アメリカの郷土菓子・レモンスクエアを作りませんか
アメリカでポピュラーな焼き菓子、レモンスクエアをご存じでしょうか。
今回のコラムでは、「レモンスクエアってどんなお菓子?まずは少量から試してみたい」という方のために、パウンド型で作れるレシピをご紹介します。
レモンスクエアとは
レモンスクエアとは、サクサクのショートブレッドにレモンカードをのせて焼き、四角にカットして供するアメリカの焼き菓子。
ショートブレッドとレモンカードはいずれもイギリスの有名なスイーツ。イギリスの影響を色濃く受けて誕生したのがレモンスクエアなのでしょう。
正方形にカットするとレモンスクエア、細長い長方形にカットするとレモンバーと、同じものでも形で呼び名が変わるようです。
レモンスクエアのレシピ(17cmのパウンド型1台分)
サクサクのクッキー生地に、きゅんと甘酸っぱいやわらかなレモンフィリングの2層がおいしい、風味豊かな焼き菓子です。
底生地を作る
材料
- 無塩バター…30g
- グラニュー糖…8g
- レモン皮すりおろし…1/2個分
- 薄力粉…50g
下準備
- バターを室温に置き、やわらかくしておく。
- パウンド型にオーブンシートをカットして敷きこんでおく。
- レモン1個を洗い、水気をふき取って黄色の部分をすりおろしておく。1/2個分ずつ分ける(底生地とレモン生地用)。
- オーブンを180℃に予熱する。
作り方
- バターにグラニュー糖とレモン皮を加え、ゴムベラですり混ぜる。
- 薄力粉をふるい入れ、ゴムベラで切り混ぜてそぼろ状にする。
- そぼろ状の生地を準備しておいた型に敷き込み、押して平らにする。
*底の平らなプリンカップなどにラップを巻いて押すとよい。
- フォークで穴をあける。
- 180℃に予熱したおいたオーブンに入れ、20分間ほど焼く。
*10分経過時点で一度オーブンを開け、生地が膨らんで浮いているようなら軽く押し、平らにして焼成を続ける。
レモン生地を作る
底生地をオーブンに入れている間に作りましょう。
材料
- グラニュー糖…60g
- 薄力粉…8g
- 卵…1個
- レモン皮すりおろし…1/2個分
- レモン汁…30g
- トッピング用粉糖…適量
下準備
- レモン果汁を絞り、茶こしでこして30g量っておく。
作り方
- ボウルにグラニュー糖と薄力粉をふるい入れ、レモン皮を加えてホイッパーでよく混ぜる。
- 卵、レモン汁の順に加え、均一になるまでよく混ぜる。
- オーブンから出したばかりの熱い底生地に2を流し入れ、再度オーブンに入れる。
180℃で20分間焼く。
- オーブンから取り出し、粗熱が取れたら型のままラップをかけて冷蔵庫で冷ます。
- トッピング用の粉砂糖を茶こしで振りかけ、好みのサイズにカットすれば完成。
「レモンスクエア」の詳しいレシピページはこちら。
レシピのポイント
おいしいレモンスクエアを作るためのポイントをお教えします。
レモンは国産無農薬のものがおすすめ
レモンはなるべく国産無農薬のものか、防黴剤不使用のものを選びましょう。
輸入レモンを使うときは、私は熱湯に浸して中性洗剤(野菜など洗えると裏に書いてあります)を付けたスポンジでしっかり洗ってから使用するようにしています。
レモン皮は黄色の部分のみ使用するのがコツ。
白い部分はえぐみが強く出るので、削らないようにご注意ください。
底生地とレモン生地を作るタイミングに注意!
底生地は型にぎゅっと押し込み、しっかり平らにしてください。
レモン生地は底生地が熱いうちに流し入れ、すぐにオーブンに入れましょう。
冷めるとレモン生地が底生地に染み込むことがあります。
簡単さも◎アメリカの人気レシピを作ろう
今回は、おやつにもぴったりなレモンスクエアのレシピをご紹介しました。
これまであまりなじみがなかったかもしれませんが、他の焼き菓子にはない鮮やかな色合いの断面、サクサクのクッキー生地とやわらかなレモンフィリングの食感のコントラスト、鼻から抜けるような香りの良さ、いくらでも手が伸びそうなきゅんとした甘酸っぱさが魅力です。
そして、なんといってもこの作りやすさ!
焼き菓子人気が高まる昨今、ネクストブレイクなスイーツとしても大注目です。
爽やかさ満点のレモンスクエア、ぜひお試しくださいね。