タルトストーンの使い方をご存じですか?
タルトやパイを作る際にあると便利な「タルトストーン」。
どうやって使うものかご存じでしょうか。
タルト1台に対する使用量は?
ない場合に代用できるものはある?
今回のコラムではタルトストーンの使い方を解説しながら、疑問を解決できるようまとめてみました。
タルトストーンとは
タルトストーンとは、タルト生地やパイ生地を空焼きする際に中に詰める重しのこと。
一般的にアルミなど金属製のものが多く販売されています。
重しをのせることによって生地が膨れ上がるのを防止し、きれいな形に焼き上げることが可能。
タルトストーンなしで空焼きすると、生地が縮んでしまって高さが出ません。
ジップ付きの袋に入っているものもあり、使用後の収納に便利に使えると人気。コッタさんでも購入できますよ。
タルトストーンの使い方
最初に、注意してほしい点をお伝えします。
タルトストーンは、生地に直接のせません。必ずクッキングペーパーやオーブンシートを敷いてください。
直接のせてしまうとタルトストーンが生地に食い込んでしまって大変なことに!
生地を型に敷き込んでピケをしたら、必ず紙を敷き込んでタルトストーンをのせましょう。
また焼成後のタルトストーンはとても熱くなるため、取り出す際は気をつけてくださいね。
使い方
- クッキングペーパーなどを型よりも一回り大きくカットし、切り込みを入れる。
- しっかり冷やした生地にカットしたクッキングペーパーを沿わせながら敷き込む。
*指で押さえすぎないよう優しく作業しましょう。
- タルトストーンを入れる。
*均一に広げ、生地の高さまでたっぷり入れるのがポイント。
小さなセルクルやタルトレット型の場合
直径が小さいセルクルやタルトレット型などを使用する場合は、耐熱のグラシンケースが手軽でおすすめ。
型に敷き込んでしっかり冷やした生地にグラシンケースを沿わせるように入れましょう。
タルトストーンの必要量は?
今回使用したのは、「TC 重石 (アルミ) 330g」。タルトストーンが330g入っています。
330gなら直径18cmのタルト型まで使用可能です。
直径21cm以上の型の場合は、2袋必要になります。
直径6cmほどのタルトレット型の場合、330gで6個分。
6個取りのマフィン型の場合も、同じく6個分なら使用できました。
使用するタルトストーンが少ないと重さが足りず、生地が膨れ上がったり側面の生地がゆがんだりする可能性があります。
型のサイズにあわせて適正な量を使用することが大切です。
タルトストーンは代用できる?
もしタルトストーンがない場合はどうすればよいでしょう?
その際は、お米や小豆で代用が可能です。
18cmタルト型1台分であれば、お米・小豆ともにタルトストーンと同じ330gほどあればOK。
6個取りマフィン型と6cmタルトレット型6個分の場合は、お米・小豆ともに250gほどでも大丈夫でした。
代用の重しも生地の高さくらいまで入れることを目安にしましょう。
大豆などの乾燥したお豆も代用品として使えます。
タルトストーン・お米・小豆で出来上がりを比較してみた
タルトストーンと、代用品であるお米と小豆を同じ温度・時間で焼成して比べてみました。
画像は左側がタルトストーン・真ん中がお米・右側が小豆使用です。
アルミ製のタルトストーンは熱伝導が良いため、全体に焼き色が付いています。
生地の膨らみもなく、形もきれい◎
お米と小豆は生地の膨らみなどは問題ありませんでしたが表面の焼き色が薄く、焼き足りない感じ。
タルトストーン使用時より焼成時間を少し長めに取る必要がありそうですね(焼成温度・時間はご家庭のオーブンで調整してください)。
タルトストーンを使って美しい見た目のお菓子を仕上げよう
今回はタルトストーンについて詳しくご紹介しました。
タルトやパイ生地の空焼きをする際は、ぜひタルトストーンを適正量使用して見た目も美しいスイーツを仕上げたいですね!
このコラムが参考になったらうれしいです^^