ひび割れ模様のダッチブレッド
表面の模様がとても印象的なダッチブレッド。
オランダが発祥といわれるパンで、「タイガーブレッド」とも呼ばれています。
表面のひび割れた模様が、トラの模様のように見えることからこう呼ばれるようになったとか。
今回は、ダッチブレッドの作り方をご紹介します。
表面の模様はどうやって作る?
パン屋さんでもよく見かけるダッチブレッド。
ダッチブレッドのあの模様って一体どうなってるの?何を使ってるの?
なんて気になる方もいらっしゃるのでは?
その正体は上新粉。
上新粉で作る簡単なトッピング用の生地をのせて焼くことが、あのひび割れ模様の秘密なんです。
ダッチブレッドレシピ(7個分)
今回はフィリングありのものとなしのものを同時に作ります。
フィリングを作る
材料(3~4個分)
- クリームチーズ…120g
- 溶けるチーズ…30g
- 粉チーズ…10g
この分量だと今回ご紹介するパン生地3~4個分。倍量作ると7個分に。
下準備
- クリームチーズは常温に戻しておく。
作り方
- やわらかくしたクリームチーズと他のチーズを合わせる。
フィリングは、パン生地の一次発酵中に作っておくのがおすすめ。
お好みで黒こしょうなどを入れてもおいしいですよ。
トッピング用生地を作る
材料(7個分)
- 上新粉…50g
- 強力粉…5g
- イースト…1g
- 塩…1g
- 砂糖…3g
- 太白ごま油…10g
- 水…55g
この分量で約7個分。塗り方によっては少し余るかもしれません。
作り方
- 材料を全てボウルに入れて混ぜ、ラップをして30℃前後の場所で発酵させる。
- 使う直前の状態。
発酵してプクプクしています。
このトッピング用生地は発酵させるのがポイント。
作るタイミングは、パン生地のベンチタイムが終了するくらい。
出来上がったら、パン生地を二次発酵させる間、一緒に発酵させましょう。
パン生地に塗る前に混ぜて使ってくださいね。
パン生地を作る
材料(7個分)
- 強力粉…200g
- イースト…2g
- 塩…3g
- 砂糖…10g
- バター…15g
- 牛乳…155g
下準備
- オーブンは焼成温度より20℃高い温度で予熱しておく。
作り方
- こね機やホームベーカリーに材料を入れてこねる。
- こね上がり後、ボウルに移してラップをかけ、室温で40分~1時間一次発酵。
- 7分割して軽く丸め直し、15~20分間ベンチタイム。
- 成形。
- 35℃で約30分間二次発酵。
- 大きさが2倍程度になれば発酵終了。
- スプーンや小さなヘラでトッピング用生地を塗る。
- 焼成。
- 出来上がり。
*お使いの機械によってこね時間は違いますので、調整してください。
*室温によって前後します。
*パンマットの上に丸め直した生地を置き、ぬれ布巾をかぶせておきましょう。
フィリングなし
軽く丸めなおせばOK。
フィリングあり
軽く手で押さえて空気を抜く。
上下にめん棒をかけ、向きを90度変えて再度上下にめん棒をかけ丸い形にする。
1個当たり40~50gのフィリングをのせ、四隅から生地を持ってきて包む。
残りの隅からまた生地を持ってきて包み、とじ目をしっかりとじる。
丸く形を整えたら完成。
電気オーブン、200~210℃で12~13分間。
ガスオーブン、210~220℃で13~15分間。
*お使いのオーブンによって火力は違いますので、焼成時間や温度は調整してください。
フィリングありの断面。
「ダッチタイガーブレッド」の詳しいレシピページはこちら。
フィリングなしで作ったものはサンドイッチにもぴったり。
野菜などをサンドしたり、クリームをサンドして菓子パン風にしたりするのもおすすめです。
トッピング用生地のパリパリと中の生地のフワフワの、焼き立てのコントラストは最高!
時間がたつとパリパリが少し弱まりますが、オーブントースターなどで焼き直すと復活しますよ。
割れ模様を楽しんで♪
「割れ」と聞くと、なんだか失敗というイメージが強いですが、このパンは別!
割れるように作るなんて不思議な感じですよね。
いつもは悪者の「割れ」を、思う存分楽しんで◎
自分だけのかわいい「割れ模様」を作ってくださいね。