポイントは、めん棒にしっかりと体重をかけて転がすこと。ルーラーからめん棒が浮いている場合があるので確認しましょう。
おすすめの型抜きクッキーレシピ
表面はなめらかでスベスベ。きっちり角も出て見た目が美しく焼ける型抜きクッキーのレシピをご紹介します。
ぜひ参考にしてください。
「美しく焼ける♪型抜きクッキー」の詳しいレシピページはこちら。
味も食感も変わる!厚みを調整して自分好みのクッキーを作ろう
今回の検証で、のばす厚さによってクッキー生地の作業性や食感が変わることがわかりました。
たった1~2mmの差で、だいぶ違いがでましたよね。
クッキーの厚さに迷ったときの参考にしてみてください。