はちみつの特性を知ろう
風味豊かな甘さで、大人も子どもも大好きなはちみつ。
いつものお菓子に使うと、一味違う魅力をプラスしてくれるんですよ。
今回は、お菓子作りにはちみつを使う効果をご紹介します。
はちみつの特性を生かして、おいしいお菓子を作りましょう。
はちみつとは
はちみつとは、蜂が花の蜜から生み出す天然の甘味料。
蜂は花の蜜を巣で蓄えるときに体内の酵素を加え、羽の温風で水分を飛ばし濃縮します。
そうしてできあがるのがはちみつです。
栄養価が高く、美容や健康にも効果があるとされているはちみつ。
古来から食用・薬用として重宝されてきました。
はちみつは、花の種類によって色や風味がさまざまで種類が豊富。
ぜひ食べ比べてみて、自分好みのはちみつを見つけてくださいね。
梅屋ハネー アルゼンチン産純粋はちみつ 500g
梅屋ハネー アカシアはちみつ(瓶)600g
ミエリツィア ピエモンテの森の有機ハチミツ 250g
アピディスハチミツ フランボワーズ 125g
アピディスハチミツ ラベンダー 125g
はちみつの効果や特性
焼き菓子を作るときにはちみつを入れると、食感をしっとりさせたり焼き色が濃く付いたりします。
これは、はちみつの主成分である果糖による効果。
果糖は保水性があり、焼き色を付きやすくします。
そのため、はちみつはかすてらに使われることが多いんですよ。
「蜂蜜かすてらプリンケーキ」のレシピは、はちみつの性質を生かしたおすすめのレシピなので、ぜひご覧ください。
ちなみに、はちみつのもう一つの主成分はブドウ糖。
ブドウ糖が結晶化すると、はちみつが白く固まります。
はちみつは冷えると固まりやすいので、常温で保存するのがおすすめ。
もし固まってしまっても、品質には問題ないのでご安心を。
湯せんで温めればすぐに元に戻りますよ。
ハニーレモンバターケーキのレシピ
はちみつの保水性を生かしたバターケーキ。
はちみつと相性抜群のレモンと焦がしバターが香ばしい、しっとりとしたケーキです。
バターケーキを作る
材料(18cmスクエア型1台分)
- 無塩バター…90g
- 全卵…2個
- グラニュー糖…70g
- はちみつ…20g
- すりおろしたレモン皮…1/2個分
- 薄力粉…90g
下準備
- 型にバター(分量外)を塗り、強力粉(分量外)を振る。
- オーブンを170℃に予熱する。
作り方
- バターを鍋に入れて加熱し、焦がしバターを作る。
- 全卵・グラニュー糖・はちみつ・レモンの皮をボウルに入れて湯せんに当て、ホイッパーで混ぜながら加熱する。
- ハンドミキサーで白っぽくなるまで泡立てる。
- 薄力粉をふるい入れ、混ぜてなじませる。
- 焦がしバターも加えて混ぜ、準備しておいた型に生地を流す。
- 170℃で予熱しておいたオーブンを160℃に下げ、25~30分間焼く。
- 焼き上がった生地は、型ごと台に軽く打ち付けて型から外し、ケーキクーラーの上で冷ます。
仕上げ
材料
-
レモン…1個分
*バターケーキを作るときに皮をすりおろしたレモンを使ってください。 - グラニュー糖…下準備後のレモンの1/2量
- はちみつ…下準備後のレモンの1/2量
- 粉砂糖…150g
- 水(かたさ調節用)…適量
- ピスタチオ(ロースト)…適量
下準備
-
レモンを8等分のくし切りにする。
皮の表面をすりおろした部分は、白い部分をそぎ落として半分にカット。
皮の表面が残っている部分は、3mmの厚さに切る。
作り方
-
レモン・グラニュー糖・はちみつを鍋に入れ、火にかける。
水分が出てとろみが付いたら火を止め、冷ます。 -
1に粉砂糖を加え、水を少しずつ加えながらかたさを調節する。
*塗りやすいかたさになればOK。 - 2をバターケーキにかける。
-
お好みの大きさにカットし、ピスタチオを飾ったら出来上がり♪
「ハニーレモンバターケーキ」の詳しいレシピページはこちら。
ざくほろ!ハニーチーズガレットのレシピ
塗り卵にはちみつを使って、こんがりとした焼き色に。
はちみつと相性の良いチーズを加え、香ばしいクッキーを作ってみました。
材料(4.8cm丸抜き型11個分)
- 粉砂糖…40g
- 薄力粉…150g
- 粉チーズ(パルメザンチーズ)…40g
- 無塩バター…70g
- 卵黄…1個
- はちみつ…5g
- 卵黄…1個
- はちみつ…4g
- 水…適量
下準備
- 材料は冷やしておく。
- 薄力粉はふるっておく。
- 卵黄を茶こしでこし、はちみつと水を加えて溶き、塗り卵を作っておく。
- オーブンを150℃に予熱する。
- 天板にシルパットを敷いておく。
作り方
- 粉砂糖・薄力粉・粉チーズを入れ、フードプロセッサーを回す。
- 全体が均一な状態になったらバターを加え、バターが細かくなるまで混ぜる。
- 卵黄とはちみつを加え、全体が大きなそぼろ状になるまで混ぜる。
-
14×16cmのフリーザーバッグに生地を入れ、袋の上からめん棒で伸ばす。
均一な厚さに伸ばしたら、冷蔵庫で1時間休ませる。 - フリーザーバッグをはさみで開き、丸抜き型で抜き、シルパットの上に並べる。
- 塗り卵を塗って冷蔵庫に20~30分間入れ、フォークで筋を付けられる程度まで乾燥させる。
-
フォークで筋を付け、150℃に予熱したオーブンで30~35分間焼成する。
*中までしっかり火を通すのがポイント。 -
出来上がり♪
「ざくほろ!ハニーチーズガレット」の詳しいレシピページはこちら。
レシピページでは、フードプロセッサーがない場合の作り方もご紹介しています。
はちみつの注意点
はちみつは、1歳未満の赤ちゃんに与えてはいけません。
乳児ボツリヌス症にかかる恐れがあります。
乳児ボツリヌス症の原因であるボツリヌス菌は、高温で加熱しても生き残ることがあるため、加熱調理した料理やお菓子でも大変危険です。
腸内環境の整っていない1歳未満の赤ちゃんには、はちみつを与えないよう注意してください。
はちみつを使ってお菓子を作ろう
身近な材料、はちみつ。
焼き菓子に使うと、しっとりとした食感やきれいな焼き色を楽しむことができます。
はちみつの特性を生かして、ぜひお菓子作りの幅を広げてみてください。