店舗で買い物をする際に、必ずといっていいほど目にする広告、POP(ポップ)。
比較的コストがかからずに手軽に取り組める販促ツールで、お菓子屋さんやパン屋さん、カフェ・飲食店においても必須アイテムですよね。
お店のPOPを「なんとなく」作っていませんか?
販促POPでお店の売り上げは大きく変わります。
せっかくPOPを活用するなら、その効果を最大限に引き出したいですよね!
この記事では販促POPの役割や種類、販促効果を上げるための設置ポイントについて解説します。
まずはPOPの基礎、効果を引き出すコツを理解し、お店の魅力や売り上げをアップさせるツールとして活用しましょう!
販促POP(ポップ)とは?
POP(ポップ/ピーオーピー)とは、「Point Of Purchase advertising」の頭文字を取った略語です。
日本語に訳すと「購買時点の広告」。
つまり、購買する場所(売り場)に設置されている広告や宣伝物のことを指します。
商品POPやプライスカードなどの店内に配置するものをはじめ、チラシやポスター、のぼりなどもPOPの一部です。
手書きでも作成できる手軽さがPOPの魅力のひとつ。
お菓子屋さん、パン屋さん、カフェ・飲食店はもちろん、スーパーやコンビニ、量販店などさまざまな業態で活用されています。
販促POPを設置する目的、役割とは?
多くの店舗で活用される販促POP。
その目的を「売ること」だけだと思っていませんか?
実は「売る」以外にも重要な目的があります。
それは「お客さまと商品・サービスをつなぐための架け橋」となることです。
POPの役割を細分化してみましょう。
- 商品の存在に気づいてもらう
- お客さまに必要な情報を提供する
- 購入を後押しする
2で消費者が知りたい情報を提供したり、購入を迷う人に判断材料を与えたりします。
その過程で購入意欲が促進された結果、3の「買う」という行動に移るのです。
POP設置の目的を意識すると、POPに記載する内容や訴求の仕方が変わってきますよね。
押し売りではなく、「お客さまにとって必要な情報」を載せることが大切です。
POPはお客さまと店舗とのコミュニケーションツールのひとつ。
接客スタッフの分身的な存在なのです。
販促POPの種類
お菓子屋さんやパン屋さん、カフェ・飲食店でよく活用される3種類のPOPとその役割をご紹介します。
商品POP
商品POPは、商品のすぐそばに配置するPOPです。
商品の情報を伝えたり、商品が持つ魅力を伝えてお客さまの購入を後押ししたりする役割があります。
定番はカードタイプのPOPで、主に下記の2種類に区分されます。
プライスカード:商品名や税込み価格を記載する
ショーカード:商品の特徴を記載する
商品POPは紙とペンさえあれば手書きでも作成できます。
手書きの商品POPは
- コストが抑えられる
- 臨機応変に内容が変更できる
- 「人感」があるため、お客さまが親近感を抱きやすい
というメリットもあります。
プライスカードは工夫次第で、販促効果を上げることも。
一般的な簡素なプライスカードだけでなく、イベントや季節限定など特定の商品には、目立つプライスカードを使用すると、お客さまの注目度がアップします。
【例】
インショップ(店内)
インショップのPOPは、壁に取り付けるウォールPOPや、天井から吊り下げるシーリングPOPなどがあります。
ポスターやタペストリーなどが主流です。
インショップPOPは壁面が活用されることが多く、内装の一部としても機能します。
店舗の雰囲気作りや売り場を盛り上げる役割があります。
また、セール情報やキャンペーン、イベント情報との相性がよく、購買意欲をかき立てる効果が期待できます。
【例】
アウトショップ(店頭・店外)
アウトショップのPOPは、店外に設置するPOPのことです。
道行く人に店舗の存在をアピールし、店内へと誘導する役割があります。
看板やのぼりが代表的存在です。
細かい情報ではなく、パッと見てわかる情報を掲載します。
季節限定イベントやキャンペーン、看板商品などの告知によく活用されます。
中でも多くの店舗で導入されるのがのぼりです。
風にひらめく動きによるアイキャッチ効果が高く、遠くからでも車の中からでも見えることがポイントです。
お店の存在をより多くの人にアピールできます。
コッタビジネスでは季節に合わせたのぼりを各種取りそろえています。
また、別注オーダーサービスではお店オリジナルのぼりも制作できますよ。
ぜひチェックしてくださいね。
販促POP設置の4つのポイント
POPには「これを書かなければダメ」といったルールはありませんが、気を付けたい4つのポイントがあります。
次に挙げるポイントを意識すれば、POPの訴求力をより引き出せますよ。
ぜひお店でも実践してくださいね。
1. 必要な場所に設置する
POPは必要な場所、適切な場所に設置していますか?
