懐かしの味 甘食を作ろう
日本生まれの昔懐かしいおやつパン、甘食をご存じでしょうか?
甘食は明治時代に誕生し、昭和には町のパン屋や駄菓子屋で売られていました。
子どもの頃に食べていた方には、懐かしい存在ですよね。
今回は、シンプルな材料で簡単に作れる甘食のレシピをご紹介します。
甘食ってどんなもの?
甘食は、真ん中がぷっくり盛り上がった円錐の形が特徴的なパン。
「甘い食事パン」を略して「甘食(あましょく)」と名付けられたそうで、ビスケットとパンケーキの中間のような食べ物です。
材料は、小麦粉・砂糖・卵・バター・牛乳・重曹などで、とってもシンプル。
重曹を入れることで、甘食独特の風味と焼き色が引き出されます。
甘食の起源は諸説ありますが、明治時代に東京で誕生したとされています。
当時はパン作りにとても時間がかかっており、短時間で作れるパンとして甘食が開発されたのだとか。
最近ではあまり見かけないので、食べたことのない方も多いかもしれません。
また、甘食は東日本では広く知られていますが、実は西日本では希少な存在。
筆者は関西出身ですが、上京するまで見たことも聞いたこともありませんでした。
甘食の知名度は年代や地域によって差があるのですね。
簡単!基本の甘食レシピ
シンプルな材料で、思い立ったらすぐに作ることができるレシピです。
重曹を多く入れると苦くなるので、ベーキングパウダーを併用するのがおすすめ◎
材料(6個分)
- 薄力粉…100g
- 砂糖…50g
- 卵…1個
- 無塩バター…20g
- 牛乳…10g
- ベーキングパウダー…小さじ2/3
- 重曹…小さじ1/3
下準備
- 材料は常温に戻す。
- オーブンは220℃に予熱する。
作り方
-
ボウルに無塩バターを入れて練り、クリーム状にする。
砂糖を加えてよくすり混ぜる。
-
溶き卵を3回に分けて加え、その都度よく混ぜる。
-
牛乳を加えてなめらかになるまで混ぜる。
-
薄力粉・ベーキングパウダー・重曹を合わせてふるい入れ、ゴムベラで混ぜる。
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粉気が完全になくなって材料が均一に混ざったら、丸口金をつけた絞り袋に生地を入れる。
- オーブンシートを敷いた天板に、間隔を空けて直径5cm程度の大きさに丸く絞る。
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包丁にオイルをつけて、十字に切り込みを入れる。
- 220℃のオーブンで8分間〜焼き色がつくまで焼く。
-
出来上がり!
「甘食」の詳しいレシピページはこちら。
粗熱が取れたら、温かいうちに保存袋に入れて密閉すると、しっとりします。
アレンジレシピ かぼちゃの甘食
シンプルな甘食にかぼちゃを入れたアレンジはいかがでしょう。
色がきれいで栄養価もアップ!
材料(6個分)
- 薄力粉…90g
- 砂糖…50g
- 卵…1個
- 無塩バター…20g
- 牛乳…10g
- ベーキングパウダー…小さじ2/3
- 重曹…小さじ1/3
- かぼちゃ…正味40g
下準備
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かぼちゃは皮・ワタ・種を除いて正味40gにし、小さめに切る。
耐熱容器に入れて軽く水を振りかけ、ふんわりとラップをする。
600Wの電子レンジで1分半加熱したら、熱いうちにつぶす。
- 材料は常温に戻す。
- オーブンは220℃に予熱をする。
作り方
-
ボウルに無塩バターを入れて練り、クリーム状にする。
砂糖を加えてよくすり混ぜる。 -
溶き卵を3回に分けて加え、その都度よく混ぜる。
牛乳を加えてなめらかになるまで混ぜる。 -
つぶしたかぼちゃを加えて混ぜる。
- 薄力粉・ベーキングパウダー・重曹を合わせてふるい入れ、ゴムベラで混ぜる。
- 粉気が完全になくなって材料が均一に混ざったら、丸口金をつけた絞り袋に生地を入れる。
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オーブンシートを敷いた天板に、間隔を空けて直径5cm程度の大きさに丸く絞る。
- 包丁にオイルをつけて、十字に切り込みを入れる。
- 220℃のオーブンで8分間〜焼き色がつくまで焼く。
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出来上がり!
簡単シンプル!手作り甘食をおうちで楽しんで
少しモソモソした食感で、どこかで食べたことがあるようなやさしい味わいの甘食。
家にある材料で簡単に作ることができるので、朝食やおやつにぜひ作ってみてください。
プレーンもかぼちゃ入りも、どちらもおすすめですよ!