クッキーの賞味期限ってどれくらい?保存法が知りたい!
手作りクッキーをラッピングをするとき、みなさんはどうしていますか?
乾燥剤を入れてシーラーで留めるのが一番安心ですよね。私も必ずそうしています。
では、乾燥剤を入れるのと入れないのでは、どのくらい差があるのでしょう?乾燥剤を入れなくても、きちんとシーラーで密封してあれば平気なのでしょうか?
今回は、ご家庭でのお菓子作りでも人気のクッキーの最適な保存方法やポイントをご紹介。
常温保存できるクッキーですが、保存の仕方によってはおいしさが半減してしまうんですよ。
クッキーに乾燥剤を入れる?入れない?
まず、保存方法によってどのような違いが出てくるのか、見てみましょう。
クッキー
検証するクッキーは3種類。
保存法
それぞれ1個ずつ4パターンに分けて直射日光が当たらないところで保存し、数日後に食べ比べます。
1.ガス袋+シート乾燥剤+シーラー留め
2.ガス袋+シーラー留め
3.OPP袋+シート乾燥剤+マスキングテープ留め
4.OPP袋+マスキングテープ留め
注意点
- この検証は10月の晴天が続いている時期に行ったため、湿度が低く乾燥しています。梅雨や夏の湿気が多い時期だと結果も変わってくるのでご了承ください。
- 作ったクッキーの種類や焼き加減、保存環境などいろいろな条件によっても変わってきます。
サブレ
アイスボックスタイプのバターサブレです。
材料は「バター・粉糖・薄力粉・アーモンドパウダー・卵黄」。
1週間常温で保存したもの
どのクッキーもはっきりと分かるほどの差はありませんでした。
どれもサクサク感は残っていて、極端に湿気ているものはなく、おいしく食べられました。
2週間常温で保存したもの
1.ガス袋+シート乾燥剤+シーラー留め
2.ガス袋+シーラー留め
ガス袋に入ったものはサクサク感が残っていて、出来たての風味からは若干劣りますが、おいしく食べられました。
3.OPP袋+シート乾燥剤+マスキングテープ留め
4.OPP袋+マスキングテープ留め
OPP袋も特に湿気ませんでした。
ただ、バターなどの風味が劣り、1と2に比べるとサクサク感は少ないかな〜という感じでした。
*シンプルな材料のサブレの場合は、乾燥剤の有無よりも、きちんとシーラーで密閉して酸化させないことが大事なようです。
アイシングクッキー
オーブンから出した焼きたてクッキーをしっかり冷ましてアイシングを施し、きちんと乾燥させたものを保存します。
1週間常温で保存したもの
1.ガス袋+シート乾燥剤+シーラー留め
クッキー部分もまだサクサクしていておいしく食べられました。
2.ガス袋+シーラー留め
3.OPP袋+シート乾燥剤+マスキングテープ留め
4.OPP袋+マスキングテープ留め
クッキー部分が湿気ていてやわらかくなりました。
アイシング部分がパリッとかたくてクッキー部分がやわらかいため、非常に食感が悪く、おいしいとはいえない状態でした。
特に3と4が湿気ていました。
メレンゲクッキー
湿気に弱く、きちんと保存しなければならないクッキーです。
1週間常温で保存したもの
1.ガス袋+シート乾燥剤+シーラー留め
作りたてほどではないけれど、サクサクした状態で口溶けもよく、おいしく食べられました。
2.ガス袋+シーラー留め
かんだ瞬間はサクサクしているが、後味がべたつく感じ。
3.OPP袋+シート乾燥剤+マスキングテープ留め
サクサク感はまったくなく、かむと歯にくっつきました。
4.OPP袋+マスキングテープ留め
3と同様、かむと歯にくっついてベトベト。一番湿気ていました。
*非常に結果がわかりやすく、1>2>3≧4の順の保存状態でした。
ガス袋+乾燥剤+シーラーが安心!
3種類のクッキーを比べた結果、やはり一番湿気ないで保存できるのは「ガス袋+シート乾燥剤+シーラー」といえます。
次に、「ガス袋+シーラー」です。密閉されていれば、湿気る原因の空気が袋を通過しないため、乾燥剤がなくても保存できます。
ただ、湿気に弱いメレンゲクッキーやアイシングクッキーだと乾燥剤が必要になってきます。
OPP袋でシーラー留めしないものは、たとえ乾燥剤を入れていても気休め程度で、効果は発揮されません。
乾燥剤はきちんと密閉されてこそ効果を発揮します。
クッキーを保存するときに気をつけること
では、乾燥剤を入れてシーラーすれば安心!と思いそうですが、気をつけるべき点もいくつかあります。
クッキーはしっかりと焼き上げる
しっかりと焼き上げたクッキー
きちんと保存すれば大丈夫!日持ちします。
焼きが足りないクッキー
焼きが足りないと生地に水分が残っていて湿気やすい。
しっかりと乾燥させてから保存する
オーブンから出した焼きたてのクッキーの粗熱をとり、しっかり冷まして乾燥させてから保存しましょう。
特に、アイシングクッキーはアイシングが完全に乾いていることが大事です。
乾燥剤の大きさをきちんと計算する
乾燥剤の大きさは、「クッキーの重さ÷1.5=シート乾燥剤の面積」が目安です。
きちんと計算せずにクッキーの量に対して小さいシート乾燥剤を使用すると、効果も小さくなってしまうので気をつけてください。
乾燥剤の吸湿効果があるか確認する
開封してすぐの乾燥剤を使えば安心ですが、使いかけを保管しておいたものは注意が必要。
シリカゲルなど色で判断できるものは、色の変化を確認しましょう。
見た目で判断しづらいシート乾燥剤は、持ってみると状態がわかります。
吸湿効果のある乾燥シート
かたくピンとしていて、軽く指に力を入れても曲がりません。
吸湿効果がきれている乾燥シート
指に軽く力を入れると簡単に折れ曲がってしまいます。
100枚単位で買うと1回では使いきれずに保管しておくことも多い乾燥剤。きちんと密閉保管し、使用する際は効果が残っているか確認してみてください。
最適な保存方法でおいしくクッキーを食べましょう
今回は、人気の焼き菓子・クッキーを日持ちさせられる最適な保存方法について検証しました。
高温多湿な日本。一番安心なのはもちろん「ガス袋+乾燥剤+シーラー」ですが、状況に応じて使い分けても良いですね。
例えば、サブレを保存するとき。
「乾燥している季節だし1週間以内で食べるから、乾燥剤は入れないでガス袋にシーラーだけ」、「プレゼント用だから、乾燥剤を一緒に入れてシーラーも留めよう」など、いろいろなことを考慮して保存してほしいと思います。
せっかくおいしく焼けたクッキーですから、きちんと保存しておいしく食べられますように!