売りたい商品のそばに商品POPを置くのはもちろんですが、出入口付近やレジ前など、お客さまが留まる場所もPOPの設置場所として最適です。
反対に、必要のない場所に置いたり、POPを設置しすぎたりすると、店舗がごちゃごちゃとして雑多な印象に。
顧客の視線も分散してしまい、販促効果が薄れる可能性もあります。
適材適所でPOPを設置し、アピールしましょう。
2. 必要な情報を掲載する
お客さまが知りたい情報をPOPに記載していますか?
せっかくPOPを設置しても、お客さまが興味を持たない情報を掲載している場合、販促効果は半減してしまいます。
商品POPは販促物ではありますが、お客さまにとっては「商品を買うための手助け」となるもの。
商品を見ただけではわからない価値やメリットなど、お客さまが「買ってよかった」と思えるような情報を記載しましょう。
商品についてアピールしたいところはさまざまありますよね。
商品の情報や特徴などを書き出して整理し、「お客さまがどんなことを知りたいか?」を意識して、記載する内容を選ぶのがコツです。
お客さまの視点に立ち、情報を盛り込みましょう。
3. 「見やすさ」「わかりやすさ」を重視する
設置するPOPはお客さまにとって見やすいですか?
書いてある内容はわかりやすいですか?
POPを制作するとき、色使いやフォントなど、デザインについてこだわりたくなるかもしれません。
もちろん、POP作製に力を入れることはよいことです。
ただし、「きれいなPOP」を作るのではなく、見やすくわかりやすいPOPを作ることを心がけましょう。
POPは「読むもの」ではなく「見るもの」です。
ひと目見て、興味を持ってもらえなければスルーされることがほとんど。
「見づらい」「わかりにくい」と思われると、その商品への興味はそがれてしまいます。
POPはお客さまの目線を捉えるアイキャッチの役割を果たして初めて読まれ、商品の魅力を伝え、購買を促す効果を発揮できます。
そのため、POPの見やすさはとても重要なのです。
4. タイムリーに設置する
POPの設置はタイムリーにおこないましょう。
商品POPは商品陳列と同時に配置すると、お客さまの取りこぼしを最小限に抑えられます。
例えば「ただいま焼きたてです」「残りわずか」「期間限定」などの訴求POPを活用するのもひとつの手。
限定性をアピールできるので、販促効果が期待できます。
また、ポスターや卓上ディスプレイなど、一定期間掲示する販促用品は情報が古くなっていないか定期的にチェックしましょう。
お客さまの混乱を招く可能性があります。
まとめ
この記事では販促POPについて、役割や種類、販促効果を上げるための設置ポイントについて解説しました。
POPは単なる販促物ではなく、コミュニケーションツールのひとつ。
店舗スタッフの代わりに接客してくれる、分身のような存在です。
お客さまに商品の価値を伝え、購入を後押しし、最終的にはお店全体の売上アップにも貢献してくれます。
販促POPはお客さまの立場で作り、設置することが重要です。
作り方のポイントはこちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひチェックしてくださいね。
POP(ポップ)の作り方・効果を上げるポイント|伝わる書き方のコツを紹介!
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