ジャムパン作りのコツを学ぼう!
パン生地でジャムを包んだジャムパン。
懐かしさが感じられ、ふと食べたくなるときがありますよね。
そんなジャムパンですが、手作りすると破裂しやすいという声をよく聞きます。
今回は、ジャムパンを上手に焼き上げるコツをお伝えします。
ジャムパンとは
ジャムパンとは、パン生地でジャムを包み込んだ日本発祥のパン。
明治33年に「木村屋總本店」3代目の木村儀四郎氏が考案したのが始まりとされています。
当初はアンズのジャムで作られていましたが、時代の流れと共に変わり、戦後はいちごジャムが主流に。
ジャムパンには、長い歴史があるんですね!
ジャムパン作りのポイント
ジャムパンが破裂しやすいのはなぜなのでしょう?
破裂させないためのポイントは、大きく3つありますよ。
1.ジャムをかたくする
果物の水分と砂糖を多く含んだジャム。パンを焼き上げる際にオーブンの熱でジャムが沸騰してしまい、生地が破裂。結果、外に流れ出してしまうのです。
まずはオーブンの中で沸騰するのが抑えられるよう、かたいジャムを用意しましょう。
ジャムをかたくするには、煮詰めて水分を飛ばしたり、コーンスターチでとろみを付けたりする方法があります。
2.ジャムを入れすぎない
あんぱんやクリームパンは、パン生地が薄く中身がぎっしり詰まっているものが多いですが、ジャムパンは別。元祖のジャムパンにしても、パン生地が厚め。
ジャムに対して厚めのパン生地で破裂を防ぐのが、ジャムパン作りでは大切なのです。
また、ジャムを多く入れると味が濃くなりすぎ、パン生地とのバランスが崩れてしまいます。
パン生地は厚め・ジャムの量は控えめなのが、おいしいジャムパンにする秘訣です。
3.丁寧に成形する
パン生地でジャムを包む際に縁にジャムが付くと、生地が開きやすくなるので注意が必要。
そして、生地のとじ目はしっかりととじましょう。
とじるのが弱いと、発酵や焼成の際にとじ目が開いてジャムが流れてしまいます。
こんなアイテムも!耐熱ジャムを使う方法
ジャムパンを作るなら、便利な「耐熱ジャム」を使うのもひとつの方法。
耐熱ジャムは熱に強く焼き流れが起きにくいので、手を加えずそのまま使えます。
手軽にジャムパンが作れるのでおすすめです。
破裂しない!ジャムパンレシピ(6個分)
上手に焼けるポイントを盛り込んだ、昔懐かしのジャムパンのレシピです。
フィリングを作る
材料
- いちごジャム…120g
- コーンスターチ…4g(小さじ2)
- 水…5g(小さじ1)
作り方
- 深めの耐熱容器にフィリングの材料を入れてよく混ぜる。
- ふんわりとラップをかけ、電子レンジ600Wで1分間加熱して混ぜる。
- よく混ぜてそのまま冷まし、冷蔵庫に入れておく。
さらに30~40秒間とろみが付くまで加熱する。
*あふれそうになったらレンジを止めて、少しずつ加熱してください。
パン生地を作る
材料
- 強力粉…120g
- 薄力粉…30g
- 牛乳…75g
- 卵…20g
- 砂糖…20g
- 塩…2g
- イースト…2g
- 無塩バター…15g
- 溶き卵(つや出し用)…適量
下準備
- 材料は常温にする。牛乳は暑い時期以外は人肌程度に温める。
作り方
- ボウルに強力粉からイーストまでの材料を入れて、スケッパーなどで混ぜる。
- ひとつに丸めてとじ目を下にしてボウルに入れ、ラップをして暖かい場所で一次発酵をする。
- 生地を手で押さえてガスを抜き、6等分にして丸める。
- 再びガスを抜いて生地を縦長の楕円形に伸ばし、6等分にしたフィリングをのせる。
- アーモンドの形に整え、とじ目を下にしてオーブンシートを敷いた天板に並べる。
- 湿気のある暖かい場所で、生地が乾燥しないように注意しながら二次発酵。
- 水を数滴加えた溶き卵を、はけで全体に塗る。
- 190℃のオーブンで13分間〜、軽く焼き色が付くまで焼けば完成。
水気がなくなれば手でこね、生地がつながってきたらバターを入れてさらにこねる。
表面がなめらかになればこね上がり。
*ホームベーカリーを使ってもOK。
*生地が2〜2.5倍の大きさになれば発酵完了。
乾燥しないようにボウルをかぶせ、15分間休ませる。
フィリングが縁に付かないように生地を半分に折って合わせ、縁を押さえる。
両手でぎゅっと生地を押さえ、餃子のひだを作るようにとじ目をしっかりとじていく。
*40分間程度を目安に、生地が約2倍の大きさに膨らめば発酵完了。
発酵が終わる少し前に、オーブンを190℃に設定して予熱を始める。
「懐かしのジャムパン」の詳しいレシピページはこちら。
動画でおさらい
まとめ
ポイントを押さえれば、定番のイチゴジャムだけでなく、お好みのジャムでいろいろな味のジャムパンを作ることができます。
ぜひジャムパン作りに挑戦してみてくださいね。