これからの時期においしいバタークリーム
秋も深まり、香ばしい焼き菓子やリッチな味わいのケーキがおいしく感じられますね。
特に、バタークリームのお菓子はこの時期に恋しくなるもの。
バタークリームにはいろいろな種類があることをご存知ですか?
今回は知っていたらちょっと楽しい、バタークリームの基本知識をまとめてみました。
バタークリームの種類って?
バタークリームの種類は大きく分けると、イタリアンメレンゲタイプ・パータボンブタイプ・アングレーズタイプの三つに分けられます。
いずれもバター・卵・砂糖が主な素材ですが、なにが違うのでしょうか?
イタリアンメレンゲタイプ
卵白と砂糖、水を加熱して作るイタリアンメレンゲをバターと合わせたものです。
真っ白に仕上がるので、鮮やかに発色させたいときにおすすめ。
バターのコクはあるものの、卵の風味があまりしないため、後から入れた素材の味わいがそのまま出しやすいバタークリーム。
ラズベリーやカシスなどのフルーツや、抹茶風味などでよく使用されているようです。
材料(作りやすい分量)
イタリアンメレンゲ
- 卵白…30g
- 細目グラニュー糖…45g
- 水…10g
- 無塩バター…40g
*出来上がったイタリアンメレンゲから20g取り分けて使用
作り方
- イタリアンメレンゲを作る。
- メレンゲの熱が取れたら20g取り分け、やわらかくほぐしたバターの中に数回に分けて加える。
室温に戻した卵白をボウルに用意し、水とグラニュー糖を鍋に入れて火にかけシロップを作る。
シロップが118℃になったら卵白をミキサーで立て始め、シロップを少しずつ垂らしながら入れる。
素材の味わいを活かせるバタークリームなので、お好みのフレーバーでマカロンやダックワーズなどのアーモンド風味の生地にサンドして楽しみましょう。色を付けてお花の形に絞っても楽しいですね。
パータボンブタイプ
卵黄と砂糖、水を加熱して作るパータボンブをバターと合わせたものです。
卵黄のコクと風味がバターにプラスされたリッチな味わいが特徴。
チョコレートやナッツ、コーヒー味と合わせることが多いです。
材料(作りやすい分量)
パータボンブ
- 卵黄…1個
- 細目グラニュー糖…20g
- 水…10g
- 無塩バター…40g
*出来上がったパータボンブから20g取り分けて使用
作り方
- パータボンブを作る。
- 熱が取れたら20g取り分け、やわらかくほぐしたバターの中に数回に分けて加える。
卵黄・細目グラニュー糖・水をボウルで混ぜ合わせ、ふつふつ沸いた湯せんにかけ、とろみが出るまでホイッパーで混ぜる。
80℃になったのを確認してから1分間以上加熱して火から外し、白っぽくなるまで泡立てる。
リッチな味わいを生かして、オペラやブッシュドノエル、モカロールなどによく使われます。
濃厚なケーキの名脇役として入っていることが多いので、この時期、購入したケーキで知らないうちに食べているかもしれません。
アングレーズタイプ
卵黄・砂糖・牛乳で作ったアングレーズソースをバターと合わせたものです。
アングレーズソースがバターにプラスされているので、ボンブタイプと同じくリッチな味わい。
ナッツやコーヒーと合わせてあることが多いです。
三つのクリームの中で最も水分量が多いこともあり、口どけの良さは一番。作るときは分離に気をつけましょう!
材料(作りやすい量)
アングレーズソース
- 卵黄…1個
- 牛乳…70g
- 砂糖…20g
- 無塩バター…40g
*出来上がったアングレーズソースから20g取り分けて使用
作り方
- アングレーズソースを作る。
- 熱が取れたら20g取り分け、やわらかくほぐしたバターの中に数回に分けて加える。
卵黄と砂糖を混ぜ、沸騰した牛乳を加え混ぜる。
鍋に戻し弱火にかけて、耐熱ゴムベラで混ぜながら加熱する。
表面の泡が消え、とろりとしてきたら火から下ろし、ボウルにこして、氷水にあてて冷やす。
口溶けと風味の良さから、たくさん食べて欲しい!という想いがあるのか(?)、パリブレストなどのバタークリームをたくさん使ったお菓子に使用されていることが多いです。
確かにたくさん食べてしまいそうになるおいしさですよね!
まとめ
いかがでしたか?3種類のバタークリームは、それぞれの特徴が楽しいですね。
風味付けのバリエーションも豊富ですし、冷やしたまま食べるか常温に戻してやわらかくして食べるかでも、味が全く変わるので、楽しみ方は無限大!
できたてのバタークリームはびっくりするくらいおいしいので、ぜひおうちで作って楽しんでくださいね。