旬のイチジクでお菓子作り
外はしっとりジューシー、中は粒々の食感が楽しいイチジクは秋が旬。
あの独特の味や香りに世界中の人々が魅了されています。
今回はその旬なイチジクを使ったおやつレシピを2つご紹介します。
イチジクとマスカルポーネのズコット風ケーキ
今が旬のフレッシュなイチジクをマスカルポーネクリームと一緒に、ココアスポンジにたっぷり詰めたズコット風ケーキを作りました。
本来の「ズコット」はドーム状なのですが、今回はパウンド型を使って四角い形に。
もうそれはズコットではないけれど、美味しいのでぜひ作ってみてください。市販のスポンジ生地を使えばとっても簡単に作れますよ。
材料(パウンド型1台分)
- ココアスポンジ(15cm)…1台
- マスカルポーネ…100g
- 生クリーム…200g
- きび砂糖…20g
- バニラビーンズペースト…小さじ1/2
- ラム酒…大さじ1/2
- イチジク…3個
作り方
- 生クリームを氷水にあてたボウルの中で6分立てに泡立てる。マスカルポーネ、きび砂糖、バニラビーンズペースト、ラム酒を1と混ぜ合わせる。
- パウンド型にラップを敷き、1cm厚にスライスしたココアスポンジを隙間なく敷き詰めていく。
- そこにクリームをヘラで3すくいほど入れ、皮をむいたイチジクを並べる。残りのクリームを隙間なく入れ、スライスしたココアスポンジで表面を覆う。
- 表面にもラップをして、冷蔵庫で半日寝かせる。
切ると丸ごとのイチジクが顔を出して、いわゆる「萌え断」ってやつです。
バニラとラムが香るクリームとイチジクがたっぷり詰まったケーキは、風味豊かで涼しくなってきた秋にもぴったり。
軽めに仕立てていますので、食欲の秋とはいえ、食べ過ぎにはご注意を。
日本のイチジクといえば愛知県
僕の出身地、愛知県は日本におけるイチジクの主要生産地です。
世界規模ではトルコやイランが生産国として有名です。
ドライのイチジクは大粒の品種ならトルコ産、小粒の品種はイラン産が多いのです。
ぜひ、お手元のイチジクの産地をチェックしてみてください。
ドライイチジクとゴマのバターケーキ
フレッシュのイチジクは今の時期だけしか楽しめませんが、ドライフルーツとしてなら1年中楽しむことができます。
干すことで凝縮された甘味とねっとりとした食感は、フレッシュでは味わえません。
いつでも楽しめるドライイチジクを使ったおやつのレシピもご紹介します。
ゴマのバターケーキ生地材料(12cmスクエア型1台分)
- 無塩バター…60g
- きび砂糖…40g
- すりゴマ(白)…30g
- 卵…1個
- 薄力粉…40g
- 黒ゴマ(トッピング用)…適量
下準備
- バターと卵は室温に戻しておく。
- オーブンを180℃で予熱する。
イチジクのシロップ漬け材料
- ドライイチジク(大粒のもの)…3個
- きび砂糖…40g
- 水…120cc
- ラム酒…大さじ1/2
イチジクのシロップ漬けの作り方
- きび砂糖を水と一緒に鍋に入れて、火にかけて溶かす。粗熱を取り、ラム酒を加える。
- 容器にシロップとドライイチジクを入れて一晩漬ける。
作り方
- ボウルに無塩バターときび砂糖を入れてすり混ぜる。
- すりゴマ、卵、薄力粉の順に加え、その都度よく混ぜる。
- ベイキングシートを敷いた型に生地を流して、シロップに漬けたドライイチジクをスライスして表面に並べて、黒ゴマをふりかける。
- 予熱したオーブンで25~30分焼き、型から取り出して熱いうちにシロップ漬けの液をケーキ全体に刷毛で塗る。その後、金網の上で冷ます。
シロップに漬けたドライイチジクはしっとり柔らかくなり、濃密な風味があります。
これがゴマの香ばしいケーキに合うんですよ。
また、漬け込んだシロップを仕上げに塗るので、ドライイチジクを余すことなく味わえます。
このシロップは、余った時は牛乳で割ると美味しいのです。(必ず余りますのでご安心を)
きび砂糖のコクとラム酒の香りに、優しいイチジクの風味を最後の一滴まで存分に味わってください。
おやつ作りが楽しくなる季節がやってきます
涼しくなってきて、ちょっとオーブンを稼働させるにもいい季節になりました。
今が旬のイチジクを使って、おやつ作りを楽しみましょう。