話題の食材・米粉でパンを焼こう!
小麦粉の代わりとして、パンやお菓子、麺類など幅広い用途で使われることが増えている米粉。
今回は、注目食材「米粉」について、詳しく解説。
米粉100%で作る、シンプルなパンのレシピもご紹介します。
米粉とは
米粉とは、お米を細かく砕いて粉にしたもの。
日本では昔から、かしわ餅や団子、せんべいといった和菓子に使われてきました。
例えば、うるち米から作られている上用粉や上新粉。
もち米から作られている道明寺粉や白玉粉などは、皆さんもご存じなのではないでしょうか。
進化した米粉
実は、和菓子に使われてきた米粉は粒子が粗く、パンやお菓子には不向きだといわれてきました。
近年になって製粉・加工技術が発達し、より粒子の細かい米粉を製造することが可能に。
これにより、パンやお菓子や麺類など用途が広がり、米粉が再注目されるようになったのです。
米粉は小麦粉とどう違う?
グルテンフリー
小麦粉に含まれている、粘り気や弾力の元になるタンパク質「グルテン」。
米粉には、このグルテンが含まれていないことが、最も大きな違い。
グルテンはアレルギー症状の原因となることもあり、グルテンが含まれていない米粉は、小麦アレルギーの人も食べられます。
小麦粉の代わりに米粉を使えば、グルテンフリーのパンやお菓子を作ることができるのです。
扱いやすい
米粉は小麦粉と違ってきめ細やかでダマになりにくいので、ふるう必要がありません。
また、水分をよく吸収するので、パンやお菓子を作る際は混ぜやすいといえるのではないでしょうか。
一方で油は吸いにくいという特徴を持っているので、揚げ物の衣に使えばカラッと仕上がります。
パンを焼くときの米粉の選び方
パンを焼くときには、和菓子用ではなく、粒子が細かい「パン用米粉」を選ぶ必要があります。
多くのパン用米粉は、熱処理をしていないうるち米が原料。もち米はしっとり感が出ますが、焼成後に大きくへこみやすいといわれています。
パンのボリュームを出すために、「小麦たんぱく(グルテン)」が添加された米粉やミックス粉もあるので、小麦アレルギーの方は注意が必要。ラベルや商品説明をチェックして選びましょう。
米粉は種類やメーカーによって吸水や膨らみ方の違いが大きく、焼き上がりのボリュームや食感も変わってきます。
おすすめのパン用米粉・マイベイクフラワー
ご紹介するレシピでも使用するパン用の米粉、秋田県産あきたこまちを100%使用した「マイベイクフラワー」。
アルファ化した米粉が加えられており、増粘剤などの添加物やグルテンを使用しなくても、ふんわりもちっとしたグルテンフリーの米粉パンを焼くことができます。
米粉パンのレシピ
材料(18×9×6cmのパウンド型1台)
- パン用米粉(マイベイクフラワー)…150g
- きび砂糖…10g
- 塩…2.5g
- インスタントドライイースト…2g
- 水…132g
- 米油…8g
下準備
- 型にオイルを塗っておく(テフロン加工されていない型の場合は、型紙を敷く)。
- 暑い時期以外は、水を35℃程度に温める。
作り方
- ボウルに米粉・きび砂糖・塩・インスタントドライイーストを入れて混ぜる。
- 水と米油を入れ、ゴムベラで5分間程度よく混ぜる。
- 暖かい場所で20分間休ませる。
- 再びゴムベラで2分間程度混ぜる。
- 型に流し入れ、暖かい場所(35℃程度)で35~40分間発酵させる。
- 生地が約2倍の大きさになれば発酵完了。
- 型を天板にのせ、生地に当たらないように大きめのアルミホイルをかぶせる。
- アルミホイルを外し、さらに200℃15分〜焼き色が付くまで焼く。
- 焼き上がったら型から出し、冷めれば出来上がり。
*ツヤが出てなめらかになればOK。
発酵が終わる少し前に、オーブンを200℃に設定して予熱を始める。
200℃に予熱したオーブンで15分間焼く。
アレンジもできる
ドライフルーツやナッツなどの具材を入れる場合は、工程4で具材を入れてから2分間程度混ぜてください。
その後の工程は同じでOK!
画像はレーズン50gを混ぜ込んだ米粉パンです。
「ヘルシー米粉パン」の詳しいレシピページはこちら。
まとめ
いろいろな使い方ができる米粉は、日本人には欠かせないお米の可能性を広げてくれる食材。
お米はほぼ国内で生産されているので、米粉を普及させれば食料自給率を上げることにもつながります。
米粉パンでおいしく米粉を使っていきましょう。