サイズ豊富な丸口金、どれ選ぶ?
お菓子をデコレーションするときや、生地を絞るときに使用する口金。さまざまな種類や大きさがあり、どれを選べばいいか迷ってしまう製菓道具の一つではないでしょうか。
コッタコラムでは何度か口金のご紹介をしてきましたが、今回は丸口金の「サイズ」に注目していきましょう。
選ぶ際の参考にしてみてくださいね。
丸口金とは
丸口金とは、その名の通り絞り口が丸くなっているもの。丸く絞ったり、棒状に絞ったりすることが可能です。
デコレーション・生地の絞り出し・型や器への絞り込み・分割など用途はさまざまで、目的に応じて口径を選択します。
孝義の丸口金は、#1~#15まで15種類もあるんですよ。
丸口金15種類の大きさを比較してみた
15種類の丸口金で実際に絞ってみます。
口金を選ぶときは、ナンバーサイン(#)の次の数字が必ずしも絞り口のサイズ(mm)というわけではないのでご注意ください。
それぞれの口金の大きさから丸みが出たらそのまま上に引き上げたもの・口径のまま棒状に絞ったもの・ペタル絞り・しずく形にしぼったものが下の画像。
棒状のもの以外は、絞り出しの力加減で同じ口金でももっと大きくできますが、ここではそれぞれの口径でできるなるべく小さいサイズにしています。
1つの口金で大きさを変えて絞るとどうなる?
ちなみに、「#10」1つで大きさを変えて絞ってみるとこれだけいろいろなサイズに絞れます(一番左の絞りが上の画像の#10の絞りと同じ大きさ)。
ただ、大きくすればするほど口金を固定する時間が長くなるので、絞りのハードルは上がります。
小さい口金でもある程度のカバーはできるとはいえ、大きく絞りたいときは大きめの口金があると早くて簡単◎
#1~#4はこんな風に使える
#1~#4(口径1mm~4mm)は、とても細い絞り。
アイシングなど細い絞りが必要なときに役立ちます。ケーキに文字を絞ったり細い線でデコレーションするときも使えますね。
参考までに、直径15cmのケーキに#1~#4で「Haapy」の文字を絞ってみました。
極細の線を書きたい場合はコルネを作って絞りますが、1mm~なら口金を使うときれいな線が絞れます。
また、たくさんの量を絞るときには絞り袋が使えるので便利(絞り袋は「cotta 絞り袋 SS(50枚入)」が小さくておすすめ)。
#5以降はこんな風に使える
#5以降つまり5mm以上は、生地やクリームの絞りがメインとなることが多いでしょう。
いくつか使用例を挙げてみます。
※使用サイズは参考まで。
マカロンやタルトに
マカロンの生地やサンドのクリーム(9mm使用)、レモンタルトのイタリアンメレンゲ(9mm使用)もかわいい。
シューなどの生地に
シュー生地を丸く絞ったり(13.5mm使用)、シュクセ(大9mm、小6mm)を渦巻きに絞ったりにも活躍。
渦巻き絞りはシャルロットの底生地やオムレットにも使えます♪
ビスキュイ生地やクリームの絞りに
ビスキュイ生地を棒状に並べて絞ればシャルロットの側面に(11mm使用)。天板いっぱいに絞ればロールケーキのシート生地もできます。
サンド用クリームの厚みをそろえて絞れば、きれいな層に(9mm使用)。
一番大きなサイズの使いどころは、直径18~21cmの大きめのデコレーションケーキにこんもり丸く絞るときや、モンブランの土台のメレンゲを絞るとき!私のおすすめの使い方です♪
#5~#15をケーキに絞ってみた
#5~#15をデコレーションに使う際、どのくらい印象が変わるのか試してみましょう。
ケーキのサイズは5号(直径15cm)。
前述した通り、1つの口金である程度大きく絞ることが可能ですが、ここではそれぞれの口金で絞れる、なるべく小さい丸としずく形に絞っています。
#5~#10
#11~#15
同じ絞りでも大きさが変わると、だいぶ印象が変わりますよね。ただ、大きさを変えると見た目だけではなくクリームの量も変わるので、食べたときのバランスを考えることが大事です。
使用頻度が高く、便利な丸口金を使いこなそう
孝義の丸口金は#1~#15とたくさんのサイズがあります。並べるだけでも違いが分かりますが、実際に絞り比べてみることにより、さらにイメージしやすくなったのではないでしょうか。
絞りの力加減である程度大きさに変化をつけられることを考えると、全てのサイズをそろえる必要はなく、1~2サイズ違っても問題ありません。でも、口径のまま絞り出して生地やクリームの厚みをそろえる場合は、レシピ通りのサイズを使用する必要がある点もしっかり覚えておきましょう。
丸口金はとても使用頻度の高い便利な口金。持っていて損はありません。
購入する際は、「何に使うのか」「どんなものに使うことが多いのか」を踏まえ、サイズをいくつかピックアップすると良いと思います。