長崎県のご当地菓子・シースケーキ
長崎名物「シースケーキ」をご存じでしょうか?
ふわふわスポンジにカスタードクリームをサンドし、生クリームと缶詰めフルーツを飾った素朴な味わいのケーキ。
今回のコラムでは、パウンド型を使用したシースケーキのレシピをご紹介します!
シースケーキとは
シースケーキとは、長崎市にある老舗洋菓子店「梅月堂(ばいげつどう)」が生み出した、シンプルなショートケーキ。
梅月堂では「シースクリーム」と名づけられ、1955年の発売以来不動のナンバーワンなのだそう。
ふんわりとしたスポンジ生地にカスタードクリームをサンドし、生クリームと缶詰めの黄桃・パイナップルをトッピングした、なんともレトロでかわいらしいお菓子です。
シースケーキの名前の由来
シースケーキの名前の由来を調べてみました。
シースケーキが誕生した当時、型ではなく絞り出した形のままスポンジを焼いていたため、楕円形をしていたんだとか。
ケーキの両端をチョコレートでコーティングして仕上げた形が、豆のさやの形に似ていることから、「さや」を意味する「sheath(シース)」と名づけられたんだそう。
しかし、さやはさやでも“刀のさや”を意味するということがのちにわかり、梅月堂では「ceece」というオリジナルの綴りに変更されているそうです。
パウンド型で!シースケーキのレシピ(20cmのパウンド型一台:ケーキ4個分)
1955年当時はまだ珍しかった生クリームを使ったシースケーキ。特徴である黄桃とパイナップルをのせて仕上げましょう!
カスタードクリームを作る
材料
- 牛乳…100g
- 卵黄…1個
- グラニュー糖…30g
- 薄力粉…10g
下準備
- 薄力粉をふるっておく。
作り方
- 耐熱性のボウルに卵黄とグラニュー糖を入れ、白っぽくなるまでよく混ぜる。
- ふるった薄力粉も入れてよく混ぜ、最後に牛乳を入れて混ぜる。
- 600Wのレンジに1分半かけて取り出し、全体をよく混ぜて30秒間加熱。取り出して混ぜ、また30秒間加熱する。
写真のような、しっかりしたとろみが出ればOK。
- ぴったりと密着ラップをして冷蔵庫で冷やす。
スポンジ生地を作る
材料
- 卵…Mサイズ2個
- 上白糖…60g
- 薄力粉…60g
- 牛乳…20g
- 太白ごま油…20g
下準備
- パウンド型にオーブンシートを敷いておく。
- 薄力粉をふるっておく。
- 牛乳と太白ごま油は一緒に計量し、60℃くらいの湯せんにかけて保温しておく。
- オーブンを170℃に予熱する。
作り方
- 卵と砂糖をボウルに入れてほぐし、ハンドミキサー中速で4分間ほど混ぜる。
- 低速に切り替え、ゆっくりと動かしながら2分間混ぜる。
- ふるっておいた薄力粉を加え、ゴムベラで底から返すように混ぜ合わせる。
- 粉気がなくなったら、保温しておいた牛乳と太白ごま油を入れ、ツヤが出るまで混ぜる。
- オーブンシートを敷いた型に流し入れ、170℃のオーブンで25分間焼く。
- 焼き上がったら型ごと少し高い位置から一度落として蒸気を抜く。
型から取り出し、シートを剥がす。
- 粗熱が取れたらラップで包んで完全に冷ます。
組み立てる
材料
シロップ
- 水…50g
- 砂糖…25g
クリーム
- 生クリーム…100g
- 砂糖…10g
トッピング
- 缶詰め黄桃…半割り1個
- 缶詰めパイナップル…1切
作り方
- スポンジの上部分、焼き色の付いている所を切り取る。
- スポンジを横半分にカットする。
- シロップの材料をレンジで加熱して砂糖を溶かし、ハケでスポンジにたっぷり打つ。
- カスタードクリームをやわらかくなるまで練り、スポンジに絞る。
もう一枚のスポンジをのせてシロップを打ち、ラップで包んで冷蔵庫で2時間ほどしっかり冷やす。
- 砂糖を加えた生クリームを7分立てにし、ケーキの上に均一に塗り広げる。
焼き色の付いた側面を切り落とし、4等分にカットする。
- 星口金をセットした絞り袋に残りの生クリームを入れ、写真のように絞る。
- 黄桃とパイナップルをカットしてのせれば完成。
『長崎名物、パウンド型で「シースケーキ」』の詳しいレシピページはこちら。
長崎県ではみんなが知ってる!シースケーキ
長崎県で愛されているシースケーキのレシピ、いかがでしたか?
どこか懐かしい味わいの素朴なショートケーキ。
ぜひおうちで手作りしてみてください♪