カヌレ型でパンを焼いてみませんか?
フランスの焼き菓子・カヌレを焼くのに欠かせない「カヌレ型」。
上面と側面に丸みのあるへこみが入って、上から見ると花のような形をしているのが特徴的で、他にはない何ともかわいらしい形ですよね♪
デザインが美しいカヌレ型を、カヌレ以外にも活用できたら…と思ったことはありませんか?
今回は、カヌレ型を使ったパンのレシピをご紹介します。
カヌレ型でパンを焼く5つのメリット
パン生地を型に入れて焼くメリットはたくさんあります。
メリット1.型に入れて焼くときれいな形に焼き上がる
メリット2.型を通して熱が伝わるため、ふんわりやわらかく仕上がる
メリット3.発酵の見極めがわかりやすい
さらに今回ご紹介するレシピなら、2つのメリットが加わります♪
メリット4.食べきりサイズで作れる
メリット5.シロップを使用したパンだから、表面がカリッと中はふんわり焼き上がる
おいしくきれいに焼き上がる、いいことずくめのレシピです。
おすすめのカヌレ型
ご紹介するレシピで使うカヌレ型は、「テフロンカヌレ型」。
テフロン加工された型なので型離れも良く、お手入れが楽!パンにも、とっても使いやすい型です。
重ねて収納できるので場所をとらないのも◎
さつまいもとクルミのモンキーブレッドのレシピ(カヌレ型6個分)
カヌレ型の良さをフルにいかした、秋らしいパンをご紹介します。
さつまいもの甘煮を作る
材料
- さつまいも…70g
- きび砂糖…5g
- 水…10g
作り方
- さつまいもは7mmにカットし、水に浸してアク抜きする。
- ザルに上げて耐熱ボウルに戻し、きび砂糖と水を加える。
- ラップをして600Wの電子レンジに3分間かけ、やわらかくなるまで加熱する。
- 粗熱を取っておく。
*水気が残っている場合は、キッチンペーパーで取ってください。 - フィリング用50gと、仕上げ用に残り分を分けておく。
クルミをローストする
材料
- クルミ…20g
作り方
- 160℃のオーブンで10分間ローストして粗熱を取っておく。
- さつまいもと同じ大きさになるようにカットする。
シロップを作る
材料
- バター…15g
- きび砂糖…15g
- 水…5g
作り方
- 鍋にバター・きび砂糖・水を入れ、火にかける。
- バターと砂糖が溶けるまで加熱する。
- カヌレ型に流し入れておく(5g/1個)。
*型にシロップを入れておくと、パン生地がスムーズに入れられます。
パン生地を作る
材料
- 強力粉(ゆめちから)…100g
- イースト…2g
- きび砂糖…10g
- 塩…1.5g
- 卵…12g
- 牛乳…60g
- バター…12g
- 黒ごま…3g
下準備
- オーブンを予熱する際に、天板も一緒に温めておく。
作り方
- ボウルに強力粉から塩までの材料を入れる。
全卵と牛乳を加え、こねる - 粉気がなくなったらバターを加え、薄いグルテン膜ができるまでこねる。
黒ごまを加え、軽くこねる。
- フィリングを混ぜ込む。
台に生地を広げ(20×15cmくらい)、さつまいもの甘煮とクルミの2/3量を全体に散らす。
上下を1/3ずつ折り畳んで残りの具材を散らし、さらに1/3ずつ折りたたむ。
- 35℃で35~40分間、一次発酵させる。
*発酵の完了目安は、生地に指を指して穴が小さくなってこなければOK。
- 生地を6等分し、丸める。
- ラップをかけ、15分間ベンチタイムをとる。
- 生地を軽く押さえてガスを抜き、丸め直す。 型に入れやすいように、とじ目を横にして生地を転がして細長くする。
とじ目を上にして型に入れ、軽く押さえる
- 35℃で30~35分間、二次発酵をとる。
*発酵完了の目安は、生地が8分目まで上がってきたらOK。
- 210℃に予熱したオーブンを200℃に下げ、12~13分間焼く。
*オーブンによって火力に違いがあります。温度、時間を調整しながら焼いてください。
- 型から取り出し、ケーキクーラーの上で冷ます。
仕上げ用のさつまいもをトッピングしたら、完成。
「さつまいもとクルミのモンキーブレッド」の詳しいレシピページはこちら。
きれいに焼き上げるための3つのポイント
カヌレ型の形をきれいに出すための、ちょっとしたコツをお教えします。
ポイント1.生地を細長く成形する
生地を丸め直した後に、とじ目を横に向けて少し細長くしてから、型に入れるのがポイント。
底の部分までしっかり生地が行き渡り、型通りに焼き上げることができます。
丸いまま入れてしまうと、底まで生地が届かずに焼き上がってしまうので、型の模様がきれいに出ません。
ポイント2.型外しは、少し時間を置いてから
2つめのポイントは、オーブンから出して40秒~1分間ほど置いて、型外しすること。
カリッとなったシロップが、パン生地と同じきれいな模様になります。
ポイント3.温かいうちに底を安定させる
このパンは、パン底が丸く焼き上がるため、ころんころんといろんな方向に向いてしまいます。
温かいうちにパンの側面に手を添え、グッと下に押しつけて底辺を安定させるのが3つめのポイントです。
おいしい食べ方
このパンは、冷めたてを頬張ると、ふんわり生地とカリッとしたキャラメリゼの2つの食感が楽しめます。
時間が経つとトロリとした食感になって、それもまたおいしい。
レンジで20秒間ほど温め直すと、パン生地がふんわりとなって、焼きたての感じが蘇りますよ。
お菓子にもパンにも!カヌレ型を使いこなそう
食べきりサイズのカヌレ型は、パンにも使いやすい型!お菓子だけでなく、パンにも活用してみてくださいね。
秋の食材をふんだんに使った、かわいくて甘いパンを召し上がれ♪