カソナードって何?
フランス産のお砂糖「カソナード」。あまり聞き慣れないお砂糖ですが、クレームブリュレの上のキャラメリゼによく使われるお砂糖といえば、なんとなく分かるでしょうか?
グラニュー糖を使うのとどう違うの?クレームブリュレ以外には何に使えばいいの?など、今回はなかなか使いこなせない「カソナード」について、詳しくお伝えしていきます。
カソナードの特徴
カソナードはサトウキビの絞り汁を煮詰めて結晶化させた粗糖です。
精製度が低いため、はちみつやバニラのような甘みと風味が残っているのが特徴です。
カソナードはサトウキビで作られた含蜜糖
お砂糖は「含蜜糖」と「分蜜糖」に分類されます。
「含蜜糖」
砂糖の結晶と糖蜜を分けずに結晶化したもの。
きび砂糖や黒糖など。
カソナードは、含蜜糖に分類されます。
「分蜜糖」
砂糖の結晶と糖蜜を分離して、砂糖の結晶のみにしたもの。
上白糖・グラニュー糖・粉糖・三温糖など。
きび砂糖との違い
カソナードときび砂糖はどちらもサトウキビから作られる含蜜糖ですが、製法が違います。
カソナード
サトウキビの絞り汁を煮詰めて精製したもの。
きび砂糖
精製途中の砂糖液を煮詰めて作ったもの。
カソナードもブラウンシュガー
ブラウンシュガーとは、茶色いお砂糖の全般を指します。
カソナードとブラウンシュガーはどこが違うの?と思いそうですが、きび砂糖も黒糖もカソナードも、実は全てブラウンシュガーの一つといえます。
見た目や味
見た目
グラニュー糖よりやや大きいくらいの粒状。
きび砂糖のようにさらさらしていません。
味
コクがあるけれども優しい甘さで、私は上品な味だなと思いました。
含蜜糖ですが、それほどクセはありません。
クレームブリュレに使うと
カソナードは熱を加えたときに均一に溶け、コクのある味わいになるため、クレームブリュレのキャラメリゼによく使われます。
ですが、グラニュー糖で代用するレシピもあります。
カソナードとグラニュー糖でどう違うのかな?と思い、バーナーを使って同じくらいの火力と時間で熱を加え、比較しました。
カソナード
あっという間にきれいにキャラメリゼができました。
作りやすく、コクが出るのでおすすめ。
お菓子作り初心者の方にはうれしいです。
グラニュー糖
さらに熱を加えていけば、もちろんキャラメリゼできます。
カソナードと比べると、コクは出ません。
ざくざくクッキーにおすすめ
クレームブリュレを作るためにカソナードを買ったけれど、その後使い切れずに余ってしまう、ということもあるのでは?
そんなときにおすすめなのが、クッキー作り。
クッキーは一般的には滑らかな見た目やさくほろの食感のために、細目グラニュー糖や粉糖を使います。
ですが、今回はあえてカソナードの粒の粗さを生かした、ざくざく食感のクッキーをご紹介♪
焼成前の生地です。カソナードの粒が溶けきらずに見えます。
作り方はいたって簡単。カソナードを使うことで、コクのあるざくざく食感のクッキーが焼き上がります。
「ざくざくチョコチップとくるみのクッキー」の詳しいレシピページはこちら。
こんな使い道も
カソナードを生地に混ぜ込むのではなく、上にかけてカソナードをそのまま味わう「バターシュガークレープ」もおすすめです。
作り方
- 温めたフライパンに有塩バターを溶かす。
- あらかじめ焼いておいたクレープ生地を入れる。
- 生地の上にカソナードを振りかけ、生地を四つ折りにする。
- お皿にのせたら、もう一度有塩バターをのせてカソナードを振りかける。
バターの塩気とカソナードのコクのある優しい甘さに、しゃりしゃりした食感が合わさって、シンプルだけどなんともいえないおいしさに。
カソナードの味を存分に楽しめる使い方だと思います。
同じように、焼き上がったフレンチトーストの上にカソナードをかけて食べるのもおいしいですよ。
カソナードを楽しんでみてください
日本人にはあまりなじみのないカソナード。
とてもおいしく活用できるお砂糖なので、ぜひいろいろと楽しんでみてくださいね♪