作り方で変わるスコーンの魅力
イギリスやアメリカ、日本でも人気のスコーン。焼きたてのスコーンにジャムやクリームをたっぷりつけて食べるのは、まさに至福の時間ですよね。
スコーンは発酵いらずで作り方も簡単◎ しかも、同じ材料でも作り方によって異なる食感が楽しめます。
今回は、サクサクタイプとふわふわタイプの2種類のスコーンの作り方をご紹介します。
お気に入りの食感を見つけてみてください♪
サクサクタイプのスコーンレシピ(10個分)
サクサク食感のスコーンレシピ。フードプロセッサーを使って作ります。
材料
- 薄力粉…150g
- 強力粉…150g
- 粉糖…45g
- 塩…3g
- ベーキングパウダー…10g
- 無塩バター…100g
- 牛乳…110g
- 卵(照り出し用)…お好みで
下準備
作り方
- 薄力粉・強力粉・粉糖・塩・ベーキングパウダーをフードプロセッサーに入れ、軽く回して全体を混ぜる。
- 冷やしておいたバターを加え、全体がサラサラになるまで回す。右の画像のような状態になればOK。
- 冷たい牛乳を加えてさらに回す。断続的に回してそぼろ状になればOK。
- 台に取り出して全体をまとめ、手のひらで押し広げて折りたたむ作業を表面がなめらかになるまで繰り返す。
- 打ち粉(分量外)をして2cmほどの厚さにのばし、丸型で抜く。余った生地もまとめてのばし、さらに抜く。
*58mmのパテ抜きで3番生地まで使います。
- お好みで溶き卵を表面に塗り、190℃に予熱したオーブンを180℃に下げ、20分間焼く。
- 完成。
サクサクにするためのポイント
サックサクの食感に仕上げるためのコツは2つ。
バターは必ず冷やす
バターの粒が生地に残っていることでサクサク食感になります。
バターが完全に粉に混ざり込んでしまうと、このサクサク感が失われてしまうので注意が必要です。
画像のように、バターの存在がわかる生地がベスト。
生地は押しながらまとめる
「生地を触りすぎるとグルテンが出てしまうのでは?」と思われるかもしれませんが、粉と水分をうまくつなげてあげることが大切。
手のひらでぎゅっと押しながら広げ、たたんで、という作業を数回繰り返すことで、粉と水分がつながり、粉っぽさのないスコーンに焼き上がります。
ふわふわタイプのスコーンレシピ(10個分)
ふわふわで軽い食感のスコーンレシピ。フードプロセッサーは使いません。
材料
- サクサクタイプのスコーンと同じ
下準備
- 牛乳はレンジで少し温めて常温にしておく。
- バターも常温に戻す。
作り方
- やわらかくしたバターに粉糖と塩を入れ、ゴムベラで練り混ぜる。
- 粉糖が混ざったらハンドミキサーで白くふんわりするまでよく混ぜる。
- 常温に戻した牛乳の半量を少しずつ入れてその都度混ぜ、しっかりと乳化させる。
- 粉類を合わせてふるい、バターのボウルに入れたらゴムベラで切るように混ぜる。
- 粉が全体的にしっとりとしてきたら、残りの牛乳を回し入れてゴムベラで切るように混ぜる。
- ある程度混ざってきたら台に取り出し、手のひらで押し付けるように広げて、折りたたむ作業を繰り返しながら生地をまとめていく。
- 粉気がなくなり、なめらかになったら2cmほどの厚さにのばして型で抜く。
*58mmのパテ抜きで3番生地まで使います。
- お好みで溶き卵を表面に塗り、190℃に予熱したオーブンを180℃に下げ、20分間焼く。
- 完成。
「プレーンスコーン♪サクサクタイプとふわふわタイプ」の詳しいレシピページはこちら。
ふわふわにするためのポイント
ふわっふわのスコーンに仕上げるコツは2つ。
ふわふわになるまでバターを立てる
ふわふわタイプのスコーンは、とにかくバターをふわふわにするのが一番のポイント!
しっかりとバターに空気を含ませることで、その後粉を混ぜ込んでもふんわりとした食感を保てます。
バターと牛乳は必ず常温(同じ温度)にする
ハンドミキサーで泡立てたバターに牛乳を混ぜ込む際、牛乳が冷たいままだとうまく混ざりません。また、牛乳が飛び散って大惨事になることも。
パウンドケーキを作るときに卵を常温に戻すのと同じように、牛乳も必ず常温に戻します。バターと牛乳を同じ温度にしておくことがポイントです。
また、牛乳を加えるときは一気に入れず、少しずつを守りましょう。
サクサクタイプとふわふわタイプの焼き上がりと食感の比較
同じ材料で作った、2パターンのスコーン。
見た目と食感・味わいを比較してみました。
見た目
サクサク
これぞスコーンという形。全体的にぎゅっと引き締まった印象。
ふわふわ
ふんわりと見るからにやわらかそうな見た目。しっかりと膨らんでボリュームがある。
食感・味わい
サクサク
外側はさくっと、中はほろりとしている。かめばかむほどしっかり粉の風味を味わえる。
ふわふわ
とってもふわふわで軽い食感。口に入れるとソフトで一体感があり、ほわっと溶けるような口当たり。
全く同じ材料でも、作り方によって違った食感や見た目になりました。
お気に入りのスコーンを焼こう
今回のコラムでは、サクサクタイプのスコーンとふわふわタイプのスコーンの作り方をそれぞれご紹介しました。
同じ材料でも作り方が異なれば、見た目も食感も変わるのがスコーンの魅力のひとつ。
サクサクタイプ、ふわふわタイプどちらがお好みか、ぜひ食べ比べてみてください♪