シュトーレンをもっとおいしく楽しもう!
クリスマスに楽しむシュトーレン。
日本でも人気が高まり、最近では抹茶やチョコなどのアレンジフレーバー、オレンジやレモンを使用したサマーシュトーレンなども見かけるようになりましたね。
シュトーレンに興味を持つ方が多い中、「正しい食べ方がわからない」「上手くカットできない」などのお声も聞きます。
今回はシュトーレンのカット方法やおいしさを引き立てる食べ方をご紹介します。
シュトーレンとは
シュトーレンとは、クリスマスの時期に食べるドイツの伝統的な発酵菓子。
日本では「シュトーレン」と呼ばれることが多いですが、ドイツ語では「シュトレン」と発音します。
バターをふんだんに使用した生地に、洋酒に漬けたドライフルーツやナッツとお好みのスパイスを練り込み、発酵させて焼き上げたもの。
仕上げにたっぷりのバターを染みこませ、粉砂糖でコーティングしたリッチなパン菓子です。
シュトーレンは地域によってさまざまな種類があり、家庭ごと・お店ごとにも配合や使用するフルーツ・スパイスなどが違うため、それぞれ違った味わいが楽しめます。
中に入っているフルーツや洋酒の風味が生地に少しずつなじんでいくため、日が経つにつれて味わい深くなっていくのも大きな特徴。1~2週間ほど寝かせると食べ頃に♪
シュトーレンを食べる時期
シュトーレンを食べるのは、クリスマスを迎える前の4週間のアドベントの期間。
毎日少しずつスライスしたシュトーレンを家族や友人たちと食べながら、クリスマスを待ちわびます。
カットするのに適切なナイフは?
いざシュトーレンを食べようと思ったとき、カットに使うナイフはどれを選べばいいのでしょう?
パンのカットには波刃包丁を使うことが多いですが、シュトーレンは切れ味が良く、刃の厚さが薄めの三徳包丁でカットするのがおすすめ!
フルーツやナッツなどの具材がぎっしり詰まった生地もきれいにカットすることができます。
おいしい厚みは?
シュトーレンをおいしく食べるためのベストな厚みは、7mm~1cmくらい。
甘みが強く味が濃厚なシュトーレンは、薄くスライスしてもじゅうぶんにおいしさが味わえます。
たくさん食べたいときは、薄くスライスしたものを数枚食べるのが◎
ボロボロになるのはなぜ?きれいに切るためのポイント
「食べる前のカット作業でボロボロに崩れてしまった」なんて残念なことにならないよう、きれいな見た目にカットするためのポイントを2つご紹介しますね。
ポイント1.冷えた状態でカットする
シュトーレンは冷えた状態でカットするのがベスト。
冷蔵庫から出したてのシュトーレンは生地が締まって刃が入りやすく、ぎっしり詰まった具材部分もスパッとつぶさずきれいにスライスすることができます。
ポイント2.包丁はゆっくりと上から下に落とす
包丁を前後にギコギコ動かしながらカットすると、具材に引っかかって生地がくずれてしまう原因に。
刃先をまな板につけたら、ゆっくり刃を下に向かって落とすと、薄くきれいに切れます。
シュトーレンの正しい切り方
長い期間に渡っておいしく食べるためには、切り方にもポイントがあります!
- シュトーレンを真ん中から2等分になるようにカットする。
- カットした左右1枚ずつ、食べる分だけスライスする。
- 残ったシュトーレンは切り口同士をしっかり合わせる。
- ラップを二重にして包む。
真ん中からカットするのは、長い期間おいしく保存するため。切り口をぴったり合わせることで乾燥を防げます。
食べるたびに同じように左右1枚ずつスライスし、再び切り口同士を合わせてラップで包んで保存しましょう。
シュトーレンの保存方法と賞味期限
シュトーレンは保存性が高いもの。しかし冬場でも暖房で室温が高くなっている場合があるため、常温ではなく、冷蔵もしくは冷凍保存が安心です。
冷蔵での保存方法
ラップでしっかり包んで保存袋に入れ、冷蔵庫で保存。
日持ちは3週間くらい。
冷凍での保存方法
シュトーレンは冷凍保存も可能です。
薄くスライスしてから1枚ずつラップに包んで保存袋に入れ、冷凍庫で保存しましょう。
日持ちは1か月くらい。
シュトーレンを保存する場合の注意点
シュトーレンの保存期間(賞味期限)は、材料の配合・製法によって異なります。
お店で購入したものについては、ラベル記載の賞味期限を参考にしてください。
シュトーレンのおいしい食べ方
シュトーレンはそのままでもおいしいですが、温めても美味。
温め方は、電子レンジ(600W)で10~15秒間ほど。
温めることで洋酒やバターなどの素材の香りがより引き立って、生地もしっとりふんわり。
違った味わいと食感が楽しみたい方にはおすすめの食べ方です。
温かいコーヒーや紅茶とぜひ一緒に♪
きれいに切って、最後までおいしく食べよう!
このコラムでは、シュトーレンの正しい切り方について、詳しくお伝えしました。
食べ方や保存方法などがわからなくて敬遠していた方も、コラムを参考にしてもらえれば最後までおいしく召し上がれますよ。
私は手作りもしながら、いろいろなお店のシュトーレンを食べ比べるのが毎年の楽しみの一つになっています♪
本場ドイツにならって、今年のアドベントには日に日に変わっていくシュトーレンを味わってみてはいかがでしょう。