クランペットをご存じですか?
外はカリッと中はもちもち。パンケーキやホットケーキでもなくイングリッシュマフィンでもない独特な食感のクランペット。
今回は、まちがいなく日本人好みの食感だといえるイギリスの代表的な軽食・クランペットのレシピをご紹介します。
クランペットとは
クランペットとは、イギリスのパンケーキの一種。
イーストを使って生地を発酵させ、フライパンに丸いセルクルを並べて、焼き上げます。
パンケーキというより、イングリッシュマフィンに近い見た目が特徴です。
基本のクランペットレシピ(8cmセルクル5個分)
イースト入りの生地ですが、パン作りのようにこねる必要はなし。混ぜるだけと簡単です。
材料
- 牛乳…70ml
- 水…80ml
- 砂糖…小さじ1
- ドライイースト…小さじ1/2
- 薄力粉…50g
- 強力粉…50g
- 塩…ふたつまみ
- ベーキングパウダー…小さじ1/2
- 植物油…適量
- バター、ゴールデンシロップ(メープルシロップでも)…適量
下準備
- セルクルの内側に植物油を塗っておきます。
- 牛乳を温めておきます。
作り方
- 牛乳に水・砂糖・ドライイーストを加えて、よく混ぜます。
- ボウルに薄力粉・強力粉・塩・ベーキングパウダーを入れ、ホイッパーでしっかり混ぜます。
- 1を加えて、よく混ぜます。
- ラップなどで覆って、暖かい場所で1時間ほど発酵させます。
- 温めて植物油を引いたフライパンにセルクルを並べ、生地を注いで、中火で焼きます。
- 表面が乾いたら、裏返して軽く焼きます。
- 皿に盛りつけ、お好みでバターを塗り、シロップをかけます。
「クランペット」の詳しいレシピページはこちら。
レシピのポイント
クランペットの特徴は、なんといっても表面にポツポツと開いた穴。
その穴の中に、バターやシロップが流れこみ、全体に染みわたって、なんともリッチな味になるのです。
本場イギリスでは、クランペットはスーパーマーケットでもパンのように大袋入りで売られています。そういうクランペットの表面は、びっくりするほど穴だらけ。
手作りでそこまでたくさんの穴を開けるのは至難の業ですが、ちょっとしたポイントが二つあります。
ポイント1.生地をしっかり発酵させること
レシピには「暖かい場所で1時間ほど発酵」と書きましたが、時間はあくまでも目安です。
生地が少し膨らんで、気泡がたくさんできているかどうかを、目で見て、生地をそっとすくって、チェックしてくださいね。
ポイント2.焼くときに、表面全体がきちんと乾いてから裏返すこと
生地を火にかけると、穴がポツポツ開いてきて、縁のほうから乾きはじめます。
そこでひっくり返してしまうと、真ん中にはまだ火が通っていないので、生地が流れて、せっかく開きかけた穴がふさがってしまうことがあります。
ですから、じっくりと火を通すようにしてください。
おすすめの食べ方
クランペットの定番の食べ方といえば、焼きたてにバターを塗ってゴールデンシロップをかけるというもの。
ゴールデンシロップはイギリスではごく一般的な甘味料ですが、日本では手に入りにくいかもしれません。
ゴールデンシロップの代わりにメープルシロップをかけても、もちろんおいしく召し上がっていただけますよ。
シンプルに味わうのも良いけれど、クランペットは朝食にもおすすめです。
クランペットそのものにはほとんど甘みがありませんから、パンの代わりに朝のテーブルに並べて、卵やベーコンと一緒に食べれば、おいしい朝ごはんになります。
忙しい朝に一からクランペットを作るのは大変ということなら、前日に作っておくのもおすすめ。
朝はトースターで温めるようにすれば、とってもお手軽。
生地をフライパンで焼くときに、片面だけ焼いて取り出し、あとは食べる直前に温め、軽く焦げ目をつけるのが正式な食べ方、と考えている人もいるぐらいです。
アレンジ提案:大きなクランペットも◎
セルクルがなければ、フライパンに直接流し込んで大きく焼いて切り分けてもOK。
小さなクランペットと同じように、朝食にもおやつにもなります。
例えば、手作りのフルーツソースをトッピングすれば、おいしいおやつの出来上がり。
おうちでクランペットを楽しもう!
イギリスの定番パンケーキ、クランペットのレシピをご紹介しました。
ふわふわのホットケーキなどとは違い、外はカリッと中はもちもちした食感のクランペット。
朝食やおやつに、ぜひいろいろなアレンジをしてお楽しみくださいね。