コーヒーはお好きですか?
コーヒーがないと一日が始まらない!という方も多いのではないでしょうか。
お菓子やパンにも欠かせない飲み物ですよね。
私は仕事でコーヒー豆の販売もしているのですが、その中で多いご質問の一つに「お菓子やパンに合うコーヒーの種類」があります。
今回は、お友達をおうちに招いて一緒にお菓子を楽しんだり、パンやサンドイッチでのランチをしたりする時に、コーヒーを選ぶポイントをご紹介したいと思います。
コーヒー豆の焙煎度合い
豆の種類にまで話が及ぶと複雑になってしまうので、今回は焙煎の度合いを三つに分けて、それを目安にします。
1.浅煎り
浅煎りのコーヒーは、あっさりとした味わい。
2.中煎り
中煎りのコーヒーは、ある程度の甘さにも負けない風味。
3.深煎り
深煎りのコーヒーは、しっかりとした味わい。
お菓子に合わせて選ぶコーヒー
浅煎りのコーヒー
シフォンケーキや、軽い食感のビスケットなど、素朴な味わいのお菓子がおすすめです。
濃厚なケーキを食べた後に浅煎りのコーヒーを飲むと、ケーキの甘さに負けてしまい、コーヒーの味がわからなくなってしまいます。
中煎りのコーヒー
シュークリーム・パイ・タルト・レアまたはスフレタイプのチーズケーキ・バターケーキなど、甘くてコクのある幅広いお菓子におすすめです。
シフォンケーキには浅煎りのコーヒーが合うと説明しましたが、シフォンケーキにクリームを添える場合は中煎りのコーヒーも合います。
ある程度の深みがあるコーヒーなら、砂糖やミルクを入れてもコーヒーの味がわからなくなることはありませんし、クリーム系スイーツとの相性もぴったりです。
いくつもの種類のスイーツと合わせる時や、どんなコーヒーを出そうかと迷った時にも、あっさりしすぎず苦すぎない、中煎り寄りのものを選ぶといいかもしれません。
深煎りのコーヒー
ガトーショコラのようなどっしりとした味わいのチョコレートケーキや、NY系のチーズケーキ、リキュールが入ったケーキなど、甘みがある濃厚な味わいのお菓子に合います。
コーヒーもしっかりした味のものを合わせることで、スイーツの甘みをしつこく感じず、コーヒーの味も楽しめてバランスが取れるというわけです。
アイスクリームでアフォガードやコーヒーフロートを作る場合にもおすすめです。
パンに合わせて選ぶコーヒー
パンにコーヒーを合わせる時の一番のポイントは、なんといってもたっぷりの量のコーヒーを準備すること。
なぜなら、パンは口の中の水分が失われやすいからです。
パンは基本的にどんな焙煎度合いのコーヒーとも合いやすいので、お好みのコーヒーでOK。
その中でも、私のおすすめをご紹介しますね。
浅煎りのコーヒー
浅煎りのコーヒーはさらっと飲むことができるので、パンがメインの朝食の時におすすめです。
中煎りのコーヒー
食パンはバターやジャムを合わせることが多いので、その濃厚さや甘さに、ある程度負けない中煎りのコーヒーが合うと思います。
中煎り~深煎りのコーヒー
クロワッサン・デニッシュ・ブリオッシュなど、バターや卵をたっぷり使用した濃厚な味わいのものや甘い菓子パンに合います。
スイーツと同じく、その濃厚さに合わせてコーヒーも中煎り・やや深煎り・深煎りの焙煎具合のものがおすすめ。
せっかくのおいしいコーヒーの香りも、パンの濃厚さに負けてしまってはもったいないですよね。
番外編:フレーバーを合わせて楽しむ
チョコチップベーグルにはチョコレートフレーバーのコーヒーを、ナッツが入ったカンパーニュにはナッツ系フレーバーのコーヒーを合わせるなど、“パンに練り込まれた材料に近いフレーバー”のコーヒーを合わせるのも面白いですよ。
ベーグルやカンパーニュなど、油脂が少ないハード系のシンプルで飽きないおいしさが魅力の素朴な味わいのパンは、比較的どんなコーヒーとも合うんです。
コーヒーの酸味が気になる場合は?
コーヒーの酸味が気になる場合は、ミルクを入れると多少緩和されますので、おもてなしには牛乳やミルクを準備しておくのもいいですね。
バターがたっぷり練り込まれたパンも、ミルクを入れたコーヒーと相性が良いですよ。
まとめ
いろいろとお話してきましたが、コーヒーやお菓子は嗜好品。
自分がおいしいと感じるならば、どんな飲み方や組み合わせでも正解になります。
気軽に楽しむのが一番です。
ですがもし、来客時のお菓子にどんなコーヒーを合わせるか迷ったり、どんなコーヒーがおいしく感じるのかを探している途中いろいろ試しているところでしたら、一つの目安として参考にしていただけますと幸いです。
ポイントを押さえてコーヒーの種類を選ぶことで、お菓子やパンのおいしさをより引き立たせることができます。