溶けないアイス?葛アイスを作ろう!
「溶けないアイス」と話題の葛アイスをご存じですか?
「アイスなのに溶けないの?」と不思議ですよね。
和菓子屋さんで売られていることが多い葛アイスを、おうちで作ってみませんか。
今回は葛アイスの作り方をご紹介します。
葛粉とは
葛粉とは、葛の根に含まれるデンプンを精製して粉にしたもの。
水に溶かして熱を加えると「とろみ」がつき、冷やすと固まります。
葛湯として飲んだり、葛切り・葛もち・葛まんじゅうなどの和菓子や日本料理のとろみづけに使われたりします。
葛の根から取れるデンプンは少量であり、また製造工程に手間がかかることなどから高価。そのため、商品によっては甘薯デンプン(さつまいものデンプン)が加えられて、お求めやすくなっているものもあります。
ご紹介するレシピでは、南九州産本葛100%の「ムソー 無双本葛100%粉末 80g」を使用。粉末タイプなので溶かしやすくおすすめです。
葛アイスバーのレシピ(アイスバー6本分)
さっぱりみかんの葛アイスバーのレシピをご紹介します。
オレンジジュースとみかんの缶詰で簡単に作れます。
アイスキャンディ型を使うとより本格的な仕上がりに。
材料
- 100%オレンジジュース…300g
- 砂糖…15g
- 葛粉…15g
- 粉寒天…0.5g
- みかん缶詰…200g
下準備
- 缶詰のみかんは軽く水気を切っておく。
作り方
- 型にみかんを入れる。
- 鍋に寒天と葛粉を入れる。
オレンジジュースを少し加え、ダマにならないようによく溶かす。
- 残りのオレンジジュースと砂糖を加え、混ぜる。中火にかけ、ゴムベラで優しく混ぜ続ける。
- 全体にとろみがついて透き通ってきたら、弱火にしてよく混ぜながら1分間加熱する。
- 型に均等に注ぎ入れる。2~3回軽く台に打ちつけて空気を抜く。
- 蓋をし、棒をさして冷凍庫で8時間程度冷やす。
- しっかりと固まったら、1個ずつ水に20~30秒間つける。
- スルッと簡単に型から取り出せる。抜けない場合は、抜けるまで10秒ずつ水につける時間を追加する。
- 出来上がり。
5~10分間ほど室温に出したアイスは、シャリッと食感ともちっと食感の両方が楽しめておすすめです!
「さっぱりみかんの葛アイスバー」の詳しいレシピページはこちら。
レシピのポイント
成功のポイントをご紹介します。
葛粉はしっかりと加熱する
葛粉はデンプンなので、溶かしただけではなくしっかりと加熱してとろみをつけることが大切。
とろみがついてきたら焦げつかないように手早く力強くかき混ぜましょう。
注ぎやすい容器に移し替えると◎
とろみがあり、鍋からだと型に注ぎにくいので、計量カップなど注ぎ口があるものに移しかえると型に入れやすくなります。
葛アイスが溶けないのはなぜ?
葛アイスは葛粉を使用して作ります。そのため時間が経ってもゼリー状にやわらかくなるだけで、溶けて液体にはならないのです。
実際に室温(28℃)に置き、溶けないか検証してみました。
- 10分経過
- 20分経過
- 30分経過
形は変わらず。
やわらかくなってきていますが、形は変わらず。
少し離水してきていますが、形は変わらず。
今回のレシピは葛粉だけでなく少量の寒天も加えているため、葛粉のみよりも形が崩れにくくなっています(市販の葛アイスも寒天やゲル化剤などが原材料に含まれています)。
冷凍庫から出して10分以内に食べるのならば、葛粉だけで作ってもいいかと思いますよ。
寒天アイスとの違い
「溶けないアイス」として寒天アイスもありますが、食感が異なります。
寒天アイスはサクサクした食感。口の中でスッとなくなって、あっさり。
葛アイスはシャリもち食感。口の中でトロッとした感覚を味わえます。
アレンジレシピ4選
葛アイスバーはいろいろなアレンジが可能です。
アレンジ1.フルーツを入れずに作る葛アイスバー
上記の基本レシピをジュースのみで作る場合は、下記の分量を参考にしてください。
- ジュース…500g
- 砂糖…25g
- 葛粉…25g
- 寒天…0.8g
アレンジ2.他のフルーツジュースで作る葛アイスバー
オレンジジュースだけでなく他のフルーツジュースでも作れます。
例えばぶどうジュース。
アレンジ3.カルピスフルーツの葛アイスバー
カルピス味のアイスは子どもから大人まで楽しめます。キウイとパイナップルを入れて爽やかな味わいです。加えるフルーツはお好みで◎
「カルピスフルーツの葛アイスバー」の詳しいレシピページはこちら。
アレンジ4.ミルクあずきの葛アイスバー
砂糖と牛乳で作るミルクアイスにたっぷり粒あんを混ぜ込みました。
「ミルクあずきの葛アイスバー」の詳しいレシピページはこちら。
暑い日にぴったり!溶けないアイスバーを作ろう
葛粉を使った溶けないアイスバーのレシピをご紹介しました。
葛のもっちり感を楽しめる不思議なアイス。簡単なのでぜひ作ってみてください!