イギリスで人気の菓子パン・チェルシーバンズ
ふわっと香るシナモンの香りとフルーツの甘みが魅力の、イギリスのパン「チェルシーバンズ」。
日本のパン屋さんではなかなか見かけませんが、イギリスのシナモンロールとお伝えするとイメージしやすいかもしれません。
今回はおうちで作りやすい材料で作れる、チェルシーバンズのレシピをご紹介します。
チェルシーバンズ(Chelsea Buns)とは
チェルシーバンズとは、イギリスのチェルシー地区にあるパン屋さんで作られたのが始まりといわれている伝統的なパンの一つ。
レーズンやかんきつ類などのドライフルーツとスパイス、シュガーを巻き込み、型に詰めて焼いた甘い菓子パンです。
焼き上がった後にシロップやジャム、アイシングを塗ってツヤよく仕上げます。
お店や家庭によって、使用するスパイスやドライフルーツ、仕上げ方法、それから形もさまざまなのがこのパンの特徴です。
私が以前イギリスを訪れた際に食べたチェルシーバンズは、生地にもスパイスが効いて、口元に運んだ時点で既に香りが良く、それだけでおいしさを感じました。
スパイスとドライフルーツが効いたパンに、ツヤのあるシロップ。手がベタベタになりながらも(笑)、夢中になって食べた記憶があります。
おいしい記憶は今でもしっかりと覚えているものですね。
チェルシーバンズのレシピ(18cm角型1台分)
おうちで作る焼きたてのチェルシーバンズは格別です!
香りも楽しみながら味わってくださいね。
材料
パン生地
- 強力粉(ゆめちから)…200g
- シナモンパウダー…3g
- ドライイースト…3g
- きび砂糖…22g
- 塩…3g
- 全卵…30g
- 牛乳…114g
- バター…20g
フィリング
- 無塩バター…20g
- シナモンパウダー…2g
- グラニュー糖…25g
- レーズン…50g
- オレンジピール…20g
仕上げ
- はちみつ…20g
下準備
- シナモンシュガーを作る。
シナモンパウダーとグラニュー糖を合わせておく
- レーズンを戻す。
ボウルにレーズンを入れ、ぬるま湯をかける。5分後にザルに上げてしっかり水気を切っておく。
- 18cmのスクエア型にオーブンシートを敷いておく。
作り方
- ニーダーやホームベーカリーに、強力粉から塩までのパン生地の材料を入れる。
全卵と牛乳を加え、こねる。 - 粉気がなくなったらバターを加え、薄いグルテン膜ができるまで20分間こねる。
- 35℃で35~40分間、一次発酵させる。
*発酵の完了目安は、生地に指をさして穴が小さくなってこなければOK。
- 発酵した生地を丸め、乾燥しないようにラップをかけて20分間ベンチタイムをとる。
- 生地を押さえてガスを抜き、麺棒を使って四角くのばす(25×30cmくらいの長方形)。
- 上2cmを残して、一面にバターを薄く塗り、シナモンシュガーを振り、レーズンとオレンジピールを散らす。
- 下から生地をゆったり巻き、とじ目をしっかりとじる。
- 生地を27cmにのばし、3cm幅で9等分にカットする。
- 断面を上にしてオーブンシートを敷いた型に入れる。
- 35℃で30分間、二次発酵をとる。
- 表面に溶き卵(分量外)を塗り、180℃に予熱したオーブンで25分間焼く。
- 焼き上がったら型から取り出し、ケーキクーラーの上で粗熱を取る。
- レンジ(600W)で20秒間ほど温めたはちみつを、刷毛で表面に塗る。
- 出来上がり。
「チェルシーバンズ」の詳しいレシピページはこちら。
ドライフルーツを使ったパン作りのポイント
レーズンなどのドライフルーツをパン生地に加えるときは、水(ぬるま湯)で戻して下処理をするのが最大のポイント!
ドライフルーツはしっかり下処理をすることでふっくらジューシーになり、食べた時の食感も変わります。
簡単なひと手間で焼き上がりに違いが出るので、要チェックですよ。
朝食やおやつにも◎チェルシーバンズを作ろう!
生地に具材を巻き込みながら成形をするチェルシーバンズは、どこを食べても必ず具材とパン生地が一緒に楽しめます。
特に、フィリングのシナモンシュガーバターが生地に染みこんで、しっとりしている部分がおいしい♪
コーヒーや紅茶ともよく合うので、朝食やおやつにもピッタリです。
ホッとひと息つく時のお供にもどうぞ♪