型なし簡単!ウクライナのジャイヴォロノク
ジャイヴォロノクというかわいい小鳥の形をしたパンがあります。
東欧のウクライナで春に食べられるパンです。
今回は、型を使わない簡単成形で作れるジャイヴォロノクのレシピをご紹介します。
ジャイヴォロノクとは
「ジャイヴォロノク」とは、ウクライナ語で「ヒバリ」という意味をもつ言葉。
ヒバリを模したパンもジャイヴォロノクと呼ばれています。
ヒバリは春を象徴する鳥で、ウクライナでは春分の頃にヒバリを模したパンを作って春の訪れを祝う風習があるそうです。
40人の聖人になぞらえて40個のジャイヴォロノクを焼き、家族や友人と食べたり木に吊るしたりするんだとか。
ジャイヴォロノクのレシピ(8個分)
ウクライナでは春先は断食期間にあたるため、動物性食品を使わないレシピが多く見られます。
反対に、断食期間が明けてから作るブリオッシュのようなリッチな配合のレシピも。
今回ご紹介するのはシンプルな材料を使ったレシピ。ふんわり食べやすく、飽きがこない味です。
材料
- 強力粉…200g
- 薄力粉…50g
- 砂糖…20g
- 塩…4g
- インスタントドライイースト…3g
- 水…160g
- 無塩バター(液体油脂でも可)…15g
- レーズン…適量(4粒程度)
下準備
- 材料を常温に戻す。
- 暑い時期以外は、水を人肌程度に温めておく。
- レーズンは小鳥の目に使うので、大きさによって1粒を4~8つに切り分ける。
作り方
- ボウルに水を入れ、ドライイーストを加えて溶かす。
砂糖・強力粉・薄力粉・塩を入れてドレッジで混ぜ、水気がなくなれば台に出して手でこねる。 - 生地がつながってきたら無塩バターを混ぜ込む。押したりたたきつけたりしてこねる。
*こね始めは生地がべたつくが、こねるうちにまとまる。手で生地をのばすと薄い膜が張り、表面がなめらかになればこね上がり。ホームベーカリーなどこね機を使用してもOK。 - 生地をひとつに丸め、とじ目を下にしてボウルに入れる。
ラップをかけて暖かい場所(30~35℃)で一次発酵(45分間~)。
生地が約2.5倍の大きさになれば発酵完了。*環境によって発酵のスピードが変わるので、生地の大きさで判断する。
- 生地を手で押さえてガスを抜き、ドレッジで8等分にして丸める。
乾燥しないようにボウルなどをかぶせ、10分間ベンチタイムを取る。
- 再び生地を手で押さえてしっかりとガスを抜く。
直径10cm程度の円形に広げ、奥から手前に生地を巻いていく。巻き終わりをしっかりとじ、左右も中に入れ込んでとじる。
手で転がして長さ22cm程度の棒状に伸ばす。中央を細く、両端は太くする。
- 生地を結ぶように成形する。
生地を少し引っ張りながら交差させて輪を作る。上に重なるほうを長めにし、下から穴に通して上に出す。
- 上が小鳥の頭になるので、先をつまんでくちばしのようにする。
下は尾になるので、手で上から押さえて平らにしてドレッジで切り込みを入れる。
オーブンシートを敷いた天板に並べて形を整える。
- 目の部分にレーズンをぎゅっと押し込む。
- 残りも全て同様に成形。暖かい場所(35℃)で、生地が乾燥しないように二次発酵(40分間~)。
発酵が終わる少し前に、オーブンを200℃に設定して予熱をしておく。
- レーズンが取れそうになっていたら軽く押し込み、200℃に予熱したオーブンで12分~焼き色が付くまで焼く。
- クーラーにのせて冷ませば完成!
「春を祝う小鳥パン☆ジャイヴォロノク」の詳しいレシピページはこちら。
レシピのポイント
かわいいヒバリに仕上げるポイントは目!
目の部分に入れたレーズンは取れやすいので、以下3点に注意して仕上げましょう。
- レーズンが大きいと取れやすいので小さめにカットする。
- 中に入れ込むようにぎゅっと力を入れて押し込む。
- 二次発酵後にレーズンが取れそうになっている場合は、再び押し込む。
ジャイヴォロノクで春を祝おう
ウクライナのパン、ジャイヴォロノクについてご紹介しました。
成形は、棒状に伸ばした生地を結ぶようにするだけと簡単!
型もいらず、家にある材料で手軽に作れます。
平和を願って小鳥のパンを作り、春の訪れをお祝いしてみませんか。