みんな大好き!スイスロールをおうちで作ろう
昔からおなじみの、厚みのあるスポンジ生地でバタークリームを巻いた優しい雰囲気のスイスロール♪
今回のコラムでは、オーブン付属の天板でロール生地を焼き、ハンドミキサーでホイップするだけの簡単バタークリームで、懐かしのスイスロールが再現できるレシピをご紹介します。
スイスロールとは
スイスロールとは、薄く焼いたスポンジ生地でクリームやジャムを巻き込んだお菓子。
スイスの「ルーラード」というお菓子をもとにして作られ、「スイスロール」と名付けられたといわれています。
スイスロールのレシピ(長さ35cm程度のもの1本分)
バタークリームはすべりにくいので、ロールケーキ初心者の方でも巻きやすくておすすめです。
共立てロール生地を作る(36cm×26cm程度のオーブン天板1枚分)
ご自宅のオーブン天板の大きさにあわせて、分量の調整を。
レシピのものより小さな天板の場合は、卵を5個→4個に変更し、他材料も卵に合わせた分量で作ってくださいね。
材料
- 卵(Mサイズ)…5個分(約260g)
- 細目グラニュー糖…110g
- 薄力粉(バイオレット)…110g
- 無塩バター…20g
- 牛乳…25g
下準備
- 薄力粉をふるっておく。
- オーブン天板の底の大きさに合わせてカットした紙を敷き、その上に天板よりも少し高くなるように紙2枚を少しずらして敷き込み、四隅に斜めに切り込みを入れてサイドを立たせておく。
*今回は底面が表に出るように巻くので、焼き色が付きにくいように底に紙を敷いて調整します。
- 無塩バターと牛乳を同じボウルに計量しておく。
- フライパンに湯煎用のお湯を準備する。
- オーブンは実測で200℃程度になるように予熱しておく。
*オーブン用温度計などを使用すると良い。
作り方
- 大きめのボウルに全卵と細目グラニュー糖を入れ、泡立て器でなじむまで混ぜる。
卵が常温(20℃台)になるまで、混ぜながら湯煎にあてる。
- 卵が常温になったら湯煎から外し、代わりにバターと牛乳のボウルを湯煎しておく。
- 卵のボウルをハンドミキサーの強でしっかり泡立てる。
羽根に一瞬生地がとどまり、生地で書いた「の」の字がしばらく残るくらいまで、もったりとした生地にする。
- 薄力粉をもう一度ふるいながら入れる。
泡立て器で手早く粉気がなくなるまで混ぜたら、ツヤが出るまで、さらに50回程度よく混ぜる。
- 温めておいたバターと牛乳のボウルに、4の生地をひとすくい入れる。
泡立て器でなじむまでよく混ぜたら、4のボウルに戻し入れる。ゴムベラに持ち替え、なじむまで10回ほど混ぜる。
- 準備しておいた天板に生地を入れ、表面を平らに整える。
- 天板を数回落として余分な気泡を抜き、予熱しておいたオーブンに入れる。
200℃で、10~15分間焼成。
- 竹串を刺して何もついてこなくなったら取り出し、紙を付けたままアミにのせる。
底に敷いていた紙をかぶせ、全体にラップをかけて乾燥しないように冷ます。
バタークリームを作る
バタークリームが重く感じる方は、2/3程度の量でお作りになるのも良いと思います。
クリームの量は、お好みでOK!
材料
- 無塩バター…180g
- 粉砂糖…60g
- 牛乳…大さじ3(45g)
- バニラエクストラクト…小さじ1/2
下準備
- 無塩バターと牛乳を常温に戻す。
作り方
- やわらかくしておいた無塩バターをゴムベラでほぐし、粉砂糖をふるい入れる。
牛乳の約半分とバニラエクストラクトも入れ、全体をなじませる。
- ハンドミキサーの強で約3分間泡立てたら、残りの牛乳も入れる。
ふわっとするまで、さらに3分間程度よく泡立てる。
クリームを巻いて仕上げる
作り方
- 生地が完全に冷めたら、そのままそっと裏返して紙を丁寧に剥がす。
- 上からきれいな紙(クッキングシートなど)をかぶせ、滑り止めのためにシルパット(あれば)をのせてひっくり返す。
- ラップと紙を外し、上部の生地を波刃ナイフで斜めにスライスする。
*生地を切り落としておくことで、巻き終わりの座りがよくなります。
- 全体にバタークリームを塗り広げる。
*巻き始めの部分は、ほんの少し厚めに塗るのがコツ。
- 巻き始めに芯を作るようにそっと生地を折り曲げる。
生地を押さえながら、しっかりと巻いていく。
- 巻き終わったらカードで生地を締め、隙間ができないようにする。
- サイドのクリームをゴムベラにきれいにしたら紙で全体を巻き、乾燥しないようラップをかぶせて1時間以上冷蔵庫に入れる。
- 熱湯をかけて拭いた波刃ナイフで、そっと両端をカットする。
- 完成。
おいしい食べ方
今回のレシピは、バタークリームの質感にあわせてある程度しっかりとした生地にしています。
そのため、召し上がるときは1時間ほど常温に戻してからがおすすめ。
全体がなじんで、やわらかくなっておいしいですよ。
レシピのポイント
ロールケーキは、生地の状態が最大のポイント!しっとりきめ細かい生地を作りましょう。
ポイント1.粉をしっかり混ぜる
きめ細かいロールケーキ生地を作るのに大切なのは、粉をしっかりと混ぜ合わせること。
気泡は油脂が入るまでは消えにくいので、ツヤが出るまでしっかりと混ぜましょう!
ポイント2.乾燥させない
焼けた生地は、乾燥させないように注意!
乾燥すると、巻くときに割れてしまいます。
紙とラップで、しっかりカバーしてくださいね。
アレンジするなら
生地をココア味や抹茶味にしたり、クリームにコーヒー液を入れたりすると、大人向けのデザートに。
ビュッシュドノエル(ブッシュドノエル)の土台にするのも◎
懐かしい味を思い出しながら、おうちベーキング♪
しっとりきめ細かなロールケーキ生地に、バターの風味豊かなクリームを巻き込んだスイスロール。
工程に沿ってきっちり仕上げれば、きれいな断面が楽しめますよ!
バタークリームは混ぜるだけと簡単なので、ぜひおいしいバターで作ってくださいね♪