おしゃれで珍しい、四角いシュークリーム
特別な材料を使わなくても、気軽に作れるシュークリームは永遠の定番おやつです。
手土産や、お取り寄せスイーツとしても人気がありますよね。
シュークリームといえば丸くてもこもことした形をイメージしますが、最近では四角いシュークリームが焼ける型が販売されているのをご存知でしょうか。
今回は、おしゃれで珍しい、キューブシュークリームレシピをご紹介します。
型について
四角い形がポイントのキューブシューは、キューブ型で焼き上げます。
今回使うキューブ型は、アルタイト製のもの。
熱伝導率が良く、丈夫で耐久性もあるため、業務用の食パン型として用いられている材質です。
型のお手入れ
購入して初めて使うとき
- 洗剤を付けたスポンジで洗う。
- すぐに水気を拭き取って、180℃で30~40分間程度空焼きする。
- その後油脂を塗り、さらに200℃で10分間程度空焼きする。
*冷ましてからお菓子作りに使いましょう。
次回からは空焼きの必要はありません。
使用したあと
油なじみが良く、使い込むほどに型離れが良くなります。
水気でさびる場合があるので、使い終わったあとは水洗いを避け、型が冷めないうちに汚れや油分を拭き取りましょう。
汚れがひどい場合
洗剤を使わずにやわらかいスポンジとお湯で洗い、すぐに水気を拭き取ったあと、オーブンの予熱などで完全に乾かします。
洗剤を使って洗った場合
再度、上記の要領で空焼きをしてください。
長く使わない場合
新聞紙などに包んで保管しましょう。
キューブシューレシピ
シュークリームはこつをつかむまでは失敗しやすいお菓子でもあります。
作る前に、失敗しないためのポイントをよく読み、きちんと準備をして作業に入りましょう。
シュー生地の作り方
シュークリームの生地を作る場合、一般的には木べらを使って混ぜますが、今回はフードプロセッサーで作る方法をご紹介します。
量が多くても楽に手早く作業を進めることができ、均一に混ぜることができるため、失敗しにくい方法です。
材料(5cm四方のキューブ型10個分)
- 無塩バター…50g
- 水…100g
- 塩…ひとつまみ
- 薄力粉…60g
- 卵…約100~110g前後(Mサイズ2個)
*型によって生地量は変わります。
お持ちのキューブ型のサイズに合わせて調整をしてください。
下準備
- 卵を室温に戻し、溶いておく。
- 薄力粉をふるっておく。
- オーブンを200℃に予熱する。
- 型とふたにオイルスプレーを吹き付けておく。
- 絞り袋に口径1cmの丸口金をセットする。
作り方
- 水・バター・塩を小鍋に入れて火にかけ、じゅうぶんに沸騰したら火を止める。
*沸騰させないと、焼き色が濃く、膨らみが悪くなります。 - 薄力粉を一度に加え、木べら(または耐熱性のゴムベラ)で手早くなじませる。
- 生地が鍋肌から剥がれ、ひとかたまりになったらフードプロセッサーに移す。
- 熱いうちに卵を少量ずつ加えながら、その都度なめらかになるまでなじませる。
*生地が熱いうちでないと、卵がうまくなじまないので、手早く行いましょう。
最初は画像のようにもろもろとしていますが、卵を加えるにつれて、次第になめらかになってきます。
ゴムベラで持ち上げたときに、生地がゆっくり落ちて、逆三角形に薄い膜が張るような状態になればOK。
卵が残っていてもそれ以上加えるのを止め、つやが出るまでさらによく混ぜます。
*卵が多すぎたり少なすぎたりすると、小さくなったり膨らみにくかったりするので、適量を見極めましょう。 - 準備しておいた絞り袋に生地を詰める。
型をはかりの上に置いて数値を0にし、型底より1~1.5cm離したところから、23~25gの生地を絞り出す。
*型に対して生地量が多いと、膨らんだ生地がふたの隙間に入り込んでしまい、焼き固まってうまく外せなくなってしまう場合があります。
お持ちのキューブ型のサイズに合わせて生地量を調整してください。 - 予熱が完了したオーブンで30分間焼く。
- オーブンから取り出してふたを外し、中身を取り出して冷ます。
*型の側面をたたきながら少しずつ出し、引き抜くときれいに取り出せます。
カスタードクリームの作り方
全卵を使うので無駄が出ず、こくがありながらもあっさりとした味わいのクリームです。
材料(キューブシュー10個分)
- 卵…110~120g(2個分)
- グラニュー糖…140g
- 薄力粉…20g
- 牛乳…400g
- バニラビーンズ…6cm分
- 無塩バター…20g
- 生クリーム…160g
作り方
- グラニュー糖と薄力粉を混ぜ、溶いた卵を少しずつ加えて溶き伸ばす。
- さらに牛乳を数回に分けて加えながら溶き伸ばす。
- 2をこしながら小鍋に入れる。
- バニラのさやを開いてナイフでそぐようにバニラビーンズを取り出し、小鍋に加える。
- 焦がさないように弱火~中弱火でゆっくりと加熱し、木べら(または耐熱ゴムベラ)でとろみが付くまで絶えず混ぜる。
*とにかく焦げないように注意し、弱い火力で薄力粉にしっかりと火を通します。 - 火を止めてバターを加え、溶けてよく混ざったらバットに流し入れる。
表面にぴったりとラップを貼り付けて、保冷剤を置くなどして急冷する。 - 粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やす。
成功していれば、冷やしたクリームがラップに付かず、きれいに剥がれます。
- 生クリームを9分立てにする。
- 7を泡立て器でなめらかに混ぜ、8を加えてさらになめらかになるまで混ぜる。
- シュー口金を付けた絞り袋に入れ、使うまで冷蔵庫に入れておく。
- シュー生地に口金を挿し込んでクリームを注入する。
- 完成!
いつものおやつも、形が変わると新鮮
四角いとスタイリッシュに見えて、いつものシュークリームが新鮮に感じられますよね。
大きさがそろっているので、保存容器やケーキ箱に無駄なく詰めやすいところもポイントです。
おやつにはもちろん、おもてなしにもいかがでしょうか。