エアインチョコを作ってみよう
チョコレートと重曹でエアインチョコができる!
テレビの実験番組でも紹介されたことがあるので、ご存じの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、エアインチョコは自宅で作ることができるんです!
それも、驚くほど短時間でできちゃいます。
でも、おいしくて見た目もかわいいエアインチョコとなると、ちょっとしたコツと工夫が必要。
今回は小さなタルトカップを使った、友チョコにしたくなるエアインチョコタルトの作り方をご紹介します。
エアインチョコとは
エアインチョコとは、気泡が入ったチョコレートのこと。気泡の効果でさくっと軽い食感になるのが特徴です。
エアインチョコを自宅で再現するために必要なのが、重曹やベーキングパウダー。
炭酸ガスを発生させる特性を生かして、チョコレートに気泡を作ります。
重曹とベーキングパウダー、どっちを使う?
重曹とは、炭酸水素ナトリウムのこと。そのためナトリウムの塩味を感じ、エアインチョコに使用すると、しょっぱさを感じる仕上がりに。
そこを改良するために、今回はベーキングパウダーを使うことにしました。
ベーキングパウダーは炭酸水素ナトリウムの割合が少ないため、塩味を和らげることができるのです。
使用するベーキングパウダーについて
使用するベーキングパウダーは「ダブルアクティング」のものがおすすめ。これが今回のエアインチョコのポイントです。
「ダブルアクティング」とは、簡単にいえば「二度反応する」という意味。
ベーキングパウダーでは、水を加えたときと加熱したときの2回、炭酸ガスを発生させる反応が起こる製品のことです。
現在市販されているベーキングパウダーの大半は、ダブルアクティングだといわれています。ですが、製品に明記されていないものもあるので注意が必要。
今回のレシピで使う「ラムフォード ベーキングパウダー」はダブルアクティングなので安心です。
エアインチョコタルトのレシピ(8個分)
ベーキングパウダーを使ったエアインチョコも、ほんのりしょっぱさを感じるお味に。タルトカップに入れることでマイルドになり、よりおいしく楽しめます!
材料
- チョコレート…100g
- ベーキングパウダー(ダブルアクティングのもの)…約6g
- 水…小さじ1
- ミニタルトカップ…8個
- チョコペン…1本
cottaオリジナル ベルギー産チョコレート ミルク34 200g
ラムフォード ベーキングパウダー(アルミフリー)114g
リボン食品 PLクッキータルト 小CT-3(12個入)
作り方
- ボウルにチョコレートを入れて、50~60℃ぐらいの湯せんで溶かします。
- 小さな器にベーキングパウダーと水を入れ、混ぜます。
- 2をチョコレートに加えて、手早く混ぜます。
- タルトカップに入れます。
- 電子レンジ(600W)で40〜60秒間加熱します。
- 粗熱が取れたら、冷蔵庫で1時間以上冷やします。
- お好みで、チョコペンで模様を描いてデコレーションすれば完成です。
*電子レンジでもOK。その場合は、様子を見ながら1分間ずつ温めて完全に溶かします。
*ここから電子レンジに入れるまで(工程2~5)は、速さが勝負。
ベーキングパウダーの一度目の反応が終わらないうちに作業するのが重要です。焦らず落ち着いて、でも、手早く作業しましょう。
*白い泡が見えなくなったら、混ぜ終わりです。
チョコがある程度膨らんだら加熱をやめて、電子レンジから取り出します。
*加熱しすぎると焦げて、ぼろぼろになるので要注意。加熱具合は電子レンジの中を覗いて確認してください。
断面を見てみると…
かっちりと固まったチョコではなく、もこもこしているのが、おわかりいただけるでしょうか。
冷やしすぎると固くなるので、冬場なら常温保存がおすすめです。
「エアインチョコのプチタルト」の詳しいレシピページはこちら。
おすすめラッピング
友チョコとしてプレゼントするなら、簡単でかわいいテトラ・ラッピングにするのはどうでしょう。
7cm四方の袋に入れて、口の部分をマスキングテープで留めるだけ♪
シーラーをお持ちなら、口をシーラーで留めてからマスキングテープを貼れば、完璧です。
アレンジ提案
エアインチョコは、電子レンジで使えるシリコンやプラスチックの型でも作れます。
でも、気泡をつぶさず素早くきれいに成形する(型に入れる)には、慣れが必要。タルトカップを使うより難易度が上がってしまいます。
お味も、タルト生地がない分、塩味が強く感じられるかもしれません。
小さなタルトカップの代わりに、もなかの皮を用意すれば、おいしいエアインチョコもなかに◎
淡泊なもなかの皮と、塩気のあるチョコレートがベストマッチのアレンジ方法です。
もちろん重曹でも作れる!
今回のレシピでベーキングパウダーの代わりに重曹を使うなら、小さじ2/3(約4g)の重曹を用意すればOK。
重曹は加熱することで反応が始まるため、水を加えただけでは反応せず、水にも溶けません。
工程3では、重曹水の水分が見えなくなったらOKです。
水分だけでは反応しないとはいえ、作業していると少しずつガスが発生して、チョコレートがなんとなく膨らんできます。重曹を使う場合も、手早く作業してください。
塩味がやや強めのエアインチョコになるので、ベーキングパウダーとの違いを楽しむのもいいかもしれませんね。
さくっと軽い食感のエアインチョコ
実験気分で楽しく作れるエアインチョコのプチタルト。
バレンタインデーの友チョコにぜひどうぞ!