ライ麦パンを作ったことがありますか?
今回私が書かせていただくコラムは、ライ麦パンレシピ。
初心者の方でも作りやすく、食べやすいライ麦パンレシピをご紹介します。
また、一言で「ライ麦パン」と言っても、国やライ麦粉の配合率によって呼び方が変わることも。
ライ麦粉とライ麦パンについても、併せて詳しくご説明します。
ライ麦粉について
小麦粉とライ麦粉
写真の左の粉が小麦粉、右のちょっと茶色い粉がライ麦粉です。
普段パンを焼かれる方の中でも、ライ麦粉は使ったことがない方も多いのではないでしょうか?
ライ麦は、もともと寒冷地で小麦の栽培が難しいために栽培されました。
そして、その粉でパンを焼くようになったそう。
ライ麦粉のグルテン
「小麦グルテン」という言葉をよく聞くと思いますが、パンをふわふわに焼くには、この「グルテン」が必要です。
ですが、ライ麦粉にはその「グルテン」がありません。
詳しくいうと、「グルテン」とは、こねることによってできる、「グルテニン」と「グリアジン」の結合のこと。
ライ麦粉には「グリアジン」はあっても、「グルテニン」がないのです。
そのため、ライ麦粉が多く入ったパンは、どうしても膨らみにくいのです。
ライ麦パンについて
ライ麦パンが多く食べられる寒冷地、例えばドイツでは、ライ麦パンの呼び方が、パンの大きさや小麦粉とライ麦粉の配合率によって変わるそうです。
大型のパンはブロート・小型のパンはブロートヒェン・小麦粉とライ麦粉が1:1の割合のパンはミッシュブロートなど。
ベーコンとオニオンのライ麦パンを作ってみよう
まだまだなじみの少ないライ麦粉とライ麦パン。
ですが、実はとても味わい深く、チーズ・ベーコン・お総菜にもとてもよく合います。
今回は、食べやすくて、普段のパン作りと大きな差もなく作りやすい、「ベーコンとオニオンのライ麦パン」レシピをご紹介します。
材料(約300g×2個分)
- 玉ねぎ…90g
- ベーコン…60g
- 強力粉…210g
- ライ麦粉…90g
- 塩…6g
- 砂糖…9g
- インスタントドライイースト…3g
- 水…140g
- プレーンヨーグルト…60g
下準備
- 玉ねぎはみじん切りにし、多めの油で炒めておく。
- ベーコンは細切りにして、フライパンまたはトースターで焼いておく。
生地を作る
- 強力粉・ライ麦粉・塩・砂糖・インスタントイーストは全てよく混ぜておく。
- 水とプレーンヨーグルトを入れ、手早く混ぜる。
*ライ麦粉は細挽き~中挽きが使いやすいと思います。
- 粉気がなくなったら台の上に出す。
- 上から下に生地を重ね、押さえる。
- 縦に90度向きを変える。
- 再度上から下に生地を重ね、押さえる。
*これを100回以上繰り返す。
- 生地を丸く平らに伸ばし、下準備しておいたベーコンと玉ねぎをのせ、4等分にカットする。
- 生地を重ねる。
- 均一に混ざるまで、4~6を繰り返す。
- ボウルに生地を戻し、2倍以上の大きさになるまで発酵させる。
*下の画像が発酵後の生地です。
- 生地を2等分にカットし、丸める。
- 生地を平らに伸ばし、上下に折る。
- さらに半分に折り、しっかりとじる。
- 厚手の布で山を作って生地を支え、30分間ほど二次発酵させる。
*発酵時間は季節や生地温度により変わります。
焼成する
- クープは、開きをあまり気にしないで焼けるように、バランスよく縦に5本入れます♪
- オーブンに、裏返した天板とタルトストーンを入れたバットを入れ、250℃に予熱する。
- バットに熱湯を注ぎ、生地を天板にのせ、230℃で25分間焼く。
*予熱と焼き方については、レシピ「家焼きナン。」も参考にしてください。
*タルトストーンを使ったオーブンの使い方につきましては、故障の原因にもなりかねないため、ご使用のオーブンの取扱説明書などをご確認の上、お試しください。 - 完成!
「ベーコンとオニオンのライ麦パン」の詳しいレシピページはこちら。
ライ麦パンを焼いてみよう♪
今回は強力粉とライ麦粉を配合した、簡単お総菜パンをご紹介しました。
白いパンとは少し違う深みが加わって、ライ麦が苦手な方でもおいしくいただけるのではないかと思います。
どうぞこの機会に気軽に、ライ麦パンを焼いてみてください。