秋のごちそう、栗で作る絶品保存食
秋の味覚といえば……そう、栗ですね♪
ツヤッとした見た目と鮮やかな黄色が目を引く「栗の甘露煮」。やさしい甘さとホロホロとした食感が絶品です。
今回は栗の甘露煮の作り方をご紹介します。
少し手間はかかりますが、自家製のものは市販品とは違った味わいが楽しめますよ。今年は渋皮煮だけではなく、栗の甘露煮も楽しんでみてはいかがでしょうか。
甘露煮とは
甘露煮とは「飴煮」ともいわれ、砂糖やみりん、醤油などで甘く煮詰めた料理を指します。栗以外にもさつまいもやくるみ・いちじく・きんかんなどの甘露煮も人気です。
しっかりと甘みがあり、ツヤのある見た目に仕上がるのが特徴。砂糖をふんだんに使うため日持ちもよく、長期保存に向いています。
栗の皮のむき方
栗の皮は包丁でむく方法と栗カッターでむく方法があります。
包丁でむく場合は特別な道具が不要なので気軽に作業が始められる反面、時間がかかったり手が痛くなったりというデメリットも。
毎年栗仕事をするという方は栗カッターを利用すると楽ちんですよ。
栗カッターを使う場合
- 40℃のお湯に栗を30分間浸けます(水の場合は一晩おく)。栗の鬼皮がやわらかくなってむきやすくなります。
- 栗の表面に栗カッターの波刃を押し当ててハンドルを握り、直刃で切り込みます。
渋皮も一緒にむけるのでとても便利!小刻みに動かすと全体がきれいにむけます。
- 皮をむいた栗はアク抜きのため、すぐ水に浸けておきましょう。
包丁を使う場合
- 栗カッターを使う場合と同様に、40℃のお湯に栗を30分間浸けます。
- 皮がやわらかくなったら、栗のお尻側を切り落とし、先端に向かって鬼皮をはがすようにむいていきます。
渋皮だけの状態になったら、おしりから先端に向かって少しずつ渋皮をむきましょう。
栗の甘露煮のレシピ
つやのある黄色が美しい栗の甘露煮。手作りならではのやさしい風味をお楽しみください♪
材料
- 栗(皮つき)…250g
- クチナシの実(ホール)…1粒
- 水…200ml
- グラニュー糖…90g
- みりん…大さじ1杯
下準備
- 栗の皮をむき、1時間水にさらしてアク抜きをします(一晩おいても◎)。
- クチナシの実は包丁で半割にしておきます。
作り方
- 鍋に栗を入れ、浸る程度の水を注ぎます(分量外)。クチナシの実を入れて火にかけ、沸騰したら弱火にして10~15分間ほど下ゆでします。
*竹串が通るかたさまでゆでましょう。このあと煮るので少しかためでもOKです。
- 完全に冷めるまで1時間ほどおいて色を染み込ませます。時間があれば一晩おくとしっかり色付くのでおすすめです。
- 別の鍋に水・砂糖・みりんを入れ、中火にかけて溶かします。
- 重ならないように栗を並べ、弱火で20分間ほど煮詰めます。そのまま冷まして半日以上おきます。
- 味がなじんだら完成です。
そのまま食べてももちろんおいしいですが、和風スイーツの飾りにしたり、栗ごはんにしたりと幅広く使えますよ♪
「基本の栗の甘露煮」の詳しいレシピページはこちら。
レシピのポイント
栗の皮をむくのに少し手間はかかりますが、甘露煮づくりの工程は簡単!
美しく仕上げるために重要なのが「クチナシの実」です。
クチナシは栗の甘露煮特有の鮮やかな黄色にするために欠かせない食品です。
クチナシありとなしで比べてみると、その違いは一目瞭然。
秋から正月時期になると目にすることが多くなるので、ぜひゲットしましょう。正月定番の栗きんとんにも活躍しますよ◎
保存方法と日持ち
栗の甘露煮は適切に保存すればとても日持ちがよい食品です。煮沸消毒した瓶にシロップごと入れて密閉保存すれば2~3週間ほど日持ちします。
すぐには食べきれないという場合は冷凍保存がおすすめ♪フリーザーバッグにシロップごと入れ、空気を抜いて冷凍庫で保存します。
多少風味は落ちますが、2~3か月間保存可能です。
お菓子にも料理にも!自家製栗の甘露煮を作ってみよう
秋の味覚、栗の甘露煮のレシピをご紹介しました。
市販の栗の甘露煮に比べて手作りのものはホロホロとやわかく仕上がります。一度作るともう市販品には戻れません!
お菓子作りやスイーツのトッピング、料理などいろいろな使い道があるので、ぜひ作ってみてください。