スティックフィナンシェを焼いてみよう
焦がしバターが香るフィナンシェは、お茶のお供にもぴったりでおいしい、人気の焼き菓子。
平らな台形の型で焼かれることが多いフィナンシェですが、今回はスタイリッシュな見た目のスティックタイプに焼き上げるレシピをご紹介します。
フィナンシェってどんなお菓子?
フィナンシェは卵白・アーモンドパウダー・焦がしバターを混ぜ合わせて焼く、フランスが発祥といわれている焼き菓子。
フランス語で「金融家」などの意味を持ち、多くは金の延べ棒を模した薄い台形の型で焼かれています。
卵白を使うといっても、メレンゲのように泡立てなくてよく、材料を順番に混ぜるだけで生地が出来上がるフィナンシェ。失敗も少ないので、気軽に作ることができます。
基本のスティックフィナンシェのレシピ
材料(スティックフィナンシェ型 6個取1枚分)
- 卵白…65~70g(M玉約2個分)
- グラニュー糖…40g
- 粉糖…27g
- 薄力粉…27g
- アーモンドパウダー…27g
- 無塩バター…70g
下準備
- 型にオイルスプレーを噴きつけるか、油脂を薄く塗っておく。
- 薄力粉・粉糖・アーモンドパウダーを合わせてふるう。
- 使用する小鍋の底が入る大きさのバットなどに、鍋底が浸る程度の水を張っておく。
- オーブンを190℃に予熱する。
作り方
- ボウルに入れた卵白とグラニュー糖をすり混ぜる。
- 小鍋にバターを入れて弱火にかけ、泡立て器で混ぜながら、焦がしバターを作る。
- 全体的に細かい泡が立ってくると、茶色く色付き始める。
- 泡立つ音がおさまり、泡の下のバターが焦げ茶色になる手前くらいで、バットに張った水に鍋底をあてて熱が入るのを止める。
- 焦がしバターの粗熱が取れたら1に加え、なめらかになるまで混ぜ合わせる。
- 口金をつけていない絞り袋に5を入れる。
- 予熱が完了したオーブンで14~15分間焼く。
- 型が素手で持てるくらいの温度まで冷めたら、型から取り出し、完成!
ふるっておいた粉類を加え、さらになじむまで混ぜ合わせる。
*混ぜながら加熱するのは、突沸や一部分だけが加熱されるのを防ぐため。
ここがポイント
余熱でさらに焦げるので、かならず鍋底を水にあててください。
また、強火で熱すると、突沸や焦げの原因になりやすいので、必ず弱火で加熱しましょう。焦りは禁物です。
絞り口が1cmほどになるようカット(大きくカットしすぎないように注意!)し、型に流し込む。
*フィナンシェ生地は流動性があるため、ボウルから直接流し込むと溢れてしまうことがあります。特に細いスティックフィナンシェ型は、絞り袋を使うと均等に入れやすいのでおすすめです。
火が通り、全体的にきつね色になったらオーブンから出し、粗熱を取る。
*焼きたてはやわらかいため、型からすぐに取り出すと折れやすいので型ごと冷ましましょう。
乾燥に気をつけて密閉すれば、常温で1週間ほど保存できます。
1本入れるのにぴったりな専用ガス袋も販売中♪贈り物にもぴったりです。
簡単アレンジ
フィナンシェはさまざまなアレンジで楽しむことができるお菓子。
おいしいアレンジ方法をご紹介します。
トッピングを加えて
ココナッツを混ぜ込んだり、ラム酒漬けのドライフルーツを混ぜ込んだりすると、風味や食感がプラスされて楽しめます。
表面にナッツなどをのせるだけでも印象が変わるので、ぜひお試しを。
ココアや抹茶などをプラス
生地の味を変えるのもおすすめ。
基本のレシピの薄力粉のうち、7gをココアパウダーに置きかえて焼くと、ココアフィナンシェに。
粉類の量は変えず、抹茶パウダー4gを加えて作ると、抹茶フィナンシェになります。
ナッツパウダーや砂糖の種類をチェンジ
生地に加えるアーモンドパウダーを他のナッツパウダーに変えて焼くのも◎
砂糖をメープルシュガーや黒糖などに変えて焼いても、一味違った仕上がりが楽しめます。
さまざまなお菓子に応用OK!スティックフィナンシェ型
スティックフィナンシェ型は、フィナンシェ以外にも使うことができます。
例えば、マドレーヌの生地を流して焼くと、スティックマドレーヌに。
cottaさんのサイトには、スティックフィナンシェ型を使ったいろんな焼き菓子のレシピが投稿されていますよ。
スティックフィナンシェはおやつにもおもてなしにも◎
スタイリッシュな見た目で、持ちやすく食べやすいという利点もあるスティックフィナンシェ。
おやつにはもちろん、おもてなしや贈り物にもぴったりです。
ぜひお試しください。