屋台のあの味!あつあつ焼餅(シャオピン)
中国のおやきともいわれる「焼餅(シャオピン)」は、今や日本の中華街やお祭り、お正月の屋台でも行列ができるほどで、多くの人に食べられています。
片手で食べられる手軽さが人気で、食べ歩きグルメとして話題♪
今回のコラムでは焼餅(シャオピン)について解説し、フライパンで焼ける絶品レシピをご紹介します。
焼餅(シャオピン)とは
焼餅(シャオピン)とは、小麦粉に水を加えて練った生地をのばし、円形にして焼いたもの。
中国では小麦粉で作った食品全般を「餅=ピン(ビン)」と呼びます。
小麦が主食の中国北部、主に北京で朝食やおやつによく食べられているそう。
漢の時代に、商人によって中央アジアからシルクロードを通って中国北部に持ち込まれたんだとか。
この焼餅がさらに台湾に広まり、台湾屋台で人気の「胡椒餅(フージャオピン)」へとつながっていったといわれています。
焼餅の種類
焼餅にはさまざまな種類があります。
- 芝麻焼餅(ヂーマーシャオピン)…ゴマをたっぷりまぶして焼いた、パイのようなサクサクの焼餅。北京の朝食の定番。
- 葱油餅(ツォンヨゥピン)…生地に油を塗って、刻んだネギをくるくる巻き込んで成形して焼いた焼餅。
- 空心餅(コンシンピン)…中に空洞ができるように焼いた焼餅。
- 肉末焼餅(ローモーシャオピン)…肉のそぼろをハンバーガーのように空心餅に挟んだもの。
日本の餅(もち)との違い
日本で餅(もち)といえば、もち米を蒸して加工した白くて粘り気のある「おもち」。
焼き餅(やきもち)は丸や四角の形のおもちを焼いたものを指すので、小麦粉を練って作る中国の焼餅(シャオピン)とは別物ですね。
中国風おやき、焼餅(シャオピン)のレシピ【8枚分】
焼餅の中でもおやきに近い餡餅(シャーピン)のレシピをご紹介します。
餡餅(シャーピン)は薄くのばした生地で肉と野菜など具材たっぷりのあんを包んで焼いたもの。
発酵が不要で、フライパンで簡単に作れますよ。
生地を作る
材料
- 薄力粉…200g
- 水…120g
作り方
- ボウルに薄力粉を入れる。水を少しずつ加えながら菜箸でぐるぐる混ぜる。
- 手で生地をこねる。なめらかになれば生地をまとめる。
- ボウルにラップをかけて30分間以上休ませる。
あんを作る
材料
- 豚ひき肉…200g
- 長ネギ…50g(1/2本)
- ニラ…50g(1/2束)
- 酒…大さじ1
- しょうゆ…大さじ1
- 塩…小さじ1/4
- こしょう…少々
- 片栗粉…大さじ1
- ごま油…大さじ1
*長ネギは、キャベツや白菜に変えても。お好みの野菜でOK。
作り方
- 長ネギはみじん切り、ニラは5mm程度の長さに切る。
- 豚ひき肉に酒・しょうゆ・塩・こしょうを入れて混ぜる。
さらに片栗粉とごま油を入れて白っぽくなるまで混ぜる。
- 長ネギとニラを加えてしっかり混ぜる。
仕上げる
材料
- サラダ油(米油でも可)…適宜
作り方
- 生地を8等分して丸める。
- サラダ油を小皿に入れ、手と台に適宜付けながら生地を丸く広げる。
- 中央に1/8量のあんをのせる。
生地を少しずつ引っ張りながら、写真のように一カ所に集めて包んでいく。
- しっかりととじてとじ目を下にし、手で押さえて平らにつぶす。
- 油を塗った取り板や皿に置く。
残りも同様に成形する。
- サラダ油大さじ1/2をフライパンで熱する。
とじ目を下にして生地を並べ、フタをする。
- 弱めの中火で3~4分間焼き、きつね色の焼き色が付いたら裏返す。
フタをしてさらに3~4分間、裏面にも焼き色が付いてふっくらするまで焼く。
- 完成。
レシピのポイント
ご紹介したレシピの生地はベタつきやすいので、作業する際には手や台など生地が触れる部分に必ず油を付けるのがコツ!
このひと手間で作業性が良くなり、きれいに仕上がります。
焼きたて焼餅(シャオピン)をおうちで食べよう
今回は、フライパンで焼ける簡単・焼餅のレシピをご紹介しました。
手軽に食べたい朝食やおやつの一品としてじゅうぶんな満足感があり、昼食や夕食では主食にもおかずにもなる魅力的な焼餅。ビールなどのおつまみにも◎
焼餅は、あらゆる食事のシーンで大活躍する食べ物なのです。
簡単に作れて、栄養があって、食べ応えがあって、おいしい!
焼きたての絶品・焼餅をぜひご自宅で作ってみてください。