マジパンローマッセをおいしく使い切ろう!
この時期、シュトレンなどを作って余ることがあるマジパンローマッセ。無駄なく使って、おいしいお菓子を作りませんか?
今回ご紹介するのは、マジパンローマッセを使ったフランスの伝統菓子、パン・ド・ジェーヌのチョコレート版♪
余った量に合わせて調整しやすいレシピをお教えします。
マジパンローマッセとは
マジパンローマッセとは、アーモンドと砂糖で作るペースト。
マジパンと呼ばれるものには2種類あり、よく耳にする“マジパン”は、アーモンド1に対して砂糖3程度の割合で作った糖度が高いもの。これは、ウェディングケーキなどのカバーや、人形細工などに使われます。
それに対して“マジパンローマッセ”は、アーモンド2に対して砂糖が1程度。「アーモンドのあん」といわれるほど風味が良く、シュトレンや焼菓子などに混ぜて焼き上げると、しっとりとして本格的な味わいになります。
今回使用するのは、「リューベッカ マジパンローマッセ」。
ドイツ製の最高級マジパンローマッセです。
パン・ド・ジェーヌ・オ・ショコラのレシピ(直径6cm程度のベーキングカップ6個分)
ご紹介するレシピはマジパンローマッセを100g(100%)とし、手元にあるグラム数によって計算しやすくしています。
例えばマジパンローマッセ90g(90%)で作る場合なら、その他の材料もそれぞれ×0.9。
生地量に合わせて数を調節すればいいように、小型のベーキングカップを使いました。
材量
- マジパンローマッセ…100g
- 全卵…85g
- 細目グラニュー糖…20g
- 塩…少々
- 無塩バター…30g
- 薄力粉…8g
- コーンスターチ(または薄力粉)…6g
- ココア…6g
- スイートチョコレート(5mm程度に刻んだもの、またはチョコチップ)…30g
- ラム酒…5g
- アーモンドスライス…約20g
- 粉砂糖(好みで)…適量
下準備
- 薄力粉・コーンスターチ・ココアは合わせて計量し、そのうちひとつまみを刻んだスイートチョコレートにまぶしておく。
- 全卵は溶きほぐして常温に戻しておくか、600Wの電子レンジに約10秒間かけて冷たくない状態にする。
- 無塩バターは耐熱容器に入れてラップをして湯せんにかけるか、600Wの電子レンジに約40秒間かけて沸かさない程度に(沸かすと中の水分がはねてしまう)溶かしておく。
- マジパンローマッセは小さくちぎって耐熱容器に入れ、600Wの電子レンジに約30秒間かけて温める。
- オーブンを200℃に予熱し、天板にベーキングカップを並べておく。
作り方
- 深めのボウルに温めたマジパンローマッセを入れ、全卵の約半分程度を入れてハンドミキサーで混ぜる。
- 残りの全卵・細目グラニュー糖・塩を入れ、高速で5分間ほど攪拌する。
- 薄力粉・コーンスターチ・ココアをふるい入れ、ゴムベラで粉気がなくなるまで混ぜる。
- 溶かした無塩バターのボウルにラム酒を入れて混ぜる。
- 元のボウルに戻し入れてなじむまでゴムベラで混ぜる。
- 準備しておいたベーキングカップに分け入れ、表面をならしたらアーモンドスライスを並べる。
- 予熱したオーブンを180℃に下げ、約15分間焼く。
- 焼けたら網の上で5分間ほど粗熱を取り、乾燥しすぎないようラップをふんわりとかけて完全に冷ます。
- 2cm幅の帯に切った紙を上に置き、好みで粉砂糖をかける。
- 出来上がり。
*まず低速でなじませるように攪拌し、徐々に高速にしてダマがなくなるまでよく混ぜてください。
時折ボウルの周囲もきれいにしながら、“の”の字が描けるようになるまでもったりと泡立てる。
3の生地をひとすくい入れ、なじむまでホイッパーでよく混ぜる。
粉をまぶしたスイートチョコレートも入れ、ざっと混ぜる。
*焼き上がりの目安は、アーモンドがうっすらキツネ色になり、竹串を刺して何も付かなくなるまで。
乾燥しないように保存し、焼いた当日から5日以内くらいが食べ頃♪
マジパンローマッセでリッチなお菓子をもう一品♪
マジパンローマッセを焼菓子に使うときは、ゴムベラで卵と少しずつなじませていくのが面倒。今回のレシピでは、ハンドミキサーで一気にできるよう考えました。
チョコレートは板チョコでもチョコチップでもおうちにあるものでOK!
焼き時間を延ばせば、マフィン型で厚めに焼いても構いません。
リッチなお菓子が焼き上がるマジパンローマッセ。シュトレン以外にもぜひ使ってみてくださいね。