ドレッジ、使ってますか?
パン作りの作業をスムーズに行うため、おいしくきれいなパンを作るため、欠かせない道具のひとつ「ドレッジ」。
今回はパン作りにおける基本の使い方や、パン作り以外の使い方もご紹介♪
1枚持っていると、便利さを実感できる使い方がたくさんあります!
ドレッジとは
ドレッジとは、薄いカード状の調理器具で、柄のないヘラのこと。
「ドレッジ(dredge)=川底の泥をさらう」などの意味があり、その名のとおり、ボウルの中や台の上に残った生地を集め取るのに使います。
また、生地を混ぜたり切り分けたりする作業にも使える、万能アイテムです。
パン作りにおける基本の使い方
混ぜる
ドレッジは手になじむ、程よい大きさ。
粉と粉、粉と水分などボウルの中で材料を混ぜ合わせるのにとても便利です。
集める
ドレッジの魅力のひとつは、金属製のスケッパーにはない“しなり”。
ボウルに残った生地は、カーブしている部分のしなりを利用して、集め取ることができます。
試しに、木べらで生地を混ぜたボウルをきれいにしてみましょう。
木べらに残った生地は、ドレッジの平らなほうを使うと◎
木べらもボウルも、見事にきれいに!
こね台に広がった生地を集めたり、手についた生地を取ったり。こね上げた後の台に残った生地をお掃除することもできます。
そして、高加水のゆるい生地を扱うときは、ドレッジが2枚あればさらに便利♪
ドレッジ同士をうまく使えば、両方のドレッジをきれいにできます。
切る
ドレッジは適度な強度があるので切れ味も良く、分割時や成形時など、パン生地を傷めずに切ることができます。
ウィンナーやチーズ・バターなどやわらかめのものであれば、わざわざ包丁を持ってこなくても切れるので時間の節約に♪
また、オーブンペーパーのカットも、ハサミがなくても大丈夫!
剥がす
ドレッジは、ボウルや作業台からパン生地を移動させるときにも◎
例えば、一次発酵後の生地をボウルから出すとき。
べたべたの扱いづらい生地は手にまとわりついて作業性が低下。また、手で無理に引っ張り出すと生地を傷める原因になります。
ドレッジで優しくすくい出せば、生地を傷めることなく移動がスムーズ。
成形時に大きくのばした生地を天板に移動させるときも、手で無理に引っ張るのは禁物。生地を傷めてしまったり、せっかくの成形がゆがんでしまったりする原因に。
ドレッジを使えば、さっと台から剥がすことができ、生地も傷まないのできれいな形のパンを焼くことができます。
測る
ドレッジは、大体の製品が縦9.5cm×横12cm。
このサイズを利用して、生地のおおよその大きさを測ることができます。
直径12cmの円にのばす場合は、ドレッジの長い辺1枚分。
24cmの正方形にのばす場合は、ドレッジの長い辺2枚分。
30cmの紐状なら、ドレッジの短い辺約3枚分。または長い辺2枚半分、でもいいですね。
ドレッジでおおよそのサイズが測れるようになると、その都度ものさしに持ち換えて確認する時間が短縮。
手早い作業で、パン生地の乾燥を防いだり、発酵状態の差を減らしたりすることができます。
お料理でも大活躍!
ドレッジはパン作り以外でもその便利さを発揮。
お菓子作りなら、ロールケーキ生地を平らにならしたり、割れやすい薄焼きクッキー生地を移動させたりなんて使い方も。
そして、いつもの食事作りでもさまざまな場面で活躍する優れものなんです。
調味料の計量にも
お料理に必要な計量スプーン1杯分の砂糖や塩を量るとき、どうしてますか?
ドレッジを活用すれば、調味料のすり切りもささっと◎
パウチに入った食材もすっきり♪
手で出すだけでは、どうしても残ってしまうパウチに入った食材。
ドレッジで集めれば、容量きっちりの100g分に♪
細かいものを運ぶのもお任せ!
細かく切った野菜をボウルやお鍋に運ぶとき、包丁を引っかけてしまったり、運ぶ途中でポロポロ落としたり…そんな経験はありませんか?
ドレッジの広い面を使えば、こぼすことなく一気に運べます!
裏ごしも手早く
野菜の裏ごしをするときは、ドレッジの広い面と適度な硬さが役に立ちます。
木べらを使うより早く裏ごすことができ、らくちん♪
後片付けまで大活躍!
作業台にこぼしてしまった液体調味料なども、布巾で拭いて洗ってとしていると手間が大変。
そんなときは、ドレッジでそのままシンクに流してしまえば作業効率がアップ。
オーブン天板やグラタン皿、カレーを作った鍋などにこびりついた頑固な汚れも、ドレッジでこそげ取っておけば、洗いものもスムーズになります。
動画でおさらい
ドレッジを使いこなそう
ドレッジは、パン作りに欠かせないアイテムだということがお分かりいただけたでしょうか。
それに加えて、お菓子作りや毎日の料理にも便利に使えるので、2枚、3枚とそろえたくなってしまうかも♪
ドレッジの想像以上の便利さ、ぜひ実感してみてください。