デコレーションケーキの見栄えがUP♪三角コーム
デコレーションケーキに模様を付けることのできる三角コーム。
とても便利な道具ですが、うまく模様を付けるためにはいくつか注意すべき点があります。
今回は三角コームの使い方とポイントを、私の経験からご紹介します。
三角コームってどんなもの?
三角コームは、三角形の三辺がそれぞれ違う形になっている道具。
三辺の形をいかして、ケーキの表面に模様を付けることができます。
プラスチック製のものや金属製のものがありますが、今回は写真の「TC STデコレーションコウム」を使って解説しましょう。
三角コームを使うとどうなる?
まずは三角コームでどんな模様が付くのか、デコレーションケーキの側面に使ったものを見てみましょう。
ご覧のように、ひとつの三角コームで細かさの違う筋が入れられます。これだけでも、だいぶ印象が変わりませんか?
もちろん、側面だけでなく上面にも使うことができますよ。
三角コームの使い方
三角コームを使うには、まずクリームをナッペします。ただし、側面に模様を付ける場合は、上面をならす前にコームの出番。
側面に使う際には回転台が必須なので、あわせてご用意くださいね。
使い方
- まず側面までナッペする。
- 三角コームを持つ場所は、指でクリームをえぐってしまわないようにケーキにあてる部分から離しましょう。
- そしてしっかり三角コームを固定し、回転台を回します。止めることなくくるくる回して。
- 最後は三角コームをあてている位置(正面)から、すっと横にスライドさせるように抜く。
*クリームに厚みさえあれば、筋が残っていても三角コームでならした際に消えるので大丈夫。
使いたい辺を約30度の角度で、ケーキの側面にあてます。
*違う向きや上面に模様を付ける場合も、約30度であてるのは同じです。この角度がポイント!
*写真の跡を確認してみてください。
ケーキに沿わせるように抜くと、クリームをえぐってしまいやすいので注意。
回転台がスムーズに回せないときは
右手で三角コームを持つ場合の工程をご説明します。
- 左手で画像のように回転台の右端を持ち、三角コームをあてる。
- 左手を画像の位置まで動かし、一度コームを抜く。
これで側面の1/2を模様付けできます。
残りの1/2も同様にすれば、回転台を素早くスムーズに回せなくても、模様付けが可能。
三角コームで模様を付けるときのポイント
クリームのムラに注意
三角コームで模様を付ける場合、クリームの厚みに大きなムラがあるのはNG。
クリームが薄い部分があると、そこだけ模様が付きません。
私は、全体にある程度の厚みを持ってクリームを塗り広げたら、凹凸の大きい部分だけならし、三角コームをかけるという流れで作業しています。
三角コームの角度やあてる強さに注意
三角コームをあてる際に角度をつけ過ぎたり、強く押しあて過ぎたりすると、クリームをえぐってしまいます。
また、適切な角度になっていても、怖がってあてる力が弱くなると、模様が付かず残念な仕上がりに。
この力加減はクリームによっても違うので、繰り返しやることで感覚が身に付くもの。
一度失敗しても諦めず、何度か挑戦してみてください。
ナッペベラでならすより、三角コームでならす方がきれいにできる!という方もいらっしゃいますよ♪
生クリームのデコレーションケーキは注意
三角コームで模様を付ける工程は、ナッペをするのと同様にクリームに負荷がかかります。そのため、生クリームのデコレーションケーキで行う際には注意が必要。
三角コームを使う前にクリームがぼそついていたら、さらにぼそぼそになり模様もきれいに付きません。
「コームで模様を付ける=きれいな面になる」と考えて、生クリームを触り過ぎないようにすることが大切です。
側面だけでなく上面も
三角コームは上面をならしたケーキにぐるりと筋を付けたり、波模様を付けたり、真っすぐ線を引いたりもできます(波模様は、ケーキの大きさによっては一度でカバーが難しいので、半面ずつ模様を付けています)。
ただ、力を入れ過ぎると側面にクリームが落ちてしまうので、側面に模様を付けるよりもちょっと難易度が高いですね。
中心付近だけ波模様を付けるのは、やや難易度が下がるのでおすすめ。周囲は絞りやフルーツなどで隠すと見栄えが◎
他にも、クリスマスのビュッシュ・ド・ノエルの筋付けにも活躍♪
均一に筋を入れたりランダムに筋を付けたりと、意外と良い感じに仕上がります。
スクエアケーキの表面に、真っすぐ筋を付けるのもスタイリッシュですてきですね。
動画でおさらい
三角コームを活用しよう♪
アイデア次第でいろいろ活用できる三角コーム。
まだ使ったことがない方も、ぜひ試してみてください♪