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飲食店店長の大事な役割|スタッフがイキイキ働けるお店作りのコツ

date
2024/01/16
writer
コッタビジネス編集部
category
育成 > 人財育成
お菓子屋さん・パン屋さん・カフェ・飲食店の成功には、お店で働くスタッフの活躍がカギを握りますよね。 スタッフがイキイキと働けるお店作りを実現するために、店長が果たすべき役割があります。 この記事では、飲食店店長の役割をはじめ、店舗運営を成功させるために必要なスキルやスタッフとのコミュニケーションのコツについて紹介します。 スタッフが意欲的に「働きたい」と思えるお店作りのヒントをお届けしますので、ぜひチェックしてくださいね。

飲食店店長の仕事内容|重大な役割2つ

店長はお店に関わる全てを取りまとめ、スムーズな運営を実現するためにさまざまな業務があります。 特に重要な2つの役割について紹介します。

売上・利益の管理

お店の経営を続けるために、売上高と利益の確保は欠かせません。 店長はの管理と運営を担う責任者です。 「どのようにすれば売上高が上がり、利益を適切に確保できるのか」という店舗の事業計画を立てます。 売上分析や予算管理、人件費・原価費などのコストコントロールなど、収益を最適化するための戦略を立て、実行します。 コストコントロールについてはこちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひチェックしてくださいね。 店舗経営に重要な「FLコスト」とは? 適切な管理が成功のカギ 売上をアップさせ、利益を適正に確保していくためには、店長の的確な経営判断が必須なのです。

スタッフの採用・教育

売上や利益を十分確保するためには、お客さまの満足度を上げる必要がありますよね。 お客さまの満足度をアップさせるためには、おいしい料理・商品を提供することや、心地よいサービスが重要になってきます。 そのために、調理や製造、サービスを担う、店舗スタッフの質をアップさせることが欠かせません。 スタッフはお店の顔そのもの。 スタッフの採用から教育、トレーニングマニュアルの策定、チームビルディングも店長の重大な役割です。 スタッフのモチベーションを高め、仕事にやりがいをもってイキイキと働けるお店作りをする必要があります。

飲食店店長の必要スキルとは?

店長の仕事に求められるスキルについて紹介します。

リーダーシップ

リーダーシップとは、目標達成のために個人やチームに対して行動を促し、指導する力を指します。 スタッフを指導し、モチベーションを高め、チーム全体でひとつの目標に向かって協力するため、店長にはリーダーシップが求められます。 目標達成はリーダーの力だけではできません。 スタッフが自主的に行動できるよう成長するには、店長の指導が重要なのです。 飲食店の場合は口頭での指示だけでなく、店長自ら先頭に立ち、見本となることが効果的です。 例えば、店長が現場の調理オペレーションや接客マニュアル、トラブルへの対応などを実践していれば、それがスタッフにとってのモデルとなります。 モデルがあることで、どんな場合にどのような行動を取ればよいかがわかりやすくなりますよね。 また、お店の経営理念やビジョンを店長が体現することで、店長への信頼感が高まるのです。

マネジメント能力

店長の仕事は店舗運営全体を管理することです。 そのため、マネジメント能力が求められます。 マネジメント能力とは、経営資源を最適に活用し、目標達成のために計画を策定・実行する能力です。

  • 目標を設定する
  • 設定した目標をスタッフに伝える
  • 目標達成のために業務を遂行する
  • 目標の進捗を管理する

飲食店の場合は売上管理や在庫管理、予算管理、スタッフのシフト管理など、管理業務が多岐にわたるため、マネジメント能力は必須なのです。

コミュニケーション能力

スタッフと信頼関係を築くために、店長はコミュニケーション能力が求められます。 店長はスタッフに的確な指示を出す必要がありますよね。 また、報告や連絡、相談などをスムーズに行えるようにしなくてはなりません。 コミュニケーションが円滑であると、ミスや問題の早期発見にもつながります。 忙しいときこそ、コミュニケーションを意識しましょう。 スタッフにオープンな姿勢で接し、意見が言い合える職場づくりが大切です。 店長とスタッフそれぞれのコミュニケーションがうまくいくと、スタッフ同士のコミュニケーション促進も期待できます。

