憧れのハードパンを手軽に
「クッペ」は、フランス語で「切られた」という意味の名前をもつハードパンの一種。
その名のとおり、中央に入った1本のクープ(切れ目)が特徴です。
ハードパンはシンプルな故に難しく、なかなか手が出せない方も多いように思います。
今回は、初心者の方でも作りやすいよう調整したクッペのレシピをご紹介。ぜひ気軽な気持ちでチャレンジしてみてください。
お手軽クッペのレシピ
天然酵母を使ったり長時間発酵を行ったりと、手間がかかるイメージのハードパン。
ご紹介するクッペのレシピは、インスタントドライイーストを使ったストレート法でハードルを下げています。
材料(4個分)
- 強力粉…200g
- インスタントドライイースト…2g
- 塩…4g
- 砂糖…5g
- 水…135g
下準備
- オーブン皿は予熱時からオーブンに入れるため、オーブンシートを板などの上に敷いておく(シートがのるサイズなら、お盆や段ボールでもOK)。
- オーブンを焼成温度より20℃高い温度で予熱しておく(オーブン皿も一緒にオーブンに入れて熱くしておく)。
作り方
- こね機やホームベーカリーに材料を入れてこねる。
- こね終わったらボウルに移してラップをかけ、室温で40分~1時間一次発酵。
- 4分割(1個当たり約70g)して軽く丸め直したらパンマットの上に置き、ぬれ布巾をかぶせて15~20分間ベンチタイム。
- 成形。
- 残りの3つも同様に。
- パンマットに強力粉(分量外)を軽く振って、ヒダを作って生地を並べる。
- 生地が乾燥しないようにぬれ布巾などをかぶせ、30℃で30分間程度、二次発酵。
- ドレッジと手を使って、できるだけ優しくオーブンシートの上に生地を移す。
- オーブンシートごと、熱したオーブン皿の上に滑らせるようにして置き、焼成。
- 出来上がり。
*お使いの機械によってこね時間が違うので、調整してください。
*時間は室温によって前後するため、あくまで目安に。生地が2~3倍の大きさになるまで発酵させてください。
手で押さえて空気を抜く。
*手のひらより、ひとまわりくらい大きく!
まず片側の上半分の生地を折り、続いて反対側の上半分の生地も同様に折る。
*生地をきゅっとしめる感じで折って。折った辺が三角形の二辺のように山になればOK。
中央の頂点 (山のとんがった部分)を中心に向かって折り込む。
*ここでも、生地をきゅっとしめて、張るように折り込んでください。
生地の向きを180度変え、同じように左右の生地を順に折り込む。
頂点ができるので、この部分を中心に向かって折り込む。
折りたたむように、上下の生地を合わせてしっかりとじ、とじ目を下にして形を整える。
*ヒダの両脇をめん棒などで押さえたり、クリップなどで止めたりすると、生地の広がりを防いでくれるのできれいに仕上がります。
*時間は生地温度や湿度によっても変わるので目安に。生地が2倍程度の大きさになるまで、しっかり膨らませましょう。
表面に強力粉(分量外)を振って、クープを入れる。
電気オーブン、220~230℃で15分間。
ガスオーブン、210~220℃で14分間。
*お使いのオーブンによって火力が違うので、温度や時間は調整してください。
「お手軽 クッペ」の詳しいレシピページはこちら。
きれいに仕上げるための2つのポイント
1.クープを入れるときのポイント
クープは、斜め45度くらいから迷わずすっと刃を入れましょう。
その際、できるだけクープの深さをそろえるのがポイント。
入れ始めが浅くなりがちなので注意して!
浅くなっているところがあれば、後から足しても大丈夫です。
クープの深さが違うと、焼成時にきれいに開きません。
クープを入れるのが苦手な方は、クープの割れ目に薄く油脂を塗っておくと開きやすくなりますよ。
2.焼成時のポイント
リーンな配合のハードパンは、窯伸びを助けるために蒸気を入れて焼くことがポイント。
蒸気が入るオーブンの場合は、最初の5分間蒸気を入れて焼成を。
蒸気が入らないオーブンの場合は、予熱時にタルトストーンなどを耐熱皿に入れて熱しておく方法がおすすめ。生地を入れたときにタルトストーンに水をかけると、蒸気を作り出すことができます。
耐熱容器に水を入れ、焼成時に一緒に入れる方法でもOK。
また、オーブンに予熱時からオーブン皿を入れておくことを忘れがちな方、いらっしゃいませんか?
ハードパンは下火が重要なので、しっかり熱くしておいてくださいね。
お手軽クッペからハードパン作りにチャレンジ
シンプルな配合のクッペは、いろんなメニューと相性抜群!おうちパーティーでも活躍間違いなし♪
パン作りをしていると作りたくなる、憧れのハードパン。
手軽に作れるレシピのクッペから、ぜひチャレンジを!