ふんわりリッチ♪バター香るブリオッシュ
ふんわりやわらかく、バターの風味を存分に楽しめる贅沢なパン、ブリオッシュ。
卵やバター、牛乳をたっぷり使って作るので、まるでお菓子のようなしっとりさと、くちどけの良さが特徴です。
今回は、基本のブリオッシュ・ア・テットのレシピをご紹介♪
コツをつかんで、焼きたてを味わってくださいね。
ブリオッシュとは
ブリオッシュとは、卵と乳製品をふんだんに使ったフランス発祥の菓子パンのひとつ。酪農が盛んなノルマンディー地方が発祥地だといわれています。
ブリオッシュという名前には、「brier=生地をこねる」という言葉が由来となったという説など、さまざまあります。
ブリオッシュの種類
ブリオッシュには種類があり、地域ごとに材料の配合や形も違い、呼び方もさまざま。
- 円柱のような形の「ムスリーヌ」
- 食パンのような長方形の「ナンテール」
- 王冠形の「クーロンヌ」
- 三つ編みの「トレッセ」
- コロンとしただるまのような見た目の「ブリオッシュ・ア・テット」
知れば知るほど奥深いパンです。
これがあれば本格仕様♪ブリオッシュ型
ブリオッシュ・ア・テットは、生地を型に入れて焼くことで、きれいな整った形に焼き上がるパン。
また、油脂や卵の多い生地は型に入れて焼くと火のあたりがやわらかくなるため、パンの表面までソフトでふわふわな仕上がりになります。
基本のブリオッシュ・ア・テットのレシピ(ブリオッシュ型5個分)
「テット」とは、フランス語で「頭」という意味。僧侶が座している姿を現しているといわれています。
材料
- 強力粉(ゆめちから)…110g
- ドライイースト…2g
- きび砂糖……11g
- 塩…2g
- 全卵…28g
- 卵黄…11g
- 牛乳…42g
- 無塩バター…33g
下準備
- 型に薄くオイルを塗っておく。
- 卵黄・全卵・牛乳を合わせ、使用する直前まで冷蔵庫で冷やしておく。
- バターは薄くカットし、冷蔵庫で冷やしておく。
作り方
- ニーダーやホームベーカリーに強力粉から塩までの材料を入れる。
冷やしておいた卵黄・全卵・牛乳を加え、こねる。 - 粉気がなくなったらバターを加え、やわらかい弾力と指が透けるほどのびのある生地になるまで、20分間こねる。
*こね上げ温度は、バターが溶け出さない25~26℃がベスト。
- 室温(28~30℃)で30分間発酵させる。
- ボウルから生地を取り出し、軽く押さえてガスを抜いて広げる。上下の生地を1/3折り返し、全体を軽く押さえる。
バットに入れ、ラップをかけて冷蔵庫で8~12時間冷蔵発酵させる。ここがポイント
生地を平らにすると、均一に冷やせます。また、冷蔵発酵させることで生地が冷えて、成形がしやすくなります!
- バットから取り出し、生地を5等分にカット。ラップをかけて15分間ベンチタイムをとる。
- 軽くガスを抜き、生地を丸める。
- とじ目を横にし、生地の1/4あたりの所に手の側面をおき、前後に転がして細いくびれを作る。
ここがポイント
くびれが太いと、頭と体の境目がはっきりしない焼き上がりになってしまいます。細いくびれを作りましょう。
- とじ目を下にして型に入れ、頭の部分を体にしっかり押し込む。
ここがポイント
押し込みが浅いと、焼いたときに頭が飛び出してしまいます。指先が型の底につくくらい、しっかり押し込みましょう。
- 30℃で50~60分間二次発酵させる。
- 表面に、溶き卵(分量外)を薄く塗る。
- 200℃に予熱したオーブンで12分間焼く。
- 型から取り出し、ケーキクーラーにのせて冷ませば出来上がり。
「基本のブリオッシュ・ア・テット」の詳しいレシピページはこちら。
これで失敗なし!ブリオッシュ生地をおいしく作るポイント
しっとりなめらかな食感が決め手のブリオッシュ。
きちんと作ったはずなのに、
- 生地がベタベタになってしまう
- 焼き上がりがパサつく
- 形を作るのが難しい
など、お悩みも多いパンではないでしょうか。
バターをたくさん使用するブリオッシュは、生地の扱い方で仕上がりが全く変わります。
そして成形も、断然やりやすくなるのです。
大切なポイントは2つ!
- バターが溶け出さないように、生地温度や発酵温度を低めで行う
- 冷蔵庫で冷やしながら、ゆっくり発酵させる
2つのポイントをおさえて、ふんわりやわらかでバターの香りも楽しめるブリオッシュを作りましょう♪
簡単アレンジ!おすすめの食べ方
ブリオッシュがもっと楽しめる食べ方をご紹介します。
デザート仕立てで
お菓子のようにくちどけなめらかなブリオッシュ生地は、クリームやフルーツと相性抜群!
今回はブリオッシュにぴったりな、さっぱりとした味わいのチーズクリームのレシピをお教えします。
簡単にできて、間違いのないおいしさです。
チーズクリームのレシピ
材料
- クリームチーズ…50g
- グラニュー糖……20g
- 生クリーム100g
- レモン汁…5g
作り方
- ボウルにクリームチーズを入れ、グラニュー糖を加えて混ぜ合わせる。
- 生クリームを加え、氷水をあてながらやわらかいツノが立つまで泡立てる。
- レモン汁を加え、軽く混ぜ合わせる。
- ブリオッシュの頭の部分をカットし、クリームを絞ってお好みのフルーツをのせる。
- 出来上がり。
冷蔵庫で冷やして、ケーキのように食べてもおいしい!
サンドイッチにも
やわらかな食感でバターが香るブリオッシュは、食事パンとしても◎
お好みの具材をたっぷり挟んだサンドイッチに使うのもおすすめです。
朝食やランチに♪
コツを押さえてお店みたいなブリオッシュを作ろう
気温が高い季節は、作るのが難しいイメージがあるブリオッシュ。ポイントを押さえてパン生地を扱えば、おうちでおいしいブリオッシュが楽しめます♪
コラムを参考にして、ぜひお店顔負けのブリオッシュを作ってくださいね。