かわいいフォルムの桃まんじゅう
今回ご紹介するのは、中に甘いあんが入った桃の形のあんまんのようなお菓子、桃まんじゅうのレシピ。
中華料理のお店で見かけたことがあるかもしれませんね。
失敗しがちな発酵の見極めと、蒸し上がりの注意点などについても詳しくお教えします。
桃まんじゅう(桃饅頭)とは
桃まんじゅうとは、小麦粉と水をこね、酵母を加えて発酵させた生地にあんを包んで桃の形に成形して蒸したもの。中華料理の包子(パオズ)の一種です。
中国では、邪気を祓い、不老不死を与える縁起の良い果物として親しまれている桃。
誕生日などのお祝いの際に、桃の形をしたおまんじゅうを食べるんだそうですよ。
「寿包」「寿桃」とも呼ばれています。
桃まんじゅうのレシピ(6個分)
ホカホカの桃まんじゅうは、優しい幸せなお味。蒸したてを召し上がれ♪
材料
- 水…78g
- ドライイースト…1g
- 中力粉(無い場合は薄力粉と強力粉を半々)…150g
- 砂糖(グラニュー糖)…10g
- 太白ごま油…5g
- こしあん…150g
- 食用色素…適量
下準備
- ベーキングシートを5cm×5cmの大きさに、6枚カットしておく。
作り方
- 35℃のぬるま湯にイーストを入れる。
- 中力粉とグラニュー糖に1を加えて混ぜる。
- ある程度混ざったら太白ごま油を加えて混ぜ、生地がなめらかになるまで10分間ほどこねる。
*小麦粉の種類によっては水分調整が必要な場合も!ボソボソする場合は水を少し加えましょう。ベタつく場合は小麦粉を少しずつ足しましょう。
- 表面にハリとツヤが出るまでこねる。
*ここまで、ホームベーカリーで行ってもOK。
- 葉っぱ用に30g取り分ける。
- 残りを棒状にし、スケッパーなどで6等分にして丸める。
かたく絞ったぬれ布巾をかけておく。
- 葉っぱ用の生地は緑で着色し、ぬれ布巾をかけておく。
*今回は食用色素を使用していますが、抹茶パウダーなどでもOK。
- こしあんを25gずつ丸める。
- 中央に厚みを残しながら、丸めておいた生地をめん棒でのばす。
- 親指と人差し指でCの字を作ったところに生地を置き、あんを押しつけて逆さまにした麦わら帽子のような状態にする。
- 生地の縁を畳みながら包む。
- しっかりつまんでとじる。
- 桃の形に整えてベーキングシートにのせ、乾燥しないようにぬれ布巾をかけておく。
- 葉っぱ用の生地を6等分し、さらに2等分する。
- 一度丸くしてから両端を細くのばし、平らにする。
スケッパーなどで葉脈の模様をつける。
- 裏側に水を付け、桃の形に成形した生地に貼り付ける。
- 大きめのスプーンで、カーブした線を真ん中に入れる。
- 少量の水に赤い食用色素を溶かす。
- ガーゼなどに色水を含ませ、ポンポンと色を付けていく。
*何度か重ね付けすると、きれいなグラデーションになります。
- 生地の厚みが2倍に、見た目では1回りくらい大きくなるまで発酵させる。
発酵機能付きオーブンなど → 35℃で25分間くらい。
暖かい室内 → 40分間くらい。*生地の状態や環境によって発酵時間は変わります。調整してください。
乾燥しないように、スチーム付きの発酵機能を使うか、大きめの容器に入れてぬれ布巾をかぶせるなどすると◎ラップはくっつくので要注意!
- 水滴の落ちるような形状の蒸し器のフタは、布巾や手ぬぐいなどを巻いておく。
*ガスの場合は、引火しないようにしっかり結んでください。
- 蒸し器にお湯を張り、沸騰したら桃まんじゅうをセットして8分間火にかける。
火を止めてフタをしたまま3分間置き、フタを少し開けて2分間置いておく。
- 蒸し上がり。
*画像のように大きく膨らむので、隙間をあけて並べておきましょう。
- 完成!
「桃まんじゅう」の詳しいレシピページはこちら。
レシピのポイント
おいしい桃まんじゅうを作るポイントは、発酵の見極め!
発酵不足は、生地を指で押すと弾力があり、すぐに戻る状態。膨らまず、かたい仕上がりになってしまいます。
発酵過多は、生地を指で押すと凹んだまま跡が残る状態。膨らんですぐにしぼみ、凹凸のあるシワシワな仕上がりに。
ちょうど良い生地は厚みが2倍に膨らみ、指で軽く押したときに指の跡がゆっくり戻る状態。
仕上がりはツヤとハリがあり、指で押してもすぐに戻る弾力があります。
蒸し上げるときはここに注意!
蒸し上がった後に急な温度差があると、表面の皮がシワシワになってしまうので注意が必要。
火を止めた後はフタをすぐに開けず、緩やかに温度を下げるのがポイントです。
フタを開けるときは、ゆっくり静かに。
ハリのあるツヤツヤな表面に仕上げることができます。
今回のレシピでは、「蒸す[8分]→火を止める[3分]→フタを少し開ける[2分]→フタをゆっくり取り去る」という流れにしています。
桃まんじゅうでお祝いの席に華を添えよう
なんともいえないコロンとしたフォルムがかわいい上に、縁起の良い桃まんじゅう。
お正月や誕生日、桃の節句などのお祝いの席に華を添えてくれる一品になること間違いなしです。
手に入りやすい材料で作れるので、ぜひ試してみてください!