スタッフとコミュニケーションをとるポイント

スタッフをまとめるうえで、最も大切なのはコミュニケーションを取ること。 コミュニケーションを取るときに意識したいポイントについて紹介します。

スタッフひとりひとりに寄り添う

もしも自分が困っているときに、状況を察して親身に相談に乗ってくれる存在がいたら、とても心強いですよね。 スタッフのひとりひとりと話す機会を作りましょう。 スタッフの状態を把握していれば、悩みや問題の早期発見につながります。 面談の時間を設け、個別に意見を聞くのもひとつの手です。 直接話すことを苦手とするスタッフがいるかもしれません。 そのような場合はアンケート調査や連絡ノートなどの利用も効果的です。

スタッフを承認・評価する

定期的にフィードバックや評価を行い、スタッフの努力や成果を適切に評価しましょう。 スタッフ承認をしていくことで、「店長が自分を見てくれている」という安心感や、よい緊張感が生まれ、良好な関係性を築けます。 評価することは、スタッフ自身が自己のスキルを客観的に把握できるというメリットもあります。 どのようなスタッフでも得意分野と苦手分野はあるもの。 苦手分野の克服に挑戦することも大切ですが、得意分野をいかせるようにリードすると、スタッフのモチベーションを高める効果が期待できます。

スタッフを観察し、非言語的なサインに注視する

スタッフを指導したり、面談をしたりするとき、各スタッフのモチベーションや仕事に対する習熟度などには個人差があるもの。 スタッフと接するときに意識したいのが、「コーチング」「ティーチング」「カウンセリング」という3つのコミュニケーション話法です。
コーチング ティーチング カウンセリング
意味・目的 対話や問いかけを通して気づきを与える 知識やスキルを教える 悩みや不安を解決する
コミュニケーションの方法 相手に働きかけて答えを引き出す 相手を指導する 相手の気持ちに寄り添い、傾聴する
コミュニケーションの例 ベテランスタッフの育成 新人スタッフの育成 悩みを抱えるスタッフの相談に乗る
スタッフが置かれている状況を踏まえて接することで、効果の高いコミュニケーションにつながります。

お店が明るくなるヒケツ!店長が心掛けたいこととは?

スタッフが「働きたい!」と思えるお店作りのために、店長が気を付けたいポイントの例として、下記のようなことがあります。

店長が率先してあいさつや感謝の言葉を口にする

気持ちよく働ける明るいお店にするためには、スタッフとの良好な関係作りが必須ですよね。 まずは店長が率先してあいさつや、感謝の言葉を口にすることを心掛けましょう。 あいさつや感謝されて嫌な気持ちになる人はいませんよね。 反対に、あいさつや感謝の言葉を伝えなかった場合は、人間関係が悪くなりやすいと思いませんか? 店長が積極的にあいさつや感謝を伝えることで、スタッフ同士のコミュニケーションの活発化にもつながります。

自分に合ったリーダーシップを発揮する

一言で「リーダーシップ」といっても、その形は多種多様。 店長の性格によって、発揮するリーダーシップは違っていて問題ありません。 リーダーシップのスタイルは主に4つあります。
牽引型リーダー 目標を掲げ、率先してアイデアを出し、自ら行動するタイプ
人格(理念)型リーダー 理想や理念を掲げ、その理念の実現に向けて仕事の割り当てをし、見守るタイプ
触媒(ファシリテーター)型リーダー 人の特性を見極め、チームをまとめ、ひとりひとりでは成し得ないことを成し遂げさせるタイプ
奉仕(サーバント)型リーダー 組織を支え、スタッフが苦手とするタイプの課題が出たときに、その障壁を取り除くような「縁の下の力持ち」のタイプ
自分の強みをいかしたお店作りを目指しましょう。

まとめ|スタッフと良好な関係を築き、働きたくなるお店を目指そう

飲食店の売上アップ・利益目標達成のためには店長ひとりの頑張りだけでなく、スタッフの協力が必須です。 店舗運営では売上や利益の数字に目がいきがちですが、スタッフが気持ちよく働ける、活気のあるお店作りも店長の大きな役割のひとつ。 「店長だから」といっても誰もが最初から完璧にできるものではありませんよね。 店長としての力は経験の中でどんどんと磨かれていくものです。 自分の強みをいかしたリーダーシップを取り、スタッフと良好な関係を築き、明るいお店を目指していきましょう。
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