このフランス菓子、知ってる?
「ヴィジタンディーヌ」というお菓子をご存じでしょうか?
名前を聞いて、すぐにピンとイメージできる方は少ないように思います。
今回は、ヴィジタンディーヌについて詳しくご紹介。
マルグリット型を使ったかわいいレシピもお教えします。
ヴィジタンディーヌとは
ヴィジタンディーヌとは、フランスの北東部にあるロレーヌ地方の郷土菓子。
「修道女」という意味を持つ言葉で、サント・マリー修道会で作られていたといわれています。
名前だけ聞くとどんなお菓子か想像つかない方も多いこのお菓子。実は似たお菓子があるのです。
それは、だれもが知っている有名な焼き菓子・フィナンシェ。
材料はほぼ同ですが、卵白の使い方と形が変わります。
ヴィジタンディーヌとフィナンシェの違い
フィナンシェは卵白に他の材料を合わせていく作り方。一方ヴィジタンディーヌは、卵白の一部を泡立ててメレンゲにしたものを加えます。
そのため、フィナンシェに比べると軽い口あたりが特徴。
フィナンシェと同じように焦がしバターを使うため、しっかりとしたコクが感じられます。
また、「金融家」という意味を持ち、金の延べ棒をイメージした型で焼き上げるフィナンシェに対して、ヴィジタンディーヌは花の形の型を使うことが多いようです。
ヴィジタンディーヌのレシピ(6個分)
今回は「cotta マルグリット型(6個取り)」を使い、かわいいマーガレットの形に焼き上げます。
材料
- 無塩バター…60g
- 卵白(A)…30g
- グラニュー糖(A)…30g
- はちみつ…15g
- アーモンドプードル…35g
- 薄力粉…30g
- 卵白(B)…30g
- グラニュー糖(B)…30g
下準備
- 型に油脂を塗っておく。
- 薄力粉をふるっておく。
- オーブンを焼成温度より20℃高い設定温度で予熱しておく。
作り方
- バターを鍋に入れて加熱し、焦がしバターを作る。
白い沈澱物が茶色くなったら鍋底を冷水に当て、焦げを止める。
- ボウルに卵白(A)とグラニュー糖(A)を入れ、ホイッパーで混ぜる。
- アーモンドプードルを一度に入れてホイッパーで混ぜる。
- ふるっておいた薄力粉を一度に入れて混ぜる。
- 1の焦がしバターを2回に分けて加え、その都度バターがなじむまでゴムベラで混ぜる。
- 別のボウルに卵白(B)とグラニュー糖(B)を入れ、ハンドミキサーでメレンゲを作る。
- メレンゲをゴムベラでひとすくい5のボウルに入れ、よく混ぜる。
*メレンゲをひとすくいだけ入れて混ぜることで生地が緩みます。次に入れるメレンゲがつぶれにくくなるこのひと手間がコツ!
- 残りのメレンゲを全て入れ、メレンゲの泡をつぶさないようにゆっくり丁寧に混ぜる。
- 下準備で油脂を塗った型に入れる。
- 焼成する。
電気オーブン、210~220℃で9~10分間。
ガスオーブン、200~210℃で9~10分間。※お使いのオーブンによって火力が違うので、焼成温度・時間は調整を。
焼きムラや焦げができやすい場合があるので、オーブンの中の様子をしっかり見て焼き時間を調整してください。
- ケーキクーラーにのせ、粗熱を取ったら出来上がり。
「ヴィジタンディーヌ」の詳しいレシピページはこちら。
レシピのポイント
ヴィジタンディーヌは、泡立てた卵白(メレンゲ)の混ぜ合わせ方がポイント!
メレンゲを加える際は、必ず2回に分けて加えてください。
1回目のメレンゲはゴムベラでひとすくい程度(全体の1/3~1/2程度の量)を入れましょう。
このメレンゲを混ぜるときは、泡がつぶれても大丈夫。次に入れるメレンゲが混ぜやすいように、生地を緩める目的で入れます。
2回目のメレンゲは、できるだけ泡がつぶれないように丁寧に混ぜてください。
ふわっとした生地に仕上がれば◎
かわいいフランス伝統菓子・ヴィジタンディーヌ
今回は、フィナンシェに似たお菓子・ヴィジタンディーヌのレシピをご紹介しました。
メレンゲ効果でふわっと軽い食感がUP!バターの香ばしさ・コクも楽しめるヴィジタンディーヌ。
かわいいお花の形も魅力的です。
ぜひ作ってみてください。