ベーコンエピを焼いてみよう
パン屋さんでベーコンエピを見かけると、つい買ってしまうという方も多いのではないでしょうか?
パリッと少しハードな食感のベーコンエピ。
難しそうに見えますが、ポイントを押さえると簡単に焼くことができます。
かっこよく焼いてみましょう!
ベーコンエピとは?
「エピ(epi)」はフランス語で「麦の穂」の意味。
特徴があるベーコンエピの形は麦の穂を模しており、ベーコンを入れて焼くので「ベーコンエピ」といいます。
細長く成形したパン生地をハサミでカットして、生地を互い違いにずらしてして焼くことで、あの形になります。
ベーコンエピのレシピ
一般的にリーンな生地(油脂やお砂糖を使わないシンプルなもの)で焼くエピですが、今回ご紹介するレシピでは、作りやすいよう砂糖とバターを少量使用しました。
お酒のつまみにもなるような、しっかり味のベーコンエピです。
材料(4個分)
- 準強力粉(リスドォル)…200g
- インスタントドライイースト…1.5g
- 水…126~130g
- 塩…3g
- 砂糖…6g
- 無塩バター…6g
- ベーコン…4枚
- 粒マスタード…20g
- マヨネーズ…適量
- 粗挽き黒こしょう…適量
作り方
- 準強力粉・インスタントドライイースト・塩・砂糖をボウルに入れて、ホイッパーで混ぜる。
- 合わせた粉類に無塩バターを入れ、手で擦り混ぜておく。
- 水を少しずつ加えて、ひとまとまりになるまで混ぜる。
- 台の上に取り出し、10分間ほどこねる。
少しやわらかく感じる場合は、たたきこねをすると良い。 - ボウルに入れ、生地の大きさが2倍になるまで暖かい所で一次発酵させる。
- 一次発酵後の生地を4分割にして俵型に丸める。
とじ目を下にし、大きめの保存容器などに入れて、冷蔵庫で20分間休ませてベンチタイム。 - 生地のとじ目を上にして、めん棒でベーコンより少し大きくなるように伸ばし、粒マスタードを5g塗って、マヨネーズと黒こしょうをかける。
- 生地を手前から巻き込んでいく。
- 生地をコロコロ転がしてから、とじ目を下にしてオーブンシートを敷いた天板にのせる。
- 生地に粉(分量外)を振って、清潔なハサミで6か所カットし、互い違いにずらしていく。
- スチームを入れたオーブン230℃で6分間、スチームを切って同温度で10分間焼成する。
- 焼き上がり。
*バターは常温に戻しておかなくてもよいです。
*たたきこねは、親指以外の4本の指に生地をひっかけて台にたたきつけ、すぐに生地を奥側へひっくり返します。
カードを使って生地を集めながらリズミカルに繰り返しましょう。
こね上がりの目安は、生地の表面がつるんとしている状態になればOK。
*乾燥させないよう注意しましょう。
上からベーコンを重ねる。
巻き終わりは、奥側の生地を引っ張って閉じる。
*このとき、生地や手にベーコンの油脂や調味料が付くと、生地がとじにくくなるため注意する。
生地が1.5~1.8倍くらいになるまで二次発酵させる。
*焼成時に膨らむ余力を残したいので、二次発酵を少しだけ抑え目にする。
*ハサミをなるべく倒して、ギリギリまで深く切る。
*オーブンにスチーム機能がない場合は、生地の周りに軽く霧吹きし、230℃で16分間焼成する。
アレンジレシピ、あんことクリームチーズのエピ
パリパリの黒ゴマ生地に甘いあんこ、クリームチーズの酸味が絶妙に合います。
材料(ベーコンエピのパン生地4個分)
- 黒ゴマ…10g
- あんこ…180g(ひとつあたり45g)
- クリームチーズ…72g(ひとつあたり18g)
作り方
- ベーコンエピの工程1~4の最後に黒ゴマを入れ、生地全体になじむようにこね上げる。
- 一次発酵~ベンチタイムまで、ベーコンエピと同様に行う。
- 生地を伸ばしたら、あんことクリームチーズをのせ、巻き込んでとじる。
- 二次発酵~焼成までベーコンエピと同様に行う。
- 焼き上がり。
ティータイムにぴったりなエピです。
かっこいいエピを作るための三つのポイント
- エピはリーンな生地で作るものですが、油脂が入らない生地はべたついて扱いが難しい…。
少量のバターと砂糖を入れて生地を扱いやすく、ベンチタイム中に冷蔵庫で生地を冷やして成形しやすくしてあります。 - かっこいい見た目にするには、ハサミをなるべく倒して、生地の底ぎりぎりまでハサミを入れることが大事です。
- カットした生地をずらす際に触りすぎてしまうと、焼いたときに膨らみが悪くなります。
シャープな穂の形になり、断面も見えて食欲をそそります。
ハサミで切ったらそのまま持ち上げて、優しく手を添えてずらすときれいにできますよ。
実りの季節に
好みに合わせて、いろんなアレンジでエピを楽しんでください。