ローソン×cottaコラボ
第2弾 畠山和也シェフ
2024年4月に開始したローソン×cottaコラボ企画。大好評のうちに終了した第一弾に続き、注目の第二弾がスタート! メニューの共同開発を手がけた、cottaイチ推しのシェフ6名の魅力をご紹介するとともに、今回発売する商品やお菓子作りへの思いについてもお届けします。
※ローソン関東甲信エリアで発売。
※一部販売のない店舗がございます。
「フランボワーズのジュレ香る クリームフィナンシェ」
「子どもの頃からお菓子や料理作りが大好きだったんです」と笑顔で語るのは、東京・調布で「feuquiage(フキアージュ)」を営む畠山和也シェフ。
埼玉の「エミール」、フランス人シェフによる「エコール・クリオロ(現クリオロ)」などで経験を積み、インドネシア・ジャカルタの老舗パティスリーでもエグゼクティブシェフとして腕をふるうなど、さまざまな経歴の持ち主です。
2021年に待望の畠山シェフご自身のお店がオープン。連日、多くのファンが訪れています。
幼少期から惹かれた
お菓子作りの道へ一直線
「実家は民宿で、厨房がそばにある環境で育ちました。民宿の名前は『吹上荘』(ふきあげそう)。フキアージュという屋号の由来なんです。
百科事典に載っていたカップケーキの作り方を見ながら、自分でやってみたのが僕のお菓子作りの始まりです」
それがなんと、保育園児の時というから驚きです!
「なんでも手作りすること自体が好きでしたね。誕生日プレゼントに、普通ならおもちゃを選ぶところ、ハンドミキサーや、レシピ本、料理雑誌をリクエストしたり(笑)。
作ったお菓子は、最初は家族に。中学、高校に通うようになってからは、友達に食べてもらっていました。みんなに喜んでもらえることが、うれしかったですね」
現在、プライベートではご自宅で、お子さんと一緒に白玉だんごやゼリーなど、お菓子作りをするという畠山シェフ。
「自分が子どもの頃に感じた、お菓子作りって面白い!という気持ちを、今また新たに感じています。毎日がとても楽しいんです!」
何度も訪れたくなる
居心地の良い空間
高校2年生の時に地元の洋菓子店でインターンを経験し、店主の勧めで本格的に洋菓子の道に進むことになった畠山シェフ。
「最初から自分のお店を持ちたいという夢があり、お菓子作りそのものから、プロモーション、店舗経営など、あらゆることを学んできました」
国内外で経験を重ねた後、ようやく自身の店を構える段階になり、設計士さんに伝えたイメージは、あえて菓子店以外のものだったそう。
グレイッシュカラーのお店のドアを開けると、天井に施された印象深いドライフラワーの大きなアレンジが目に飛び込んできます。
「母が趣味でリース作りをしていたので、一緒に花材を取りに出かけたり、花を育てたり」と、お菓子作りと同様、シェフにとっては、花も幼い頃から生活を彩ってくれるもの。
店内のあちらこちらにも花が飾られ、お菓子を選ぶ時間を、さらに幸せなものにしてくれます。
また、お店の心地よい雰囲気づくりには、スタッフの存在も欠かせません。
「ジャカルタでは、さまざまな文化や習慣をバックグランドにもつスタッフ20名以上と一緒に働いてきました。お菓子だけでなく、人との接し方や、チームとなって気持ちよく動けるムード作りの大切さを学べたことも、貴重な経験でしたね」
フキアージュでは、ラッピングのアイディアをスタッフから取り入れたり、人員数を多めに確保して無理のないシフトを組んだりするなど、お菓子作りと同様に、働く人のための環境整備にも、日々尽力している畠山シェフ。
「スタッフも気持ち良く過ごせることが、とても大切。この職場での出会いがきっかけになって、スタッフ同士の輪が広がっていることにも喜びを感じています」
軽やかで極上の口溶け
畠山シェフのスペシャリテ「フィナンシェ」
フィナンシェは、畠山シェフのスペシャリテでもあり、思い入れのあるお菓子の一つです。
「埼玉のお店で働くことになって、最初に感動したのがフィナンシェ。
バターの風味がジュワッと広がって、こんなにおいしいお菓子が世の中にあるのか!と衝撃を受けました」
この日は、シェフの厨房で実際にフィナンシェ作りを披露していただきました。
「卵白やはちみつ、粉類に焦がしバター。材料をどんどん混ぜていって型に入れ、オーブンで焼けばでき上がりです」
焼きたてを口にすると、外はカリッと、中はしっとり。シンプルながら奥深く、上品にすっと溶けるような軽やかな味わいの秘訣は、アーモンドプードルと小麦粉の比率にあるそう。
新感覚のスイーツに仕立てた
フィナンシェの進化版
ローソンとのコラボ企画で畠山シェフが考案したのは、「フランボワーズのジュレ香る クリームフィナンシェ」。
「クレーム・パティシエール(カスタードクリーム)に泡立てたバターを合わせたムースリーヌをフィナンシェにデコレーションし、さらにフランボワーズのジュレで華やかさと甘酸っぱさをプラスしています。
フキアージュでは焼きたてのフィナンシェをお出ししていますが、ローソンとのコラボ商品は冷蔵で販売されるので、僕のフィナンシェのポイントである〈口溶けの良さ〉を感じてもらえるよう、お店のオリジナル品と油脂の種類と配合を変えるなど工夫を重ねました。
今回は、実際に家でも作っていただけるよう、ローソンとのコラボ商品をアレンジしたレシピもご紹介しています。
そちらのレシピでは、フランボワーズのジュレの代わりに、いちごをトッピングしています。
フィナンシェムースリーヌ
レシピを見るフルーツは季節のものに変えてもOK。お好みのものでアレンジも楽しんでみてくださいね」
撮影/松園多聞、cotta(フィナンシェムースリーム) 取材・文/singt
1983年宮城県出身。高校生時代にインターンとして洋菓子店の世界に触れ、 高校卒業後、埼玉「エミール」で本格的に修行を開始。フランス人シェフによる 「エコール・クリオロ(現クリオロ)」などの経験を積み、インドネシア・ジャ カルタにある老舗パティスリーのエグゼクティブシェフに就任、3年半後に帰国。 東京・国立「イチリン」、東京・国分寺「エヌグラム」の立ち上げ及びシェフを経 て、「フキアージュ」をスタートし、2021年、東京・調布に実店舗をオープン。 2024年夏、東京・仙川に、新店舗をグランドオープン予定。