スイーツ撮影を楽しもう♪
おうちスイーツを楽しむとき、記録用や記念にと撮影をされる方、多いのではないでしょうか。
でも、すてきな写真を撮るためにいいカメラを使って、備品なんかもそろえて…と考えたらハードルが上がっちゃいますよね。
今回は、私がスイーツを撮影する上で大切にしているポイントや、小道具についてのアイデアをご紹介します。
光について
私はレフ板やライトなどの撮影道具を何も持っていません。撮影場所も、リビングや工房のテーブルの上。
そんな私が大切にしているポイント、“光”についてお話します。
自然光で撮る
ご存じの方もたくさんいらっしゃると思いますが、自然光で撮ることはとても大切なことだと思います。
これは私がこの数年、何千枚もスイーツの撮影をしてきた中で、皆さんにすぐに実践していただけるコツのひとつ。
aとbの写真を見比べてみてください。
2枚は、同時刻に同じ場所で撮った写真です。
aは自然光で撮影したもの。
bは分厚いカーテンを閉めて、蛍光灯の下で撮影したもの。
どちらがおいしそうに見えるでしょうか。
また、私は午前中のやわらかい光が好きなので、できるだけ午前中に撮影するように心掛けています。
これは好みによると思うので、光の色が変わる午後など、時間帯ごとに何度か撮影してみるのもおすすめです。
順光と逆光
もうひとつ“光”の話を。
私は最初の頃、ケーキを順光(ケーキの正面から光が当たる状態)で撮っていました。
ある日、なかなか思ったように撮影できず、あらゆる角度から撮ってみたことがあります。
するとなぜか、逆光の写真がきれいに。
今度も、2枚の写真を比べてみましょう。aが逆光、cが順光で撮影したものです。
順光で撮影した写真は、ケーキ自身や背の高いデコレーションパーツが影を作ってしまって、向こう側が暗くなっています。
「写真を撮るとき、逆光はダメ!」という勝手な考えがいつのころからかずっとあって、撮影の邪魔をしていたのだなぁと気付きました。
固定観念を捨てると世界が広がるってことですね。
アイデア次第ですてきな写真は撮れる!
お仕事などで夜しか撮影できない場合や住宅事情によっては、上記の光に関する条件を満たすのが難しい場合もあると思います。
そこで、ここからは撮影の際のアイデアについてのお話です。
すてきに見える角度を探す
まずは、dとeの写真を見てください。
2枚の写真に写るのは、同じケーキ。でも、全然違う表情に見えませんか?
自分が最も伝えたい特徴…高さだったりデコレーションだったり大きさだったり、それが一番伝わる角度や構図で撮るのがポイントです。
プレートで変化をつける
スイーツを置くプレートに意識を向けてみるのもおすすめです。
プレートのカラーを変えてみたり、
二枚重ねで使ってみたりするだけでも表情は変わるものです。
撮影の名脇役・小道具
撮影するには、いろんな小物が必要でしょう?とよく言われます。
でも実は、そんなことはありません!
おうちにあるものを工夫すれば小道具にでき、限られた食器を幾通りにも変化させることだってできるのです。
例えば、同じグラスひとつでも、下の3枚の写真のように使えます。
フルーツを入れる、花瓶にする、カトラリートレーの代わりにする、などなど。
全く違うアイテムのようですよね。
即席のケーキスタンドだって自作できます。
手持ちのプレートにボウルやマグカップを重ねるだけでOK!好きな大きさのプレートの高さを調整できるのが◎
ただし、不安定なので扱いにはじゅうぶん気を付けてくださいね。
ケーキスタンドは欲しいけど、収納場所に困るとお悩みの方はぜひ!
こんな小技も
fとg、2枚の写真を見比べてみてください。
fのほうが、主役のケーキがより際立って見えるのではないでしょうか。
実は、fのほうは主役となるケーキに少し高さを出しています。
高さを出すために使ったのは、下の画像のようなガラスのボウル。
高さを出すことで、平面的になりがちな構図にも立体感が生まれます。薄いプレートを1枚敷くだけでも変わりますよ。
私が大切にしていること
私はカメラのことは全くわかりませんし、撮影に関しては素人。そんな私ですが、自分で作ったスイーツに関してはとてつもない愛情を持っています。
どんな風に表現してあげたらこの子が一番すてきに見えるだろう?って(笑)、まるで我が子のように愛おしく思って撮影していることは間違いありません!
撮影に限らずですが、自分の気持ちっていろんな形となって表れると思うのです。
お料理だったり、ラッピングだったり、メッセージだったり…。
実は私が一番大切にしているのは、その『気持ち』の部分かもしれません。
気持ちを表現するためのさまざまなアイデアによって、1枚のすてきな写真を撮影することができるのです。
さいごに
お気に入りの写真があれば、構図や小物使いを真似をしてみることもとても勉強になります。
自分が撮影した写真との違いに気付いたり、自分なりの新たなアイデアが生まれたり。
ご自身の世界観を大切にしながら、固定観念にとらわれずに自由に撮影を楽しんでくださいね。
皆さまのスイーツ撮影にほんの少しでもお役に立てたならうれしいです。