おやつにぴったり、和菓子の定番
香ばしい匂いとこんがりとした焼き色。
しっとりふわふわの生地にあんこがたっぷりサンドされた、和菓子屋さんでも定番人気の「どら焼き」。
今回はおうちで簡単にできる基本のどら焼きのレシピをご紹介します。
どら焼きの起源や、名前の由来なども併せてご覧ください!
どら焼きとは?歴史と名前の由来
どら焼きとは、丸く焼き上げたカステラ生地にあんこをはさんだ和菓子です。
どら焼きの起源には、その昔源義経が奥州へ逃れた際、同行していた武蔵坊弁慶が負傷し、その傷を手当してくれた民家へのお礼として渡した銅鑼で生地を焼いたという伝説があります。皆さんも一度は聞いたことがあるかもしれませんね。
名前の由来は諸説あり、「船の出航合図を鳴らす銅鑼(どら)に形が似ているため」という説や、「銅鑼の上で焼いたことから名前が付いた」という説も。
どら焼きの形や生地などは、さまざまな変化を経て現在に至りました。私たちのよく知るどら焼きの形は大正時代に生み出されたとされています。
基本のどら焼きのレシピ(直径10cm、6個分)
今回ご紹介するのは、基本的な三同割(さんどうわり)で作るどら焼きのレシピです。甘めの仕上がりなので、砂糖の量は調整してくださいね。
粒あん・こしあんはお好みで◎
材料
- 卵…100g
- 上白糖…100g
- 本みりん…10g
- はちみつ…10g
- 重曹…2g
- 薄力粉…100g
- 水…35g
- あんこ…300〜350g
下準備
- 薄力粉をふるっておく。
作り方
- 卵と砂糖をボウルに入れて軽くほぐし、ハンドミキサーで泡立てる。
- 全体が泡立ったらみりんとはちみつを入れ、さらに混ぜる。
- 全体がふわっとしたらOK。
*スポンジケーキのようにくっきりと線が描けるまで泡立てる必要はありません。
- ふるっておいた薄力粉と重曹を入れ、ホイッパーでぐるぐると混ぜる。練りすぎないように気をつけながら、粉気がなくなるまで混ぜる。
ボウルにラップをかけて20分間ほど室温で休ませる。
- 休ませた生地に水を入れ、ホイッパーで混ぜる。
- 中火で熱したフライパンに、薄く油を塗ってなじませる。いったんぬれ布巾の上にフライパンをのせてから生地を流す。
*生地は広がるため、一回り小さめに流すとよい。
- 生地をフライパンにのせたらすぐに蓋をし、ごく弱火のまま2分半、ゆっくりとひっくり返して1分間焼く。
- 生地が焼けたらクッキングシートにのせ、乾燥防止にラップかかたく絞ったぬれ布巾をかぶせる。
- 生地が完全に冷めたらあんこを挟み、ラップでぴっちりと包んでなじませる。
- 香ばしく、しっとり甘いどら焼きの出来上がり。
「基本のどら焼き」の詳しいレシピページはこちら。
レシピのポイント
どら焼きは比較的簡単に生地が作れますが、焼き方には少しコツが必要です。
焼き方のポイントを2つご紹介します。
油はごく薄く塗る
フライパンに油を塗るときは、キッチンペーパーに油を少し含ませて、薄くのばすようにしましょう。
油が溜まっている所があると、焼きむらの原因になります。
火加減に気をつける
生地をのせるまでにフライパンをしっかりと温めるのが鉄則。
熱したフライパンはそのままではなく、ぬれ布巾にのせて温度を少し下げて焼くようにしましょう。
焼き出したらごく弱火(とろ火)に切り替えます。
砂糖やはちみつ、みりんなど焦げやすい食材が入っているため、火が強いと、写真のようにあっという間に真っ黒焦げに。
おすすめの食べごろ
出来たても美味しいですが、翌日がおすすめ。あんこの水分が生地に移行し、しっとりします。
アレンジいろいろ
簡単にできるアレンジをご紹介します。
生どら焼き
あんこにホイップした生クリームを混ぜ、人気の生どら焼きにアレンジ。
生クリームのミルキーさが加わるとさらにリッチな味わいに♪
あんこに混ぜる生クリームは、お好みで調整してみてください。あんこの甘さによって無糖にしても◎
栗入りどら焼き
市販の栗の甘露煮を刻んで入れた、栗入りどら焼き。
簡単でちょっぴり高級感も出るので、おもてなしにもおすすめです!
本格どら焼きを作ってみよう
今回のコラムでは三同割で作る基本のどら焼きのレシピをご紹介しました。
分量も覚えやすく、アレンジも簡単♪
おうちでぜひ作ってみてくださいね。