静岡県の給食デザート・サイダーかん
静岡県富士市の学校給食のメニュー「サイダーかん」をご存じですか?
サイダーを固めたシュワシュワ食感の寒天は、子ども達に大人気のメニューだそう。
他の県では見かけることのないサイダーかん。どんなお味か気になりますよね。
今回はサイダーかんの作り方をご紹介します。
サイダーかんとは
「サイダーかん」とは、サイダーを固めた寒天のこと。
静岡県富士市の小中学校で人気の学校給食メニューで、材料は水・粉寒天・砂糖・メロンシロップ・サイダーとシンプル。
きれいな緑色の寒天の中にサイダーの泡が閉じ込められたシュワシュワ食感が特徴で、ほんのり甘く、サイダーの爽やかな味でさっぱりと食べられます。
サイダーかんは昭和40年代に富士市の学校給食を担当されていた栄養士さんが開発されたメニュー。
当時、粉寒天が普及したことや、子どもたちに喜んでもらえるお口直しのデザートを提供したいという栄養士さんの思いなどから作られたそうです。
サイダーかんのレシピ(12×15cmの流し缶1台分)
ご家庭で作りやすい分量です。
かき氷のメロンシロップを使えば簡単!
材料
- 水…300g
- 粉寒天…4g
- 砂糖…30g
- メロンシロップ…大さじ1
- サイダー…200g
作り方
- 鍋に水と粉寒天を入れて混ぜる。
- 中火にかけ、沸騰したら弱火にして2分間加熱。
*寒天をきちんと加熱して煮溶かさないと、固まらない原因になります。
- 砂糖を入れて溶かす。
- 砂糖が溶けたら火を止め、メロンシロップを入れて混ぜる。
- 水でぬらしておいた流し缶に寒天液を注ぐ。
- 寒天液を50℃になるまで冷ます。
*熱すぎるとサイダーの泡が抜けやすくなり、50℃以下になると寒天が固まってきてしまうので温度に注意!
季節にもよりますが、5分間前後で50〜55℃になるので、放置し過ぎないように気をつけてください。
- 冷たいサイダーを入れ、ヘラで寒天液とサイダーを静かに混ぜる。
*混ぜ具合によって気泡の入り方が変わります。よく混ぜると泡がたくさん。あまり混ぜないと泡が少なめ。
- 粗熱が取れたら冷蔵庫に入れて冷やす。
- 固まったら好みの大きさにカットする。
- 完成!
中にサイダーの泡が入ったまま固まっています。
時間がたつと炭酸が抜けてしまうので、当日中に食べるのがおすすめです。
「サイダーかん」の詳しいレシピページはこちら。
レシピのポイント
作り方は簡単なのですが、ポイントを押さえないとサイダーかんの特徴であるシュワシュワ感が出ないことも。
サイダーのシュワシュワの泡を閉じ込めるためのポイントは3つ。
- サイダーをよく冷やしておくこと
- 寒天液が50℃くらいになってからサイダーを入れること
- サイダーを入れたらヘラで静かに混ぜること
通常、炭酸のゼリーを作るときは常温に戻しておくことが多いですが、サイダーかんを作るときはよく冷やしておくのがコツ!
また、寒天液が熱いうちにサイダーを入れてしまうと固まるまでに泡が消えてしまうので、固まる直前の50℃程度になったらサイダーを入れましょう。
そしてサイダーを入れたら静かに混ぜて泡を作ります。
寒天の凝固温度が40℃なので、約50℃の寒天液に冷たいサイダーを入れることで温度が下がって凝固温度に近くなり、できた気泡を一気に固めてしまうのですね。
ゼラチンやアガーでは作れない、寒天の性質を生かした製法です。
この3つのポイントがそろわないと、下の画像のように泡があまり入らず、かたい食感の寒天になってしまうので気をつけてください。
アレンジ提案
緑のメロンシロップではなく、青いシロップを使ってもかわいいですよ。
夏におすすめ!サイダーかんを手作りしよう
今回のコラムでは、暑い日にぴったりの「サイダーかん」のレシピをご紹介しました。
ご存じない方も多いかもしれませんが、ぜひこのシュワシュワ食感を味わっていただきたいです!
給食で子どもたちに人気のメニューというのも納得のおいしさ。
ご家庭でお子さまと一緒に作っても楽しそうですね。
夏休みのおやつに作ってみてください!