クリスマスにぴったりのシュトーレンを米粉で作ろう
近年日本でもクリスマスの定番と化した「シュトーレン」。パティスリーやスーパー、コンビニでも手に入るようになりました。
しかし米粉のシュトーレンはなかなか店頭で見かけないもの。今回は米粉で作る、グルテンフリーのシュトーレンレシピをご紹介します。
絶品シュトーレンを作り、待ち遠しいクリスマスに想いをはせてみてはいかが?
シュトーレンとは
シュトーレン(Stollen)とは、ドイツ生まれの発酵菓子。
バターや砂糖、はちみつなどが入った生地に、洋酒漬けドライフルーツやナッツを練り込んで焼き上げ、たっぷりのバターと砂糖をまぶして熟成させます。
薄くカットして、少しずつ食べながらクリスマスの日を待つというのが伝統的な楽しみ方です。
米粉のシュトーレンレシピ(15cmのシュトーレン1個分)
米粉のシュトーレンはこねずに作れるのがうれしいポイント。疲れず気軽に仕込めます。
複数でも仕込みやすいですよ。
材料
- 牛乳…50g
- 耐糖性イースト(金サフ)…2g
- 米粉(菓子用ミズホチカラ)…60g
- 無塩バター…40g
- きび砂糖…10g
- はちみつ…10g
- 塩…1g
- レモン皮…1/2個分
- シナモンパウダー…2つまみ
- 米粉(後入れ用)…50g
- ミックスフルーツシュトーレン…50g
- くるみ…20g
- 無塩バター(仕上げ用)…30g
- 粉砂糖(仕上げ用)…適量
下準備
- バターを室温に置いてやわらかくする。
- レモンの皮は黄色の部分だけ削っておく。
- くるみは細かく刻んでおく。
- 焼成前にオーブンを180℃に予熱する。
*白い部分はえぐみがあります。
作り方
- 牛乳を電子レンジ(500W)で15秒間加熱して30℃程度に温め、イーストを加えて混ぜる。米粉60gを加えて混ぜ、置いておく。
- バター・きび砂糖・はちみつ・塩・シナモン・レモンを均質になるまで混ぜ、1を加えてさらに混ぜる。
- 後入れ用の米粉50gを加え、ゴムベラで混ぜる。最後は手で押してまとめる。
- ミックスフルーツシュトーレンとくるみを加え、混ぜてまとめる。
- 15cmの俵型に成形してオーブンシートの上にのせる。全体を平らにして、右側をさらに薄くする。
- オーブンの発酵モード30℃で60分間発酵させる。
*発酵モードがない場合は、乾燥しないように大きなビニール袋などに天板を入れ、部屋の暖かいところで1時間程度発酵させます。
発酵終了時は目立った変化はありません。
- 180℃に予熱したオーブンで35分間、焼き色がつくまで焼く。途中で天板の向きを変えて均一に焼き色をつける。
*少々亀裂が入ります。
- 熱いうちに溶かしバターをはけで全体に塗り、粉砂糖を茶こしで振りかける。
*熱いうちは壊れやすいので、無理に持ち上げて底にバターを塗る必要はありません。天板にこぼれたバターの上に生地をパレットナイフで持ち上げ、移動させる程度でOK。
底面の粉砂糖も同様です。
- ラップで包み、冷凍庫で一晩以上休ませる。
*におい移りなどが気になる場合は、ジッパーバッグや密閉容器に入れると安心です。
- 粉砂糖を全体にまんべんなく振りかけて完成。
*仕上げでは生地の底を持ち上げて全体に粉砂糖をかけてください。
解凍後、薄くカットして召し上がれ♪
「米粉のシュトーレン」の詳しいレシピページはこちら。
レシピのポイント
おいしく作るためには材料選びが大切。使用した材料についてご紹介します。
米粉
今回のレシピでは菓子用米粉ミズホチカラを使いました。
他の米粉だと、ものによっては吸水率がかなり異なるので失敗してしまう可能性も。初めて作るときは同じ米粉を使うのがおすすめです。
イースト
シュトーレンは糖分と油脂が多めに入る生地。
糖分が多いリッチな生地でもきちんと発酵する耐糖性ドライイーストを使うことで、生地に発酵由来の豊かな風味を添加することができます。
今回のイーストは「膨らませる」というより「発酵でシュトーレンらしい旨みを引き出す」という目的のために加えました。
砂糖・はちみつ
きび砂糖は味に奥行きを出してくれます。
はちみつは風味づけと生地の保湿を目的に加えました。
香りづけの食材
レモンとシナモンは香りづけにぜひ加えてみてください。風味がぐっと本格的になるのでおすすめ。
ナッツ
香ばしいナッツもシュトーレンをさらにおいしくしてくれます。今回のレシピではクルミを加えました。
ドライフルーツ
シュトーレンといえば「ドライフルーツの漬け込みから始めなくては」と、億劫になりがちではありませんか?
そんな方におすすめなのがミックスフルーツシュトーレン!漬け込み・熟成がしっかり進んだ製品なので、開けたらすぐに使えます。しかも水気を絞り取る必要もありません◎
レーズン・オレンジ・りんご・レモン・洋酒など、たくさんの食材が入った複雑な味わいは、お菓子のワンランクアップに活躍してくれること間違いなしです。
おいしい食べごろ
作った翌日から食べられますが、3日間ほど経過すると全体がなじんできます。一層おいしく感じるのでおすすめです。
日持ちと保存方法
基本的に日持ちがよいシュトーレンですが、保存状態によっては傷むのでお気をつけください。常温保存ではなく、冷蔵庫や冷凍庫で保存しましょう。
おいしい状態をキープしやすいのは冷凍保存。食べたいときに室温で解凍してお召し上がりください。
解凍後の再冷凍は不可なのでご注意を。
軽やかなおいしさ♪米粉のシュトーレン
今回は米粉シュトーレンの作り方をご紹介しました。
濃厚な味わいながら、米粉らしい軽やかさでぱくぱく食べられます。食べすぎ注意のおいしさです!
ぜひ大切な方とクリスマスを待ちわびながら、シュトーレンを分かち合って楽しみませんか?