おやつのクレープ、食事のガレット
生クリームやフルーツをたっぷり包んだクレープは、カフェやフードトラックでもおなじみのおやつ。
そのクレープより長い歴史があるのが、「ガレット・ブルトンヌ(ブルターニュ風ガレット)」や、単に「ガレット」と呼ばれている「そば粉のクレープ」です。
ほんのり塩味で、そば粉の風味が生きたガレットは、おやつというより、食事系のクレープ。
今回は、ガレットについて詳しくご紹介します。
基本のガレットのレシピ
まずは、シンプルなガレットを作ってみましょう。
「ガレット・コンプレット」と呼ばれるこのガレット。具も、ハム・チーズ・卵といたってシンプルです。
材料(4人分)
- そば粉…100g
- 薄力粉…50g
- 塩…3つまみ
- 卵…1個
- 水…325ml
- オリーブオイル…適量
- ハム…4枚
- シュレッドチーズ…40g
- 卵…4個
- コショウ…少々
作り方
- ボウルにそば粉・薄力粉・塩を入れて、ホイッパーでしっかり混ぜる。
- 別のボウルに卵を割り入れ、水を加えて、よく混ぜる。
- 1のボウルに2を注ぎ、しっかり混ぜる。
- フライパンを熱し、オリーブオイルを引いたら弱火にして、生地を流し入れる。
- 生地の表面が乾いたら、ハム・チーズ・卵をのせ、ふたをして卵が半熟になるまで火を入れる。
- 正方形になるように生地を折り、コショウを振る。
- お皿に盛り付けて完成。
「そば粉のガレット」の詳しいレシピページはこちら。
そば粉100%のガレットの作り方
そば粉のガレットといいながら、ご紹介した基本のレシピは、小麦粉や卵を配合したものでした。
なぜ、そのレシピなのか?
それは、そば粉100パーセントのガレットを焼くにはコツがいるからです。
そば粉にはグルテンが含まれていません。グルテンのないそば粉だけの生地は、弾性や伸縮性がなく、脆くて破れやすくなります。
また、本来、クレープやガレットを焼くには、専用の鉄板やクレープパン、生地を広げるためのトンボなどの道具が必要です。
おうちではそこまで特別な道具はなかなかそろえられませんし、コツをつかむまで何度もガレットを焼くというのも、ちょっと難しい気がします。
というわけで、グルテンが含まれる小麦粉と、生地の伸びが良くなる卵を足したレシピなら、失敗せずにおいしいガレットが焼けるのです。
でも、グルテンフリーの食事に興味があるなら、そば粉100パーセントのガレットに挑戦してみるのもいいかもしれません。
作り方は基本のガレットと同じですから、ここでは配合だけをご紹介しておきます。
材料(4人分)
- そば粉…150g
- 塩…3つまみ
- 水…350ml~400ml
水の分量に幅があるのは、使うそば粉によって水分量が変わってくるから。
鉄板の上に落とした生地がきれいに丸く広がる粘度にするのがポイントです。
生地の粘度が高すぎる(かたすぎる)と、広がらずに分厚いガレットになってしまいますし、粘度が低すぎる(ゆるすぎる)と、薄くてばらばらに割れてしまうこともあります。
水の量を調整して、ちょうどいい生地が作れるようにチャレンジしてみてくださいね。
具のアレンジは無限大
ハム・チーズ・卵のシンプルなガレットを味わったら、次は具を変えて、いろいろなガレットを楽しんでみましょう。
チーズはそば粉のガレットと相性抜群なので、おすすめの具材ですよ。
とろけるチーズとアボカドをのせたガレット
ガレットの折り方は、正方形ではなく、長方形にしました。
お皿によそってから、彩りも兼ねて、細かく切ったトマトを散らします。
エビが入ったトマトソース
ガレットは三角形に折ってみました。
パスタソースと同じぐらいの塩気にすると、そば粉のガレットと一緒に食べるのにちょうどいいですよ。
プルコギをのせたガレット
ちょっと変わったところでは、プルコギの甘辛いタレとの組み合わせも、不思議と合うんです。
ブルーチーズとフルーツのガレット
パンチの効いたブルーチーズの塩気と、フルーツの甘みがうれしいガレット。
はちみつをかければ、軽めの食事にも、デザートにもなる一品です。
お休みのブランチに
そば粉の風味をしっかりと楽しめるガレット。
お休みの日のゆったりとしたブランチに、ぜひ作ってみてくださいね。